いものやま。

雑多な知識の寄せ集め

トリテはなぜいっぱいあるのか。

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世の中にいっぱいあるトリテ。
なんでこんなにトリテがいっぱいあるんだろうとちょっと考えてみた。


これはTrick-taking games Advent Calendar 2019 - Adventarの10日目の記事です。

2015年、2016年に投稿した記事は以下から:

トランプゲームの分類

草場さんの『夢中になる! トランプの本』では、トランプゲームはおよそ次の5つに分類できると書かれている:

  1. トリック系(カードを出して数比べ、いろいろある)
  2. ラミー系(手札でセットを作る、トランプ以外だと麻雀など)
  3. カシノ系(場のカードを取得する、トランプ以外だと花札など)
  4. ストップ系(手札をなくしていく、ババ抜きなど)
  5. ギャンブル系(上記以外、ポーカーなど)

と同時に、これは主に「プレイ方法」に注目した分類方法とも言える。

ラミー系、カシノ系、ストップ系は、そのプレイ方法自体がゲームの勝利条件にほぼ直結してるけど、トリック系だと勝利条件には結びついていない。
勝利条件に注目すれば、たとえばトリックを出来るだけ多く取った方がいいもの(ホイストなど)、出来るだけ取らない方がいいもの(ブラックレディなど)、特定の数を目指すもの(オーヘルなど)と、さらに細かく分類できる。

こうやって考えると、トリテは「プレイ方法」についてしか規定していなくて、他のメカニクスと組み合わせやすいからいろいろ作れるのかなと。

トリテ+勝利条件

勝利条件は、以下のようなものを考えられる:

  • できるだけ多く取る
  • できるだけ取らない
  • 決めた数を取る
  • 一定数まで取る
  • 特定のカードを取る
  • 最後のトリックを取る
  • 最後のトリックを取らない

一定数まで取るというのは、スリートリックスなど。
これは、トリテにバーストのメカニクスを足し合わせたと考えることもできる。
アノウもスートごとにバーストがあると考えられたり。

特定のカードを取るのは、シュナプセンなどのカードポイントを集めるトリテ。

最後のトリックを取るかどうかが勝利条件のゲームもあって、スパーやキュウリなどがこれにあたる。

他にも、トリック数とは関係ない勝利条件を組み合わせることも可能。
たとえば勝利条件でエリアマジョリティを足し合わせたペンタトリックスとかもある。

勝利条件に関するメカニクスはいっぱいあるので、いろんなものと組み合わせられると思う。

トリテ+プレイ縛り

これは難しいところで、「マストフォローにあらずんばトリテにあらず」という人もいるけど、そうするとマストフォローでないゲームが宙に浮いて分類できなくなるので、一応。

  • マストフォロー
  • メイフォロー
  • マストノットフォロー
  • ランク縛り(キュウリ系)
  • マストラフ

それぞれいろいろあるので、具体的な例は省略。

プレイ縛りと言えるか難しいけど、たまたま見つけたゲームで面白いルールだなと思ったのは、ダブル・サーというゲーム。
このゲームだと、トリックを取ると中央に置かれ、誰かが連続してトリックを取ったときに初めて中央にスタックされたトリックが全部その人のものになる。
つまり、連続勝利縛り。
実際に遊んではいないので、面白いかは分からないけど(^^;

トリテ+ハンド構築

配り切りでないトリテなら、ハンド構築と組み合わせることもできる。
ジャーマンホイストやシュナプセン、トレセッテ(二人戦)とか。

あるいは、バスシュティッヒのような変態トリテも。

ちょっと変わったものとして、ドラフトレディなんてものもある。
これはブラックレディ+ドラフトで、ドラフトで手札を構築するのが面白い。
(なお、自分はめちゃくちゃ弱かった・・・)

トリテ+競り

これはもうおなじみ。
ビッドのあるトリテは星の数ほど。
トリテは手札運によるものもあるので、相性がいいんだと思う。

トリテ+ギャンブル

ギャンブルで重要になるのは、勝負に参加するか、それとも降りるか。
そういった要素が入ってるトリテは、ルーやツーペンなどがある。
カマリもこの一つ。

トリテ+協力関係

プレイヤー間に協力関係があるかどうかで考えることもできる:

  • 個人戦
  • ペア戦
  • 複数陣営
  • 全員協力

個人戦のトリテは星の数ほどあるし、ペア戦だとコントラクトブリッジなど、複数陣営だとスカートなど、全員協力だとカムレッドなどがある。

トリテ+正体隠匿

複数陣営のトリテだと、正体隠匿要素の入ったものも。
ナポレオンやブリスコラ・ブジャルダなどがそう。
トリプルクラウンというのもある。


こんな感じで、いろいろメカニクスを組み合わせやすいんだと思う。
新しいトリテを考えるときも、他のメカニクスと組み合わせるところから考えてもいいのかも。

今日はここまで!

もっと夢中になる! トランプの本

もっと夢中になる! トランプの本

jlreqでの箇条書きのインデント調整に関して。

f:id:yamaimo0625:20191027115107j:plain

 \TeXでちょっと困るのが箇条書き(itemize環境、enumerate環境)でのインデントの調整。
いろいろ設定項目があって、よく分からなくなることが多い。
ここではjlreqドキュメントクラスを使ったときのインデントの調整方法を残しておく。


これはTeX & LaTeX Advent Calendar 2019 - Adventarの7日目の記事です。
Lua(La)TeX関係ないですが・・・

6日目はuwabamiさんのTeX on Debian 10 (Buster) - 平衡点(2019-12-06)でした。
8日目はtrueroadさんのLuaTeXで原ノ味フォントを使う - Qiitaです。

jlreqドキュメントクラス

jlreqドキュメントクラスは、日本語組版処理の要件にしたがうように作られたドキュメントクラス。

日本語文書を作る場合、jsclasses(やbxjscls)を使うことが多いと思うけど、後発のjlreqは見出しやページスタイルのカスタマイズが圧倒的に楽。
もっと実績を増やして使われるようになって欲しい・・・

bxjsclsでのカスタマイズは以下も参照:

jlreqでのカスタマイズは以下も参照:

jlreqでの箇条書きのインデント調整

jlreqで箇条書きのインデントを調整する場合、プリアンブルで\jlreqsetupおよび\setlengthを使って長さを指定する。

  • \jlreqsetupで指定
    • itemization_label_length
      ラベルの長さ(≒一行目の左マージン;マージン部分にラベルが出る)
    • itemization_labelsep
      ラベルとの間隔
  • \setlengthで指定
    • \leftmargin<X>
      (二行目以降の)左マージン(<X>はレベルの深さでiii、など)

なお、ここで言うラベルとは、itemize環境での点やenumerate環境での番号など。
また、jlreqは2019-09-24版。
(ドキュメントに記載がないので変更の可能性がある)

図で表すと、次のようになる:

f:id:yamaimo0625:20191204182002p:plain

たとえば、次のようなソースがあったとする:

\documentclass[uplatex,dvipdfmx,paper=a5,open_bracket_pos=nibu_tentsuki]{jlreq}
\usepackage{bounddvi}

% ここに設定を書く

\begin{document}
\noindent\hrulefill

\begin{itemize}
    \item あああああああああああああああああああああああああああああああああ
        \begin{itemize}
            \item いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
        \end{itemize}
    \item ううううううううううううううううううううううううううううううううう
\end{itemize}

\noindent\hrulefill
\end{document}

デフォルトだとこんな出力:

f:id:yamaimo0625:20191204185724p:plain

一行目のインデントをちょうど全角一文字にしたい場合、次のようにする:

\jlreqsetup{
  itemization_label_length={1zw},
}

f:id:yamaimo0625:20191204190228p:plain

さらに、レベル2の一行目のインデントだけ全角三文字分にしたい場合は、次のようにする:

\jlreqsetup{
  itemization_label_length={1zw, ii=3zw},
}

f:id:yamaimo0625:20191204190453p:plain

ラベルとの間隔を全角一文字にしたい場合はこう:

\jlreqsetup{
  itemization_labelsep={1zw},
}

f:id:yamaimo0625:20191204190915p:plain

二行目以降の左マージンを全角三文字分にしたい場合は、こうなる:

\setlength{\leftmargini}{3zw}
\setlength{\leftmarginii}{3zw}

f:id:yamaimo0625:20191204191121p:plain

一行目と二行目以降の先頭が揃ってた方がキレイだと思うので、個人的には次のようにするといいと思う:

\jlreqsetup{
    itemization_label_length={1zw, i=2zw},% レベル1だけインデントをより深くしてみた
    itemization_labelsep={0.5zw},
}
\setlength{\leftmargini}{2.5zw}% 2+0.5
\setlength{\leftmarginii}{1.5zw}% 1+0.5

f:id:yamaimo0625:20191204191635p:plain

括弧類で始まる場合

jlreqでは括弧類が行頭にきた場合の処理をクラスオプションで指定できるようになってる。
オススメは、段落開始のときは二分空き(=半角だけ下がる)、折り返して行頭になったときは天付き(スペース入らない)になる設定。
こうすると、変なことしなくても会話文がそのまま書ける。

\documentclass[uplatex,dvipdfmx,paper=a5,
  open_bracket_pos=nibu_tentsuki,% この設定!
  ]{jlreq}
\usepackage{bounddvi}

\begin{document}
% 『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編』より
机の上で丸めた手を、久美子は強く握り締めた。

「黄前久美子」

「はい!」

こうして、久美子の一年は始まった。
北宇治高校での、最後の一年が。
\end{document}

f:id:yamaimo0625:20191204194206p:plain

ただ、これがちょっと悪さして、箇条書きの先頭に括弧類がきた場合、インデントがおかしくなる場合があった。

\documentclass[uplatex,dvipdfmx,paper=a5,open_bracket_pos=nibu_tentsuki]{jlreq}
\usepackage{bounddvi}

\jlreqsetup{
    itemization_label_length={1zw},
    itemization_labelsep={0.5zw},
}
\setlength{\leftmargini}{1.5zw}

\begin{document}

\noindent\textbf{参考文献}

\begin{itemize}
    \item 『響け!ユーフォニアム』\\
        武田綾乃 著、宝島社
    \item その他もろもろ
\end{itemize}
\end{document}

f:id:yamaimo0625:20191204194831p:plain

この場合、\itemのあとに\hspace{0zw}を入れると、普通の行頭と同じように動くみたい。

ただ、上記の場合は二分空きじゃなくて天付きの方が自然に感じたので、自分は次のように\bitemというマクロを定義して使った:

\newcommand{\bitem}{\item\hspace{-0.5zw}}

\itemの代わりに\bitemを使うと、次のようになる:

f:id:yamaimo0625:20191204195543p:plain

enumerate環境に関して

itemize環境はこれまでので大体問題ないんだけど、割と困るのがenumerate環境。
というのも、ラベル部分で必要な長さがドキュメントを通して一定とは限らないから。
特に、enumerateパッケージを使ってラベルの書式を指定する場合、かなり困る。

一応、\jlreqsetupでは環境名を指定しての長さの指定もできる:

\documentclass[uplatex,dvipdfmx,paper=a5,open_bracket_pos=nibu_tentsuki]{jlreq}
\usepackage{bounddvi}

\jlreqsetup{
    itemization_label_length={1zw,enumerate={5zw}},% enumerateでは全角5文字分
    itemization_labelsep={0.5zw},
}
\setlength{\leftmargini}{1.5zw}
\setlength{\leftmarginii}{5.5zw}

\begin{document}
\noindent\hrulefill

\begin{itemize}
    \item あああああああああああああああああああああああああああああああああ
        \begin{enumerate}
            \item いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
            \item ううううううううううううううううううううううううううううう
        \end{enumerate}
\end{itemize}

\noindent\hrulefill
\end{document}

f:id:yamaimo0625:20191204201212p:plain

なので、書式を特に変えないのであれば、この方法もあり。
(ただし、\leftmargin<X>は適当に変える必要がある)

ただ、次のようにenumerateパッケージを使うと途端におかしなことになる:

\documentclass[uplatex,dvipdfmx,paper=a5,open_bracket_pos=nibu_tentsuki]{jlreq}
\usepackage{bounddvi}

\usepackage{enumerate}

\jlreqsetup{
    itemization_label_length={1zw,enumerate={3zw}},
    itemization_labelsep={0.5zw},
}
\setlength{\leftmargini}{3.5zw}

\begin{document}
\noindent\hrulefill

\begin{enumerate}[(a)]
    \item あああああああああああああああああああああああああああああああああ
    \item いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
    \item ううううううううううううううううううううううううううううううううう
\end{enumerate}

\begin{enumerate}[\hbox{Step-}1.]
    \item あああああああああああああああああああああああああああああああああ
    \item いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
    \item ううううううううううううううううううううううううううううううううう
\end{enumerate}

\noindent\hrulefill
\end{document}

f:id:yamaimo0625:20191204205009p:plain

一行目の設定はjlreqによるものが反映されてるが(ただしそれもラベルの長さがそれぞれ違うので変に見える)、二行目の設定はまったくおかしくなってる。

これはなぜかというと、実はenumerateパッケージ内で\leftmargin<X>の値が書き換えられてしまってるから。

% enumerate.styより
\def\@@enum@[#1]{%
  \@enLab{}\let\@enThe\@enQmark
  \@enloop#1\@enum@
  \ifx\@enThe\@enQmark\@warning{The counter will not be printed.%
   ^^J\space\@spaces\@spaces\@spaces The label is: \the\@enLab}\fi
  \expandafter\edef\csname label\@enumctr\endcsname{\the\@enLab}%
  \expandafter\let\csname the\@enumctr\endcsname\@enThe
  \csname c@\@enumctr\endcsname7
% 以下で\leftmargin<X>が変えられる
  \expandafter\settowidth
            \csname leftmargin\romannumeral\@enumdepth\endcsname
            {\the\@enLab\hspace{\labelsep}}%
  \@enum@}

ラベルの長さをそのまま\leftmargin<X>の値にされてしまってる。

これを直すには、コピペしてきて長さを設定している部分をコメントアウトする。

% enumerateパッケージの修正
\makeatletter
\def\@@enum@[#1]{%
  \@enLab{}\let\@enThe\@enQmark
  \@enloop#1\@enum@
  \ifx\@enThe\@enQmark\@warning{The counter will not be printed.%
   ^^J\space\@spaces\@spaces\@spaces The label is: \the\@enLab}\fi
  \expandafter\edef\csname label\@enumctr\endcsname{\the\@enLab}%
  \expandafter\let\csname the\@enumctr\endcsname\@enThe
  \csname c@\@enumctr\endcsname7
% \leftmargin<X>の設定を無効にする
%  \expandafter\settowidth
%            \csname leftmargin\romannumeral\@enumdepth\endcsname
%            {\the\@enLab\hspace{\labelsep}}%
  \@enum@}
\makeatother

f:id:yamaimo0625:20191204205812p:plain

また、それぞれでインデントの深さを変えたい場合には、\jlreqsetupを使わずに長さを指定するしかない:

\documentclass[uplatex,dvipdfmx,paper=a5,open_bracket_pos=nibu_tentsuki]{jlreq}
\usepackage{bounddvi}

\usepackage{enumerate}

% enumerateパッケージの修正
\makeatletter
\def\@@enum@[#1]{%
  \@enLab{}\let\@enThe\@enQmark
  \@enloop#1\@enum@
  \ifx\@enThe\@enQmark\@warning{The counter will not be printed.%
   ^^J\space\@spaces\@spaces\@spaces The label is: \the\@enLab}\fi
  \expandafter\edef\csname label\@enumctr\endcsname{\the\@enLab}%
  \expandafter\let\csname the\@enumctr\endcsname\@enThe
  \csname c@\@enumctr\endcsname7
% leftmargin設定を無効にする
%  \expandafter\settowidth
%            \csname leftmargin\romannumeral\@enumdepth\endcsname
%            {\the\@enLab\hspace{\labelsep}}%
  \@enum@}
\makeatother

\begin{document}
\noindent\hrulefill

{
% \leftmarginiを('(a)'の幅)+(ラベルとの間隔)に設定
\settowidth{\leftmargini}{(a)}
\addtolength{\leftmargini}{0.5zw}
\begin{enumerate}[(a)]
    \setlength{\itemindent}{0zw}% 一行目の追加のインデント
    \setlength{\labelsep}{0.5zw}% ラベルとの間隔(\leftmargini+\itemindentから左側に空白)
    \item あああああああああああああああああああああああああああああああああ
    \item いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
    \item ううううううううううううううううううううううううううううううううう
\end{enumerate}
}

{
% \leftmarginiを('Step-1.'の幅)+(ラベルとの間隔)に設定
\settowidth{\leftmargini}{Step-1.}
\addtolength{\leftmargini}{0.5zw}
\begin{enumerate}[\hbox{Step-}1.]
    \setlength{\itemindent}{0zw}% 一行目の追加のインデント
    \setlength{\labelsep}{0.5zw}% ラベルとの間隔(\leftmargini+\itemindentから左側に空白)
    \item あああああああああああああああああああああああああああああああああ
    \item いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
    \item ううううううううううううううううううううううううううううううううう
\end{enumerate}

\noindent\hrulefill
\end{document}

f:id:yamaimo0625:20191204210727p:plain

ここまで頑張ると、いい感じになる。
このあたりは改善されるといいんだけど・・・

今日はここまで!

文フリ東京29にサークル参加してきた。

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11/24(日)に開かれた文フリ東京29にサークル「いもあらい。」で参加してきたので、そのふりかえり。

技術書典7への参加でのふりかえりをいろいろ活かしてみた。

同人誌制作

まず、同人誌制作に関して。

jlreqの利用

今回も \TeXを使って作ったんだけど、jsclassesではなくjlreqを使ってみた。

これは縦組に対応したまともなドキュメントクラスがこれくらいだったからなのが大きかったのだけど、結果的にはとてもよかった。
見出しなどのカスタマイズが普通に比べてだいぶ楽にできた。

jlreqを使ったカスタマイズの概要は以下も参照:

いろいろ知見が得られたので、どこかでまとめたい。

漢字表記の対策

また、漢字を開くかどうか迷うことが多かったので、以下の同人誌を参考に、『NHK漢字表記辞典』を買ってみた。

NHK漢字表記辞典

NHK漢字表記辞典

この表記辞典にそのまま従うということはあまりなかったけど、気になったときに参考にできるものがあるのはすごくよかった。
物理本なので持ち運ぶには向いてないけど、一冊持っていて損はないと思う。

脱ダウンロードカード

あと、ダウンロードカードをやめて、本文中にダウンロードURLとzip解凍パスワードをつけるようにした。

理由は、ダウンロードカードを追加で作るのはコストもかかるし、持っていくのをうっかり忘れる危険性もあるから。
(実際、今回会場で「あれ? ダウンロードカード入れたっけ?」と焦った)
それに、ダウンロードカードを渡す手間もなくなる。

欠点としては、物理本が売り切れたときにPDFだけ売るとかはできなくなる。
ただ、ダウンロードカードでPDFだけ売るのもリスクが高いと思っていて、というのも、もし(ダウンロードカード)<(物理本)となったらどうするのかという問題があるから。
それだったら、PDFだけ欲しい場合はQRコード読んでもらってBOOTHからPDFを購入してもらう方がよさそう。

技術書典7ではダウンロードカード用のパスワードを自動生成してzipに圧縮するツールを作ったけど、今回のように本文中にパスワードを書く場合、パスワードの生成とzip圧縮は別々にできる必要がある。
そこで、ツールも少し修正した。

校正

前回、校正でかなり苦しんだので、今回は観点を固定してやるようにしてみた。
一つのことだけ気にすればいいので、この方が楽な感じがした。

印刷

今回も印刷はねこのしっぽさんにお願いした。

オンデマンド印刷

たくさん売れるような本ではないので、オフセット印刷ではなくオンデマンド印刷を使ってみた。
どんなもんかと思ってたけど、正直、素人目にはオフセット印刷と区別がつかない、いい出来だった。
これなら今後もオンデマンド印刷で全然よさそう。
(よほどの冊数を刷らないと、オンデマンド印刷の方がずっと安い)

表紙

それと、表紙にタント紙(画用紙と思えばいい)を使ってみた。
タント紙、めっちゃいい・・・
よく表紙に使われるホワイトポストに比べるとやや薄く、やや弱い感じではあるけど、やさしい手触りと、凹凸ある紙面への味のある印刷がとてもいい。
マットPP加工のように追加料金もいらないし。

白紙ページ

前回、「〜のページは白紙でいいですか?」というやりとりが発生したので、あらかじめ「〜ページは白紙です」ということをフォームで伝えておいた。
これで今回は何の問題は発生せずに一発入稿!
今後も忘れずに伝えるようにしよう。

イベント参加

一人での参加

今回は一人で参加してみた。

一人だとやっぱりいろいろ大変。
トイレ休憩とか。
まぁ、「休憩中」って札を立てて行くだけなんだけど。

技術書典7では「おっさんレンタル」でレンタルしたおっさんに売り子を頼んだというのを見かけたので、これも一つの手かなと思ってる。
(同人誌制作や頒布に興味ある友達がいれば手伝ってもらってもいいんだけど、そうでないとなかなか頼みづらい・・・)

設営/撤収チェックリスト

技術書典7では設営/撤収のタイミングで頭が真っ白になったので、あらかじめチェックリストを作って参加してみた。

作ったチェックリストはこんな感じ:

f:id:yamaimo0625:20191128145944p:plain

これのおかげでフリーズすることなかったので、よかった。
クリップボードがあればもっとよかった)

そして、実際に使ってみるとやはり改善点が見つかった。
そこで改善点を反映してみたのがこれ:

f:id:yamaimo0625:20191128150029p:plain

  • ダンボールを開くときに梱包材とかが出てくるけど、片付ける場所を用意しておかないと邪魔になる。
    なので、あらかじめゴミ袋を用意するようにした。
  • ポスタースタンドを早めに立ててしまうと、かなり邪魔になる。
    なので、最後の方に立てるようにした。
  • 見本誌を用意するときもスペースが欲しいので、ディスプレイ棚の組み立ては見本誌作りの後にした。
  • ポスタースタンドは邪魔になるので早めに片付けるようにした。
  • 宅急便の締め切りの時間があるので、宅急便は早めに送るようにした。

これで問題ないかは、次のイベントで試してみて確認する予定。

マーケティング

今回は、これまで出していた『哲学散歩道』シリーズと『ゆうら』を一冊にまとめて、ちゃんとした印刷所さんで印刷したものが欲しいという動機で本を作ったので、マーケティングは度外視の部分はある。
まぁ、想像以上に売れなくてちょっとヘコんだけど。
とはいえ、最高の本が出来たことについてはすごく満足してる。
これぞまさに「自分のために書いた本」という感じ。

とはいえ、いろいろ思ったこともあるので、それについて。

市場破壊

今回強く思ったのはこれ。
文フリ、市場ぶっ壊れすぎ。

左隣のサークルは、中綴じの薄い本とはいえ1冊100円で売っていて、終わった頃に「うん、会場代くらいはペイできたね」とか言ってるし(印刷代は?)、右隣のサークルに至っては「感想くれればタダでいいです」と冊子を無料配布・・・ペーパーならまだしも、おもちゃみたいな小さくオシャレな本を無料配布って、それでいいのか?
近所のサークルではけっこうな分厚さの本を1,000円で売ってたり、え、それ原価回収できてるの?という感じ。

そんな中にあって、自分の2,000円の本がどれだけ手に取られないことか。
今回、B4のポスターをちゃんと作って、それはけっこう目を引いてたのが見てとれたんだけど、視線が少し下がって値段見たあとにぷぃっと離れていくことが何度もあった。
見本を読んでから値札を見て離脱するケースも。
じっくりと読んでから「よく出来てますね」と言ってくれたけど、購入には至らないケースも。
いや、その感想自体はめっちゃ嬉しいんだけどね(^^;

購入側からしたら、値段が安い方が嬉しいというのは分かるんだけど、購入側が得してる分、販売側がかなり費用を負担してる感じがした。
まぁ、趣味でやってるから収支がマイナスでも全然いいのは分かるんだけど、サークル参加側が苦しくなるような場は継続性が難しいと思うんだけど・・・それに、妥当な価格の本も足切りされてしまう場になってしまう。
デフレ経済、よくない。

とりあえず、自分は文フリには今後サークル参加しないと思う。

薄い本は正義

それはそうと、やはり薄い本は正義だよなと思った。
値段も安くできるし。

今回は自分の作りたい本を作るのを優先したけど、一から考えて書くなら、値段の上限を決めて、そこからページ数を逆算して、その中に収まるように書くのがよさそう。

そして、値段の上限については、「信用」と同じで有名かどうかで判断する感じなんだろうなと思った。
極端な話、同じ内容の本でも、有名な人と無名な人とではつけられる値段が違う・・・

有名な人は少なく、無名な人は多い。
だから、有名な人から欲しい本を探すのは楽だけど、無名な人から欲しい本を探すのは大変。
そこで、有名な人の本は楽に見つかるから高くても問題ないけど、無名な人の本は見つけるのが大変な上に高かったら買ってもらえない。

おそらく、次の公式が成り立つ:

(有名人の人数)×(有名人の本の値段上限)=(無名人の人数)×(無名人の本の値段上限)

たぶん、本の内容がいいかどうかより、こちらの方がインパクトがデカい。
どんなにいい本を書いても、書いた人が有名じゃないと売れない。
だって、どこの誰とも知らない人が書いた本なんて、信用がまるでないわけで、しかもそういう本は無名な人の分だけあるわけだから、一つずつ評価もできないし。

なので、本の出来をよくしていく努力はもちろん必要なんだけど、現状での周りに対する信用から本の分量の上限を決めて、その中で価値を提供して信用を高めていく感じなんだろうなぁ。


宣伝!
『哲学散歩道』と『Math Poker Girl』はBOOTHでも頒布してるのでよろしくお願いします!

今日はここまで!

『マインドセット 「やればできる!」の研究』を読んでみた。

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マインドセット 「やればできる!」の研究』がとても面白かったので、内容を簡単にまとめておく。

マインドセット「やればできる! 」の研究

マインドセット「やればできる! 」の研究

なお、この本を読んだの自体は去年。

ただ、今後どうしていくのか考えるために、上牧を旅行してるときに改めて読み直した。

能力は先天的か、後天的か

能力は先天的に決まっていて学習や経験では変化しないのか、それとも後天的に学習や経験で伸びていくものなのか。
このどちらが正しいのかは分からない。
けど、「どちらを信じるか」だけで結果にも差が生まれてきたというのがこの本の主題。
信念の持ち方が人の成長を大きく変えてしまう。

どちらを信じて行動するかという心のあり方をマインドセットと呼ぶ。
前者の「先天的に決まっていて変わらない」と信じている姿を「硬直したマインドセット(fixed mindset)」と呼び、後者の「後天的に伸びていく」と信じている姿を「しなやかなマインドセットgrowth mindset)」と呼ぶ。

功績をあげた人とそうでない人との違いを調べたところ、功績をあげた人はみなしなやかなマインドセットをしていたということ。
また、マインドセットが成長にどのような影響を与えるのかを心理学の実験で調べたところ、しなやかなマインドセットをしていると大きく成長できることが分かったという。

なぜ成長に差が出るのか

硬直したマインドセットだと、「人の優劣は生まれながらにして決まっている」と信じて行動することになる。
なので、自分がいかに優れた能力をもって生まれてきたのかを示し続けなければ、自分に存在価値を見出せない。
自分の能力を周りに誇示し続けなければならない。
バカにされたら負けと思ってしまう。

一方、しなやかなマインドセットだと、「能力は学習でいくらでも伸ばせる」と信じて行動することになる。
だから、現状で他人より劣っていたとしても、それは問題ではない。
学習で伸ばしていけると思っているのだから。
したがって、自分の能力を誇示することにはこだわらない。
そして、何かうまくいかないことがあれば、それは成長のチャンスだと捉えて努力する。

短期的には、自身の能力を誇示することにこだわり、失敗を極端に嫌う硬直したマインドセットの人が勝つことが多い。
(しなやかなマインドセットだと失敗を恐れないので短期的には失敗もよくする)
しかし、現状のままで勝負しようとするのか、よりよくして勝負しようとするのかを考えれば、長期的には、失敗を恐れずに成長していったしなやかなマインドセットの人が勝つのは当然と言える。

硬直したマインドセットだと、失敗したら自分には能力がないのだと露見することになるので、難しい問題に挑戦しようとせず、簡単な問題ばかり解いて自分ができる人間であることをアピールしようとする
けど、それでは成長しない。
一方、しなやかなマインドセットだと、成長していけると信じているので、成長するために難しい問題に挑戦する
もちろん、それで失敗はすることもあるが、そこから努力することで結果的に成長していける。
こうして信念一つで行動に差が生まれ、成長も変わってくる

経営者の例

本では硬直したマインドセットの経営者としなやかなマインドセットの経営者が具体的に紹介されている。
前者にはリー・アイアコッカアルバートダンロップ、後者にはジャック・ウェルチやルー・ガースナーの名が挙がっていて、彼らの行動が具体的にどう違っていたのかが紹介されていて面白い。

硬直したマインドセットの経営者の場合、自分は特別で、他人より優れていることを示すのに躍起になる。
なので、優秀な経営陣を嫌う。
自分だけが突出した存在でいたいと、周りを蹴落としていくことになる。
さらには、自分は特別な人間なのだから何をしてもいいと横暴になる
これでは会社がガタガタになってしまう。

全員が同じ考えで固まってしまうことを集団浅慮というが、トップが硬直したマインドセットだと集団浅慮に陥りやすい。
なぜかというと、異を唱える人がいると、徹底的に叩かれることになるからだ。
これではみんな萎縮してしまって活発な意見交換は行われなくなる。
(余談だけど、自分の元職場がまさにこんな感じだった。自分はボスにも意見してたけど、それが気に食わなかったのか怒鳴りつけてくるようになり、みんな「あぁ、ボスはそういう人なんだな」とボスに意見するのを止めるようになってしまった。賢い判断ではあるけど、健全ではないと思う。心理的安全性の確保って大切・・・)

しなやかなマインドセットの経営者の場合、自分だけが優れていることを示すのに躍起になるのではなく、会社全体が成長していくために努力する
みずから勉強し、また社員とも話し合って、チームとして成長していくことに力を注いでいる。
トップと違う考え方が出てきても、それを攻撃しないので、議論がオープンになって、集団浅慮にも陥りにくくなる。

本の「人はリーダーに生まれつくのではなく、リーダーになるのであり、しかも、外的な条件によってではなく、自分自身の力でリーダーになるのだ」という言葉が印象深い。
硬直したマインドセットでは、ボスにはなれてもリーダーにはなれない。

教育において

教育においてもマインドセットは重要になる。

褒めることの重要性は何度も言われているが、何を褒めるのかが重要だという。

なんと、頭の良さを褒めると学習意欲が損なわれ、成績も低下したという。
これは頭の良さを褒めると硬直したマインドセットになりやすくなるため。
成功したら頭がいいと褒められ、失敗したら頭が悪いと批判されるのであれば、難しい問題に挑みたいとは思わなくなる。

褒めるときには、努力して成し遂げたことを褒めるといい。
努力すれば成長していけることが分かり、しなやかなマインドセットになることができる。

たとえば、ある問題を素早く完璧にやり遂げてしまった場合、褒めるべきかどうか。
そうした場合、褒めるべきではないという。
素早く完璧にやることが大切なんだと学習してしまい、難しい問題には手を出さなくなってしまう。
こうした場合、問題が簡単すぎたと伝え、より挑戦的な問題を提示すべきだという。
問題を解くのに時間がかかったり手こずったりするのは悪いことではなく、それがまさに今成長しているということなんだということを伝え、その努力を褒めてあげれば、積極的に難しい問題に挑戦していくようになる。

失敗したときにどのような声をかけるのかというのも重要。
そういったときには下手に自尊心を守るような声をかけるのではなく、より努力が必要なことを伝えるといい。
失敗から学ぶことを促すのである。

そして、教育は教師にとっても学びの場である。

教師は、自分は完成された人間で、その知識を教授してるんだとなりがち。
しかし、どのように教えるのかも日々よりいいものにしていく必要がある。
できる子は元からできる子、できない子は元からできない子と考えるのは硬直したマインドセットで、子供たちはそう思われて教わると、できる子は失敗を恐れるようになるし、できない子は努力を放棄してしまう。
できない子もできるようにするにはどうしたらいいのかは難しい問題だけど、それだけに挑戦的であり、教師にとっても成長の機会になる。
しなやかなマインドセットを持っていないと、なかなかこうは考えられない。

そして、人は成長できるんだという信念で、高い水準の目標を与え、努力を促し、成長を期待して、粘り強く導いてあげると、子供もその期待を感じ取り、成長していくことができる。

人は成長していける

人は変わり続けられると信じていけば、変わり続けられる。
その信念が努力に、行動に繋がっていくから。

失敗や弱点を成長のチャンスと思うといい。
そして、そこから努力する。


読みながら「自分は硬直したマインドセットなんじゃないか?」と思うことが多かったけど、その思考自体が硬直したマインドセットっぽいと気づいた。
硬直したマインドセットならダメな人間で、しなやかなマインドセットなら優れた人間という感じで評価しようとしている。
自分はどうかという「評価」を下そうとしないで、しなやかなマインドセットを心掛けて成長していくことにだけ尽力するとよさそう。

そして、しなやかなマインドセットの姿はふりかえりにとても近いなと思った。
ふりかえりでは、犯人探しをしてはいけないというのがよく言われること。
犯人探しをするというのは、こいつはできないやつという硬直したマインドセットの考え方だし、そんなのではみんな失敗を恐れて何もできなくなってしまうから。
そうではなく、問題点を探して、それをカイゼンしていくという姿勢をすることで、どんどん新しいことにも挑戦していけるし、成長もしていける。

今日はここまで!

マインドセット「やればできる! 」の研究

マインドセット「やればできる! 」の研究

上牧温泉&宝川温泉に行ってきた。(その2)

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前回の続き。

宝川温泉

最終日の11/2(土)は宝川温泉へ。

宝川温泉水上温泉のさらに奥にある温泉で、開放感溢れる露天風呂が魅力。
映画『テルマエ・ロマエII』のロケ地にも使われたらしい。

以前、宝川温泉に行ったときは、水上駅まで輪行して自転車で向かったのだけど、今回はバスを使ってみた。

調べてみると、往復のバス代と日帰り入浴料がセットになった乗車券が売られていて、これがお得だった。

水上駅を降りて向かいの左手に水上温泉旅館協同組合の建物があり、そこで購入可能。

今回は9時過ぎにホテルをチェックアウトし、9:25の電車に乗って水上へ。

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水上駅

上牧〜水上の車窓から見える風景もよかった。

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絶景

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ラフティングのブリーフィングっぽい

到着したら上記の乗車券を購入して、大きな荷物はコインロッカーに押し込み、しばらく待機。
(バスの本数が少ない)

そのあと、水上駅を出て右手のバス停に移動し、10:49発の「湯の小屋」行きのバスで宝川へ。

前回は自転車だったけど、やっぱりバスは楽でいいw
自転車を漕いでるとそれでイッパイイッパイで周りの景色を楽しむ余裕があまりなかったけど、バスならゆったりと景色を眺めることが出来た。
(そのかわり、風を感じたり、ちょっと立ち止まったりは出来ないので、一長一短ではあるけど)

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藤原ダムから眺める藤原湖

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すごい・・・

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藤原湖を高いところから

「宝川入口」に到着したのがだいたい11:20。
そこから30分くらい歩きかなぁ、と思ってたんだけど、なんと送迎車が来ていた!
バビュっとあっという間に宝川温泉到着!

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宝川温泉

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駐車場の紅葉もいい感じ

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宝川山荘から

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紅葉が映える

とりあえずお腹が空いてたので腹ごしらえ。
岩魚定食を食べたかったのだけど、出来るのに30分くらいかかるということだったので、山菜そばにしてみた。

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山菜そば

なかなか美味しかった。
個人的には関西風のつゆの方が好きなので、そこだけがちょっと残念だったけど。
(群馬なんだから関東風なのは仕方ない)

腹ごしらえしたら、さっそく最高の露天風呂へ。

それにしても、景色が本当にエモい・・・
最高すぎる・・・

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めっちゃキレイ・・・

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風情しかない

ちなみに、混浴なのは変わらないんだけど、ルールがちょっと変更されて、男性も湯あみ着が必須になった。
男性の場合、タオルに紐がついたみたいになってて、2ヶ所で止めるようになっている。
腰にタオルを巻いたまま入るのって、タオルを湯につけるべきじゃないというルールに反するので、どうしたものかと前回思っていたんだけど、公式にルール化されたので、これで堂々と隠せる。(堂々と?)

温泉は相変わらず最高。
この開放感溢れる温泉は、他ではなかなか味わえないと思う。
今回は天気もよく、紅葉もほどよく進んでいて、よかった。

今回面白かったのは、岩肌が揺れることに気づいたこと。
なんじゃそりゃ、って思うかもしれないけど、水面で反射した光が岩肌の影に光の波を映し出して、岩肌が波で揺れるんよ。
硬い岩の表面に柔らかい光の波が揺れる様がとても幻想的で、気づいたときに「おぉ!」ってなったw

摩訶の湯、般若の湯、子宝の湯と3つの温泉をたっぷり楽しんで上がったのが13:30頃。
帰りの送迎車が出るのが14:30だったので、1時間くらいあって、どうしようかなと思ったんだけど、せっかくここまで来たから岩魚定食も食べたいなと注文w
おそば軽かったし、もう一食くらいいけるだろうとw

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岩魚定食

料理が出てくるのに注意書きどおり30分くらいかかって、けっこうギリギリになってしまったけど、やっぱり美味しかった。
大満足w

14:30に送迎車で「宝川入口」まで送ってもらい、14:47のバスに乗車。
帰りも景色を楽しみつつ進んだ。

水上駅に着いたのが15:20頃で、帰りの電車までしばらく時間があるのでどうしようかなと思ってたら、なんか汽笛が!
よく見たらなんか線路沿いに人が集まってて、なんだなんだと向かってみたら、SLがちょうど出発していた!

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SL!

なんというタイミングの良さw

そういえば、水上温泉ゆるキャラ?のおいでちゃんもいたので、記念に一枚。

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おいでちゃん

そのあと、15:53発の電車に乗って帰路へ。

帰りの電車から眺める景色もよかった。

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車窓から眺める利根川

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渋川までくると利根川もだいぶ広がる

途中、渋川駅でさっきのSLに追い付いたりw

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SL@渋川駅

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SLを前から

そんなこんなで、19時頃に地元に到着。


いやー、今回もいい旅だった。
やっぱり上牧や宝川はいいところw

電車やバスの本数は少ないので、時間は念入りに調べておく必要はあるけど、なんか日帰りでも遊びに行けそう。
また行きたいなw

今日はここまで!

上牧温泉&宝川温泉に行ってきた。(その1)

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10/31(木)〜11/2(土)で群馬県の上牧温泉と宝川温泉に行ってきた。
どちらもとてもいいところなので紹介したい。

上牧温泉

まずは上牧温泉。

有名な水上温泉の一つ手前の駅にある温泉。
まわりには冗談じゃなく本当に何にもないので、遊ぶのには不向きだと思うんだけど、その分人も少なくて、とても落ち着いた時間を過ごせるのがいい。

今回は自宅を9時頃に出発して、電車を乗り継ぎ13時ちょっと過ぎに到着した。
電車の本数が少ないのがネックだけど、途中の車窓からの風景もいい。

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ガラガラなので写真撮れるw

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気持ちいい風景

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上牧駅のホームから

途中、高崎駅で乗り換えのときに駅弁を買ってみた。
だるま弁当とかも有名なようだけど、ネットで調べて評判のよかった鳥めし弁当をチョイスしてみた。

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高崎名物 鳥めし弁当

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中身はこんな感じ。

食べたのはホテルに着いてからだけど、レトロなパッケージを開いてみれば、すごく美味しそうな香りが弁当箱から溢れてきたw
これはすごいw
そして、めっちゃ美味しかったので大満足w

そして、上牧駅はこんな感じ。

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上牧駅

ちなみに、SuicaPasmoも普通に使える。

駅からちょっと歩いて赤い橋を渡れば、今回お世話になったホテルニュー上牧に到着。

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利根川にかかる赤い橋

ホテルニュー上牧

ホテルニュー上牧に泊まるのは今回が二度目。
近くにある大峰館の温泉の評判がよかったので、そちらもちょっと考えたんだけど、wifiが使えるか分からなかったのと、大峰館は日帰り温泉でも行けることが分かったので、無難な方へw

ホテルニュー上牧は、地味にいいホテルw
手入れが行き届いてる感じがあって、滞在中に「これは・・・」と思うことがほとんどなかった。
気持ちよく過ごせるというのはとても大事なこと。
wifiがちょっと遅いというのはあったけど、これはデザリングで対応した)

そして、お風呂と食事が個人的にとても気に入ってる。

露天風呂の「ホタルの湯」は予約が埋まってなければ40分貸切で入ることができて、これがとてもいいw
清潔感ある露天風呂を独り占めできるというのは、なかなかの贅沢w

それと内湯はホテルに隣接するマンションの浴場と共同利用という感じなんだけど、このお湯もちゃんと温泉で、そして好きなときに入ることができる。
これも嬉しいところ。

そして、食事。
これがとてもいい・・・

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1日目の夕食

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2日目の夕食

2日目にトンカツが出てるけど、おそらく上州の麦豚を使ったもの。
猿ヶ京温泉でも麦豚のトンカツ食べたけど、群馬の豚さんは美味しいねぇ。

ちなみに、朝食は軽めでこんな感じ。

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ホテルの朝食

あと、ホテルのベランダからの眺めもなかなか素晴らしかった。

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ベランダからの眺め

上牧散策

2日目はちょっと散歩してみたり。

まず、お昼を食べにソレイユというレストランに行ってみた。
ホテルから歩いてすぐのところ。

行く途中でホテル側から赤い橋を撮ってみたんだけど、まぁなんともいい景色だこと。

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ホテル側からの橋の眺め

そして、お店に到着して席に着き、料理を待ってる間に写真を数枚。

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利根川が見える川辺の席

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水が驚くほどキレイ・・・

お料理はドリア。
これも美味しかったw

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ランチのドリア

お昼を食べたら、次に向かったのは大峰館。
日帰り温泉入ってみたかったのでw

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途中で撮ったホテルニュー上牧

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まさに雄大という感じ

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大峰館入り口

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柿がとても風情あっていい

と、ここで入ってみたものの、誰もいない(^^;
呼び鈴を鳴らしても誰も出てこないし、困ってしまった。
最終的に、電話をかけてみたら繋がってなんとかなったw
(「私、メリーさん」じゃないけど、「すみません、今入り口のところに来てて」と伝えるのはちょっと変な感じだったw)

お風呂の方はというと、自分以外はいなくて貸し切り状態w
露天風呂はこじんまりとした感じで、京都の町屋の小さな庭を感じさせる風情があった。
4, 5人も入れば満員という感じだったけど、一人なので悠々と入れてとても気持ちよかった。
ネットの評判で、硫黄泉ではないのにどことなく硫黄の香りがすると書かれていたんだけど、たしかに微かな香りが。
これはとても不思議。
そして、山から吹いてくる風が心地良くて、とてもいいお湯だった。

ちなみに、wifiの文字もあったので、大峰館でもwifiは使えたのかも。

気持ちよく露天風呂に入ったあとは、そのまま散歩を続行。

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いい感じの橋

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「かみもくゆめのブリッジ」

ちなみに、この橋を渡ったところに日帰り温泉の「風和の湯」もあったりする。
今回は入らなかったけど。

そのまま散歩を続けていたら、真っ赤に実ったリンゴが!

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美味しそう!

知らなかったのだけど、リンゴ園があったらしい。
リンゴを直販してたり、アップルパイなどが食べられる感じだった。
もちろんリンゴ狩りもできる。

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阿部りんご園

そしてホテルの方向に歩いていたら、なんと虹が!

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虹!

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虹の根っこ!

山がすぐ近いからか、虹の根っこがちょうど山から生えてる感じに見えて、ちょっと驚き。
虹の根っこってどうなってるんだろうね、というのは小さい頃に出た話だけど、まさかこんなところで見れるとは・・・

あと、月夜野焼の窯に行って、ねずみの置き物を買ってみたりしたw

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月夜野焼のねずみの置き物

かわいいw


長くなったので、続きは次回で。

今日はここまで!

小説の書き方に関して。

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『Math Poker Girl』を書くまえに小説の書き方の本を何冊か読んだ。

これらの内容が『Math Poker Girl』に活かされたかというとかなり微妙なんだけど(『Math Poker Girl』はスタイルが小説なだけで実際には技術書ーーというか論文なので)、いろいろ気づきもあったのでまとめておきたい。

小説は虚構である

一番大きな気づきはコレ。
小説は虚構であるということ。

そもそも小説というものは、どれほど真実に基づき、どれほど正確に言葉を尽くしたところで、結局のところただの文章であり実在しない偽りを語っているのである。
(『ラノベの書き方』より引用)

いかにも本当らしいことが書かれていても、それは作者の想像力がつくりだした虚構であって、現実そのものではない。
(『小説の書き方』より引用)

これは当たり前ではあるのだけど、そこに自覚的になることでいくつかのことが言えるようになる。
(本ではそれが説明されている)

まず、面白さは重要だということ。
虚構なのだから、現実にこだわる必要はない。
面白くなるようにいくらでも手を加えられるし、逆に面白くなければ意味がない。

現実だとお話のようには上手くいかないものだけど、そんなのは読者は求めていない。

読者が求めているのはリアリティであって、リアルではないのだ。
(『ラノベの書き方』より引用)

それに、事実をそのまま書いたものはドキュメントや記録でしかない。
そこに嘘か本当か分からない虚構を入れることにより小説になり、面白さも生まれる。

小説は事実よりも奇なりでなければ、小説の価値はない。
(『小説の書き方』より引用)

とは言え、「リアリティ」は求められていることに気をつけないといけない。
その作品世界の中での一貫性はないと、真に迫れない。

そして、虚構だからこそ本物より本物らしく描け、そこにリアリティが生まれることになるというのが非常に面白い。

女形(おやま)の正体は男であるが、女を女以上に研究しているので、本物の女よりも女らしく見える。
小説のリアリティとはまさにそのようなもの(省略)。

この偽物であるがゆえに本物より本物らしく出来るというのは、Fateを思い出した。

「偽物が本物に敵わないなんて道理はない」
衛宮士郎、『Fate/stay night』より)

ある出来事をそのまま描くのではなく、それを分解して理解し、再構築して描き直すことで、そこには虚構が織り交ぜることが可能になり、本物よりも本物らしくなれる。
(逆に言えば、そこが甘いとリアリティが得られないことになる)

例えば、ある事件をテーマに小説を書くとして、ドキュメントや記録ならそこに登場人物の心情なんか挟まらないし、そもそも知ることなんて出来ない。
けど、小説なら虚構だから、それが出来る。
さもその登場人物がそう感じたかのように心情を描き出すことが出来る。
あるいはさらに面白い展開に変えることも出来る。

この小説の虚構性を理解しそれを乗りこなすことが肝心だと思った。

小説を書く流れ

では、実際にどう書いたらいいのかということで、『ラノベ書きが教える小説執筆術』では妄想を膨らまして小説に仕立て上げる方法が紹介されていた。

  1. 妄想する。妄想をメモる。
  2. 妄想から設定を作る。世界観などにも設定を広げる。
  3. 妄想を脳内で映像化する。いろんなシーンを考えてキャラが勝手に動き出すくらいまで。
  4. 妄想したシーンを実際に文章にしてみる。書きたいところから書けばいい。設定を文章に盛り込むといい。
  5. 複数のシーンを並べてみる(簡易プロット)。シーンが足りなければ妄想を追加する。
  6. 妄想の隙間を埋める。(物語の導入を書いたり不足している説明を入れたり)
  7. ラストを書いて終わらせる。

妄想もやはり虚構だから、虚構を描き出すというのが小説の本質と分かる。

基本的には以下のようにするといいと思った。

  1. 妄想するなり取材するなりで、書きたいものを見つける。
  2. キャラを作る。
  3. ストーリーを考える。
  4. プロットを書く。
  5. 執筆する。

キャラの作成

『小説の書き方』では、人間不在の小説はありえないことが指摘されていた。
「小説は人間を描くである、ただし、それは作者が作り出した架空の人物とその人生である」と。

設定をいろいろ考えていくとよくて、特に「こういうシチュならこのキャラはどう動くだろう」とか「この質問にこのキャラならどう答えるだろう」というのを考えておくとキャラが掴みやすいと『ラノベの書き方』には書かれていた。
ラノベ書きが教える小説執筆術』の「妄想を脳内で映像化する」というのもこの作業と同じ効果があるんだと思う。
キャラが勝手に動き出せばこっちのものという感じ。

『小説の書き方』では「パーフェクトな人間は魅力がない、どこか壊れているキャラの方が人間として共感できる」ということが書かれていた。
確かに、何か弱点があったり、一点特化型のキャラの方が面白いし、そういうラノベも多い。
そういう人間が近くにいたら正直困るけど、所詮は物語の中のキャラなので読者は対岸の火事を見物するように楽しめるということも書かれていた。
これも小説の虚構性のなせる技。

あと、キャラ名の付け方に関しては『ラノベ書きが教える小説執筆術』にいくつかヒントが書かれていた。
アナグラムを使ったり、よく知らない外国語からとってきたり(Google翻訳使うと簡単)、有名人の名をもじったり。

ちなみに、『Math Poker Girl』のフィネスはFateのライネスからとってきたものだし(というかキャラはまんまライネス師匠)、ヒロアキ孔明(こうめい)を日本人の名前っぽく読んだだけだったりする・・・(ヒロアキのモデルはウェイバーで、一人称がボクなのはそのせい)

ストーリーの作成

ストーリーを作るときは「戦い」を考えるといいと『ラノベの書き方』に書かれていた。
これは言葉通りのバトルだけでなく、恋愛も一つの戦いだし、仕事も戦いだし、いろいろある。
とにかく困難があり、それにぶつかることでストーリーが生まれる。

なお、キャラとストーリーで対立することがあった場合、キャラを大切にした方がいいとのこと。
キャラを魅せるためにストーリーがあると考えればいい。

プロットの作成

プロットは小説の設計書。
いろいろな書き方があるけど、『ラノベの書き方』には以下を書くといいとされていた:

  • テーマ
  • 登場人物、各種設定
  • ストーリーの流れ
  • 対象とする読者
  • どこが面白いのか

キャラの作成やストーリーの作成が読者のためにやるものだとしたら、プロットの作成は作者のためにやるものとのこと。
外部設計と内部設計のように考えるといいのかも。

プロットをしっかりと作っておくことで、実際の執筆のときにプロットを見ればブレることなく執筆できる。

とはいえ、実際に書いてたらプロットから外れることはある。
(これはプログラミングと同じだと思う)
そのときはキャラを殺さないように、そして作品内でのリアリティ(一貫性)が損なわれないように、調整していくことになりそう。

執筆

文章には「説明」と「描写」の二種類があると『小説の書き方』では指摘されていた。
説明は客観的な記述であるのに対して、描写は筆者の主観が入ったものとなっている。
小説はほとんど描写によって書かれていて、それゆえ虚構が織り交ぜられることになる。

ラノベの書き方』ではこれがさらに「状況」「心情」「会話」に分けられることが書かれていた。
このとき、地の文となる状況や心情には(その作品世界の中での)嘘は入れてはダメだけど、会話には嘘が入ることがあると指摘されていた。

この辺りの違いも意識して書けるとよさそう。

今日はここまで!