6/1(日)に開かれた技術書典18オフラインにサークル「いもあらい。」として参加してきたので感想とか。

出店の様子
技術書典17オフラインは一般参加だったので、ほぼ1年ぶりのサークル参加。 とはいえ、もう何度も出店してるので、設営とかはとくに問題なし。 寝坊だけが怖かったけど、ちゃんと起きれたのでよかった。

うん、いつも通り(^^;
ただ、今回は『TeXグッバイしたい本』シリーズや『オブジェクト・ウォーズ』、『タスクランナーkumade』とかは持っていかなかったので、新刊あわせて4種類と、スペースにはだいぶ余裕があった。 これくらいがちょうどいいよなぁと改めて思ったり。 在庫が捌けてないとなかなか難しいんだけど。
見本誌の置き方
今回ちょっと気づきがあったのが、見本誌の置き方。
自分はスペースの端に見本誌を立て掛けているんだけど、それとは別に、平置きになってる本も自由に手に取っていいようにしてる。
ただ、今回見ていて、平置きの本に一度手を伸ばしかけ、そこで手を引っ込めて、立て掛けている見本誌に手を伸ばし直す方がけっこういた。 コミケとかの同人誌文化だと立ち読みって自由だけど、それとなく見本誌と分かる本を用意しておくと、平置きにしてる本を取るのに気が引けちゃう方もけっこういるんだなぁと。
あと、購入してもらったあとに、できれば一番上の本じゃなくて下の本をほしいという方も。 たしかに、試し読みでいろいろな人が触ってるかもしれない本じゃなくて、触られてない可能性の高い本がほしいよなぁと。
それに気づいたあと、平置きの上にも見本誌を置くようにしてみた。 そしたら平置きの見本誌を手に取る人が増えた。 今更ではあるけど、なるほどなって感じ。
さらに、そしたら今度は立て掛けてた見本誌に手を伸ばしたものの、一度やめて、平置きの見本誌に手を伸ばし直す例が。 違いは何かと考えると、平置きの見本誌には「見本」の紙を挟んでいたんだけど、立て掛けていた見本誌には「見本」の紙を挟んでいなかったのが思い当たった。 「見本」と明示されてなかったので、今度は立て掛けてた本がディスプレイに見えて、見本ではないように見えてたのかなぁと。
そんなわけで、見本誌にはちゃんと「見本」と分かるようにして、さらには「自由に読んでいい」ということを明示しておいた方がよさそう。 そして、立て掛けるだけじゃなくて平置きの一番上にも見本誌を置くようにして、買ってもらった場合は下から本を出すのがよさそう。
いや、何年サークルやってるんだという感じではあるけど(^^;
新刊の話
ちなみに、今回の新刊は『「ビジネスって何を学んだらいいの?」と思ったときに読む本』。
どうしてこの本を書いたかというと、巷のドメイン駆動設計の説明に辟易していたから。 ドメイン駆動設計の本質は、ビジネスに寄り添う形で設計をしていこうというものなのに、どうにもアーキテクチャやテクニックの話に終始してるんよね。 それじゃあ内側(技術)を向いて設計してるわけで、使うテクニックこそ多少は上等になるかもしれないけど、本質を全然掴めてない。 ちゃんと外側(ビジネス)を向いて設計しないといけないということを強調してるはずなのに。
どうしてそうなるかは簡単で、肝心のビジネスを理解する方法については、ドメイン駆動設計は何も教えてくれないから。 心意気は語るけど、そのための方法論は教えてくれてないんよね。 なので、外側(ビジネス)に向き合うことができず、自分たちが理解できる範囲の内側(技術)に引きこもってしまう。
ただ、そこでちゃんとビジネスを理解する方法論さえ知っていれば、外側を向けるはずなんよね。 ということで、ビジネス理解のためのツールであるビジネスモデルキャンバスをこの本では説明した。 これでちゃんと外側を向いて設計ができるようになり、巷の形骸DDDがなくなってくれればいいんだけど。
ちなみに、自分がこれまで書いてきた本は、数理工学関連(数理最適化、機械学習、人工知能、組版、オブジェクト指向)だったので、いつもとちょっと違う感じにも見える。 実際「今回はいつもとテーマ変えてきたんですね」という話もしたり。 ただ、実はそんなに違ってなかったりもする。
コウモリ少女本で「数理最適化は工学と理学とを繋ぐ世界にある」というのを書いたけど、これはかなり自分の在り方を表してたりする。 どちらかの世界にどっぷり浸かるのではなく、2つの世界にまたがる領域にいるんよね。 工学と理学(数理最適化)もそうだけど、ゲームと数学(Math Poker Girl)、人工知能と哲学(lainノート)とかもそう。 その観点で、今回の本もビジネスと技術との間に位置するものなので、実はスタンスは同じだったりする。
それに、実際のところ、数理最適化で現実の問題に向き合うと、何を目的関数や制約とするかはお客さんと向き合わないとダメだったりというのはある。 なので、この本もある意味では数理最適化の延長線上にある本だったり。 数理最適化の世界は広いんよなぁ・・・
技術書典のオンラインストアでは引き続き頒布してるので、興味ある人はぜひ。
今日はここまで!