昨日は当日までの準備を振り返った。
今日は当日を振り返ってみたい。
タイムテーブル
まずは当日のざっくりした動きから。
ちなみにスペースは「え23C」で3階。
時間 | 出来事 |
---|---|
9:20 | 池袋のいけふくろうに到着。 待ち合わせ時刻は9:45。 張り切りすぎた。 |
9:50 | 売り子をお願いした友人と合流。 文化会館へ向かう。 |
10:15 | 会場に到着。(途中でちょっと買い物した) 3階へのサークル入場でなぜか待機列が出来てた。 しばらく待たされたあと、階段で3階へ。 設営を開始する。 |
10:55 | 設営完了。ギリギリ。 トイレに行く時間がなかった・・・ |
11:05 | 開会 |
15:00 | ここから30分ほど3階を見て回って自分の買い物。 |
16:00 | ここから30分ほど2階を見て回って自分の買い物。 |
17:00 | 閉会 撤収を開始する。 搬出のために重いダンボールを持って階段を2往復した。 死ぬほど疲れた。 |
18:10 | だいたいこの頃に片付けも終わって会場をあとにした。 |
入場
一応、事前にディスプレイの確認もしてたし30分もあれば余裕かなと、10時少し過ぎくらいに会場に着くように行った。
結論から言えば、もっと早く行くべきだった。
余裕を持った行動は大事。
到着してサークル通行証(かっこよかった!)をもらって、さてスペースに向かって設営だと思ったら、 なぜか3階に向かうのに待機列に並ばされ、思いっきり出端をくじかれることに。
ここでそれなりに時間をロスした気がする。
なんで待機列を作る必要があったのか・・・おそらく階段への人の流量制限と、安全確保のためにスタッフの目が届くようにしたかったんだと思う。
それは分かるんだけど、だったらパケット方式じゃなくてストリーム方式にして欲しかったなと。
ここでいうパケット方式/ストリーム方式というの自分の造語だけど、
パケット方式
集団(パケット)に先導者(ヘッダ)をつけて1集団(1パケット)ずつ移動する。
ストリーム方式
人(データ)を流す通路の入り口と要所にスタッフを配置し、流量をコントロールしながら人を流す(ストリームにする)。
という感じ。
パケット方式は人が少なくていいという利点があるけど、ストリーム方式の方が死角になる領域は狭いしスループットも高くなる。
エンジニアなので、こういうところに普段の知識を活かして欲しいところ・・・
ついでに言えば、待機列も毎回コピーをしているような感じだった(列が1つ3階に向かうたびに全体で右に1列ズレてた)ので、リングバッファ方式を使うなど工夫して欲しかった・・・
擬似コードで表現すると、こんな:
// 先頭の列を送り出したら、残りの列を全部コピーしていた: while (!done) { line_t line = lines[0]; for (int i = 1; i < line_size; i++) { lines[i - 1] = lines[i]; } ... } // リングバッファにして次に送り出す列をマークしてれば毎回のコピーは不要: int next_idx = 0; while (!done) { line_t line = lines[next_idx]; next_idx = (next_idx + 1) % MAX_LINE_SIZE; ... }
まぁ、おそらく事前に準備があったわけではなく、当日急にそうしないといけなくなったとかなんだとは思うけど。
設営
そんなこんなでスペースに到着し、いざ設営というところで何が起こったか。
「あれ? 何から手をつければいいんだ?」
思考がフリーズした(^^;
いや、今までもコミケとかにサークル参加してたけど、今回は製本を印刷所さんにお願いしてたり、いつもより展示用のアイテムをたくさん持ち込んでたりで、やるべきことがいろいろ増えていて何から手をつけたらいいのか急に分からなくなってしまった。
段取りをあらかじめ考えてチェックリストとして印刷し、何も考えなくても順番にやっていけば設営が終わるという感じにしておいた方がよかった。
スペースに到着したのも遅れたり、次は何をやらないといけないかをいちいち考えながら行動する必要があったせいで、設営が終わるのがギリギリになってしまった。
しかも、そんな感じでてんやわんやしてたので10:40〜は移動も出来なくなるというのを見落としてい てトイレに行きはぐるという・・・
大変だった。
以下のような段取りでやればよかったと思う:
- スペースにある運営からのお知らせを確認する
- イスを下ろす
- 入荷したダンボールを確認する
- 荷物の置き場所を決める(とくに文具セットを取り出しておいて置く場所を決めるといい)
- 敷き布を敷く
- スマート本棚を組み立てる
- ポスタースタンドを組み立てる
- 見本誌を作る
- 本を陳列する
- DLカードを用意する
- 値札を立てる
- かんたん後払いのQRコードが印刷された紙をスタンドに入れて立てる
- お札入れを用意する
- 写真を撮ってアピール
- (スタッフさんが回ってきたら)見本誌提出袋を提出する
- 立ち読み広場用の見本誌を用意し、置きに行く
立ち読み広場用の見本誌の準備を最後にしてるのは、急ぐ必要がまったくなかったから。
最初から立ち読み広場があるのかと思いきや、たしか13時くらいになってからだったらしい。
ちなみに設営後の様子はこんな:
設営した! ギリギリ! 「え23C」でお待ちしてます! #技術書典 https://t.co/mt3zIcUjaD pic.twitter.com/tTFNAGHSie
— やまいも (@yappy0625) 2019年9月22日
会場の様子
11:05にアナウンスがあり開会。
チケットによる流量制限と床面積の増加が効いているようで、混みすぎていない感じでよかった。
本の売れ行きは・・・これは次の「気づき編」で。
やってるときにちょっと不思議だったのが、人がある程度の周期で固まって押し寄せてくること。
混雑に波があるというか。
人が固まってくると立ち止まるのが難しくなるので、スルーされてしまう可能性が高くなる。
あとでツイッターなどを見ると、なんか2階から3階への移動にサークル入場のときと同じように列形成がされていたっぽい?
他にもいろいろ問題があったようで・・・
まぁ、複数フロア開催は今回が初めてなので、今度どんどん改善されていくと思う。
16時ごろに2階に降りて買い物をしたのだけど、2階はその時間でもけっこう人がいて驚いた!
これまで一般参加してたときの混雑に比べればずっと空いているものの、3階に比べればずっと混んでる。
こんなに人が来てたのか、みたいな(^^;
そして、技書博の感想でも書いたんだけど、移動用の通路が確保されていないレイアウトなので、3階に戻るのがけっこう大変だった。
人混みをかきわけないと進めないんだから。
今の技術書典のレイアウトは、こんな感じで移動のための列とサークルに並ぶための列が混在している:
それを技書博のように分離して、移動のための通路をちゃんと確保して欲しかった:
こうなっていれば移動がもっと楽で混雑の分散もされるのに・・・
ダイレクト入荷
準備編にも書いたとおり、BOOTHの倉庫サービスは使わず、とらのあなには委託することにしていたので、そのためにダンボール箱を1つ2階へ運んだ。
これも階段で運んだので大変だった・・・
ただこのおかげで宅急便で送るダンボールの数を減らせたので、かなり助かった。
撤収
17:00にアナウンスがあって無事閉会。
あとは片付けをして撤収するだけだとなって、またフリーズした。
うん、段取りは大切・・・
他にも見本誌を立ち読み広場に回収しに行ったらなかなか見つけられなかったり(友人が見つけてくれた)、キャリーカートで在庫を運ぼうと考えてたけど安物のキャリーカートでは無理と判明して急遽宅急便に切り替えたり、そして宅急便の伝票が全然見つからずに泣きそうになったり、1箱ずつならキャリーカートでも運べるだろうとキャリーカートで運んだらエレベータが大渋滞でこれは無理だと結局ダンボール箱を抱えて階段を2往復したりと、死ぬほど大変だった。。。
3階にも宅急便の搬出口が欲しかった・・・階段の往復、死ぬほど疲れた・・・
(結局ダイレクト入荷の分もあわせて3箱分、階段を往復した)
ちなみに、撤収の段取りは以下のようにすればよかったと思う:
- 撤収までにやっておきたいこと
- 宅急便の伝票を確保しておく
- ダイレクト入荷を済ませておく
- 撤収でやること:
見本誌の回収が遅めなのは、遅く行った方が本の数が減ってるから見つけやすくなってるはずなので。
時間がなかった場合には最悪放置すればいいし。
段取りの大切さ
今回の大きな反省は、段取りをあらかじめしっかり考えておくのは重要だなということ。
手順に従えばすべて整うようにしておくのは、脳のリソースをすごく節約してくれる。
『現れる存在』によれば、人間の進化というのは、人間が賢くなってきたというよりかは、人間がまわりの環境を賢く作り変えてきたんじゃないか、という話だった。
テクノロジーによって出来ることを増やしていくというのはまさにそう。
知識を外部化してうまく活用するのが重要。
ちなみに『現れる存在』はエンジニアが読んでも非常に面白いと思うのでオススメ。
後日談
めちゃくちゃ疲れて、体力をだいぶ使ったのか頭痛が酷いことになった。。。
肩こりが頭痛の原因っぽいと最近分かってきたので、肩こりを解消するための対策は実施中。
あと、嬉しいことにBOOTHでも売れたので、発送作業をした。
「あんしんBOOTHパック」を使ったので、自分も購入者も匿名で済むのがステキ。
自分はともかく、購入者は住所を公開したいとは思わないだろうから、このパックで送るようにした方がいいと思う。
当日(と後日)の様子はこんなところ。
次は実際にどれくらい売れたのかや、その他に気づいたことなどをまとめてみたい。
今日はここまで!