いものやま。

雑多な知識の寄せ集め

技書博2にサークル参加してきた。

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12/14(土)に開かれた第二回技術書同人誌博覧会にサークル「いもあらい。」で参加してきたので、感想とふりかえり。

一般参加してきた第一回の様子は以下から:

驚きの快適空間

まずはこれ。

めっちゃ快適だった!

前回と同様、入場チケットをかなり絞った数で発行していたので、会場が混雑することなく、一般参加の方々がかなりゆったりと見て回っていたのが印象的。
手にとってじっくりと見てもらえるのは、サークル側としてもかなり嬉しい。

チケットでの入場が400人なので、全部で600人くらいかなと想像していて、これは技術書典の1割未満なので、売れる冊数も1割弱が目安かなと思っていたのだけど、それと比べるとけっこう売れたなという印象。
この快適空間が追い風した可能性はありそう。
出店してるサークル数も少ないので、単純には比較できないけど。

あと、お菓子やコーヒーが出る読書室が用意されていて、「なにそれめっちゃ素敵!」と思った。
戦利品をその場で確かめたり、ちょっと休憩してまた見に行ったりとかできるもんね。
入場者数が多いと難しいけど、今の規模だからできる素敵な企画。

さらに、サークル参加者にお弁当が提供された!
しかも、お弁当が配られた時間帯は一般参加者の移動も制限されて、休憩を兼ねながらお昼を食べられるという配慮っぷり。
お弁当が配られても食べる余裕がなきゃ逆に邪魔なわけで、この配慮は嬉しかった。

そんな感じで、全体的にやさしい世界。
サークル参加者にも一般参加者にも快適に過ごしてもらおうとしてるイベント運営には驚くばかりだった。

ちなみに、技術書典はまた別のポリシーがあると感じていて、それは出来るだけ制限は少なくして、より多くの人により多くの技術を届けるということ。
なので、入場数に上限をつけないし、ジャンルのタグ入力もフリー入力を可能にしてるとのこと。
そして、安全性の確保を最優先しながら拡大を図ってるみたい。

今回作った本に関して

今回作ったのは『lain, anonymous insight note』という本。
BOOTHでも頒布中!(と宣伝w)

意識したのは、薄くすることw
表紙込みで68ページと、いい感じの厚さに出来た。

薄くして思ったのは、やっぱり取り扱いが楽w
とらのあなさんに10冊ほど委託したのだけど、手で簡単に持ち運べるのはいいねw

ツイート値引き

今回ちょっと試してみたのが、ツイート値引き。

これは何かというと、購入するときに「〜を購入しました! (BOOTHでのPDF版のURL)」というツイートをしてもらったら、500円引きするという試み。
お客さんにやってもらうのは、QRコードを読み込むことでツイートしてもらうだけ。
(そういうQRコードを作れる;これについてはそのうち)

狙いとしては、

  • 自分がリーチできないTwitterユーザへの宣伝(購入者のフォロワーに宣伝が打てる)
  • 500円値引きで購買意欲を高める
  • 場合によっては購入してくれた方にこちらからアプローチできる

といったところ。
あと、こういった手順がどれくらい手間かも確認してみたかった。

結果としては、宣伝効果はほとんどなし(^^;
イベント中にBOOTHで数件購入があったけど、値引きした額の方が圧倒的に高い。

また、購買意欲を高める効果もほとんどなかった。
ツイート値引きについてお客さんから言及してきたのは数件。
購入の意図を示してくれたときにこちらから提案して、それならとツイートしてくれるケースがほとんどだった。
(そのタイミングで500円引きと初めて知って、喜んでくれる方は多かった)
やっぱり「迷う理由が『値段』なら買え、買う理由が『値段』ならやめておけ」という言葉通り、値段が決め手になってるケースは少ないんだと思う。
(とはいえ、足切りの理由にはなるので、市場の相場からあまりに離れた値段は止めた方がいい・・・)

ということで、プロモーション手段としては微妙だったかも。

ただ、ツイートしてくれたのをエゴサしてリツイートすることで、フォローしてくれて繋がったりというのはあった。
これは地味に嬉しいw
あと、『Math Poker Girl』を購入してくれた方にダウンロードカードを渡しそびれるミスをしてしまったのだけど、ツイートにリプライを送って無事渡すことができたりもした。

それと、副次的な効果で、人がいるところに人は集まるので、ツイートをしてもらっていると「何だろう?」と覗き込んできてくれる人がけっこういた。
そういう意味で、その場での宣伝効果は地味にあった気がする。
ただ、ワンオペで他のお客さんの対応ができなかったので、その宣伝効果はうまく活かせなかった感じ。

技書博くらいに余裕があればお客さんとのコミュニケーションの一環として楽しいかもしれないけど、プロモーション効果はあまりなく、他のお客さんの相手をする時間が減るという意味では機会損失が大きい感じかな。

机の上のレイアウト

自分のスペースはこんな感じのレイアウトにしてた:

見ての通り、「見本」と分かりやすく表示してある。

けど、文フリ東京29のとき今回も、なぜか多くの人が手前に積まれた本から読もうとする・・・
別にそれでもいいんだけど、立ててある本の方が目に入りやすいし、「見本」とちゃんと書かれてるのに、それではなく手前から本を取ろうとするのかが不思議でならなかった。

そして、今回気づいた。

あっ、奥の本は手を伸ばさないと取れないんだ!

気づいてしまえば当たり前なんだけど、手前にある本は簡単に取ることができる。
一方、奥の本は手を伸ばさないと取ることができない。
だから、みんな手前から本を取ろうとするのか、と。

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なので、見本を立てるディスプレイは、机の奥の方じゃなくて手前に置かないとダメだと気づいた。

そして、平積みの本も出来ればあった方がいいので(これくださいと指して注文しやすい)、おそらく次のようなレイアウト(俯瞰)にするとよさそう:

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ディスプレイ棚は机の手前に置き、その横に平置きにもしておく。
そして、ディスプレイ棚の後ろ側を作業スペースや在庫置き場に使う感じ。
これまでのレイアウトだと作業スペースがとれなくて設営や片付けが地味にやりづらかったんだけど、改善後のレイアウトならこの問題も解消できそう。

懸念点は、ディスプレイ棚を2段にしないと見本を置ききれないかなということ。
一応、このダンボール製のディスプレイ棚は2段に重ねることもできるんだけど、ちょっと不安。
それに、組み立てや分解で毎回けっこう手間がかかってるのと、折らないように気をつける必要があったりするので、別のもので代替できないかちょっと考えてる。
(まだ見つかってない)

設営/撤収チェックリスト

文フリ東京29のふりかえりを踏まえて設営/撤収チェックリストを改善してみた。
手順自体はそれほど問題なし。
ただ、チェックリストの置き場所で困るケースの方が多かった。
(片付けはそれが原因でほとんどチェックリストを見れなかった)

なので、もっと小さい紙に手順だけ書いて、ネックストラップとかで簡単に見れるようにした方がよさそう。

机の下のレイアウト

文フリ東京29で、文房具セットをキャリーバッグの中に入れていたのですぐに使えず困ったというのがあり、今回はトートバッグを用意してそこにすぐ使うもの(文房具セットや敷き布)を入れてみた。
また、キャリーバッグを横に寝かせておいたら足が窮屈でツラかったので、今回は立てて置くようにしてみた。

結果、机の下が物置としてまったく使えなかった(^^;

カバンが複数あるので置き場に困るし、キャリーバッグの上を荷物置き場として使えなかったので文房具セットの置き場所とかチェックリストの置き場所とかでかなり困ってしまった。
設営や片付けでも、荷物を右から左へと空いてるスペースに移動するという無駄がかなり発生・・・

ちょっとこれは簡単に解決する方法が思い浮かんでない。
キャリーバッグを棚として使えるようにできればいいのだけど。
(たとえば、中に区切りを用意して、立てた状態で引き出しみたいにできる、とか)


そんな感じで技書博自体はとてもいいイベントだったんだけど、自分の方ではいろいろ課題が見つかった。
次に向けて改善していきたい。

今日はここまで!