いものやま。

雑多な知識の寄せ集め

サークルスペース設営の工夫紹介。

技術同人誌を書いてサークル参加すると必要になるのがサークルスペースの設営。

本を置いて値札をつけておけば最低限の設営にはなるけど、それだとちょっと味気ない。 かといって大掛かりな設営をしようとするとなかなか大変。 設営や片付けに使える時間も限られてるし。

そこで、今日は自分がサークルスペースの設営でしている工夫をいくつか紹介してみたい。

これは技術同人誌 Advent Calendar 2022の4日目の記事です。

改善前のスペースの様子

と、その前に、改善前のスペースの様子がどうだったか紹介してみたい。

これは2016年の冬コミに参加したときのスペースの様子。

コミケ91での設営

まぁ、頒布してたのは技術同人誌ではなく哲学同人誌だけどw

余談でこのとき頒布した同人誌は製本も手作業でやっていたりする。 これも面白い話なので興味があれば。

閑話休題

見てのとおりとても素朴な設営で、せめてものアピールでコルクボードを置いている。

この設営の問題点は、通りすがりの人からサークルの本がまったく見えないこと。

コミケとか人がたくさんいる会場はとくにそうなんだけど、島中をめぐる人は通路を歩きながら何か面白そうなものはないかなと探している。 ここで本が平積みになってると、歩きながら本を探してる人からは本がほとんど見えない。 平積みの本はサークルの机に近づき上から覗き込んで初めて見えるようになる。

この問題を解決するには本を立てて展示できるようにする必要がある。

スマート本棚

そこでまず導入したのがスマート本棚。

段ボールで折りたため、組み立てると本を立てて展示できるようになる。

これを使ってみた2019年の技術書典7での設営がこちら。

技術書典7での設営

これは悪くなかったんだけど、いくつか問題があった。

  • 組み立て、片付けに時間がかかる
  • 2段重ねたときの強度が不安

これをどうにかしたいと考えて作ったのが、今のワイヤーネットを使った棚。

ちなみにレイアウトに関してもいろいろ考えたので、それについてはこちらを参照:

ワイヤーネットを使った棚

簡単に組み立てられて、しかも強度があり、安く用意できる棚はないか。

それで思いついたのが、100均で売ってるワイヤーネットを使って棚を作る方法。

作り方は簡単で、長方形のワイヤーネットを3枚買ってきて、短辺を紙で巻いて接続し、セロハンテープなどで補強する。

こんな感じ:

ワイヤーネット3枚を紙で接続

なお、ちょっとした工夫で1枚は端から1つ分内側で接続するようにしている。

使うときはこれを三角形になるようにクリップで固定。 そしてこれまた100均で売ってるワイヤーネット用のフックを本受けとしてつけてやればOK。

クリップで固定しフックを本受けとしてつける

本を置くとこんな感じ:

ワイヤーネット棚 with 本

そして片付けるときはクリップとフックを外して折りたためばいい:

折りたたんだ様子

これで簡単に持ち運べる。

組み立ても簡単だしワイヤーネットなので丈夫、しかも100均で売ってるもので作れるので値段も安い。 これは我ながらいいものを用意できたなと思ってる。

これを使った2019年の冬コミの設営がこちら:

ちなみに1枚だけ端ではないところを接続するようにしたのは、展示する部分の斜度とそれを後ろから支える部分の斜度を変えたかったからなんだけど、実際にやってみると上にはみ出た部分が微妙に邪魔だった。 そこで、次からは組み立て方を少し変えて、はみ出た部分が机の手前のなるようにしている。 こうすることで上へのはみ出しがなくなって邪魔じゃなくなり、さらに重心の位置が少しテーブル内側に入ることで転倒への耐性が強くなった。

技書博7での設営

コミック収納袋

ディスプレイ棚とは別に導入した工夫がコミック収納袋の活用。

コミック収納袋

これも100均で買えるので入手は簡単。

これをどう使うのかというと、既刊をこのコミック収納袋に入れておく。

既刊をコミック収納袋へ

こうすると本を一冊ずつ取り扱う必要がなくなるので、扱いがめちゃくちゃ楽になる。

搬入のときはコミック収納袋に入れたうえでスーツケースや段ボールに入れる。 袋でまとめてポンと入れられるので、すごく楽。

取り出すときも袋のままスーツケースや段ボールから取り出せばいいだけなので簡単。 箱の隙間に手を入れて本を取り出そうとして本を破いたり指先を紙で切ったりという事故がなくせるし、手を滑らせてドサドサと本をばら撒いてしまう危険性も減らせる。

片付けも同様で、まずはコミック収納袋にさっと入れて、あとはそのままスーツケースや段ボールに入れるだけ。

コミック収納袋があるだけで既刊の取り回しが全然違ってくるので、ぜひ試してほしい。

今日はここまで!