いものやま。

雑多な知識の寄せ集め

「3人の嘘つきのパラドックス」について考えてみた。

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FGOのイベントで面白い問題が出てたので、それについて考えてみた。

「3人の嘘つきのパラドックス

ここでいう「3人の嘘つきのパラドックス」(※一般にそういう名前があるわけではない)とは、次のようなもの:

A, B, Cという3人がいるとする。
この3人は全員が「正直者は自分だけで、他の2人はどちらも嘘つきだ」と言っている。
正直者は誰だろうか?

FGOのシナリオでは、これは次のようにパラドックスになると書かれていた:

Aが正直者だった場合、BとCは嘘つきになる。
すると、Bの発言は嘘なのでAとCは正直者となり、Cが嘘つきというのに矛盾する。
一方、Aが嘘つきだった場合、BとCは正直者となる。
すると、Bの発言は正しいのでAとCは嘘つきとなり、Cが正直者というのに矛盾する。
Aが正直者と仮定しても嘘つきと仮定しても矛盾するので、これはパラドックス

さて、どうしたものか・・・というところで、これは単なるなぞなぞだと解決の道筋が示される。
それについてはイベントを実際にプレイして欲しい。(FGOはいいぞ)

けど、自分がプレイしてて思ったこと。

これ、そもそもパラドックスになってないじゃん。

そう、論理的に考えれば、これは全然パラドックスになってない。
矛盾なんか起きない。
でも、論理ができないとこんな間違いもしちゃうんだなぁ、と思ったり。

で、ちょっと考えれば分かることなので、さすがに指摘してる人もたくさんいるんだろうなぁとツイッターを検索してみたんだけど、自分の他に指摘してる人がいない・・・?
いや、本筋には関係ないとはいえ、それなりにツッコミが入ってると思ったんだけど・・・

「AかつB」の否定

この問題のポイントは、「AかつB」の否定はなんなのか、ということ。

「AかつB」の否定は、「Aでない、かつ、Bでない」ではなく、「Aでない、または、Bでない」となる。
(ド・モルガンの法則)

たとえば、「Aは嘘つき、かつ、Bも嘘つき」という発言が、どういったときに正しく、どういったときに間違いと見なされるかを考えてみるといい。

A B Aは嘘つき、かつ、Bも嘘つき
嘘つき 嘘つき 正しい
嘘つき 正直者 間違い
正直者 嘘つき 間違い
正直者 正直者 間違い

見ての通り、AかBの少なくとも一方が正直者なら「Aは嘘つき、かつ、Bも嘘つき」という発言は間違い(=嘘)となる。

つまり「AもBも嘘つき」が嘘なら、正しいのは「AもBも正直者」ではなく、「AかBの少なくとも一人は正直者」。

それを踏まえて上記のパラドックスの説明を眺めると、こうなる:

Aが正直者だった場合、BとCは嘘つきになる。
すると、Bの発言は嘘なのでAかCの少なくとも一人は正直者となり、実際Aは正直者。
Cについても同様なので、矛盾はしない。(Aだけが正直者)
一方、Aが嘘つきだった場合、BかCの少なくとも一人は正直者となる。
Bが正直者の場合、AとCは嘘つきとなり、矛盾しない。(Bだけが正直者)
また、Cが正直者の場合も同様に矛盾しない。(Cだけが正直者)
このように、誰が正直者かは定まらないが、矛盾は発生せず、正直者が1人だけいると分かる。

見ての通り、パラドックスになんかならない。

そして面白いのは、誰が正直者なのかは分からないけど、正直者は確実に1人いると定まること。

「n人の嘘つきのパラドックス

となれば、やっぱり一般化して考えたくなるのが数学をやってる人の性。

まず思い浮かぶのは、じゃあ、3人じゃなくてn人だとどうなんだろう?ということ。

 n人いるとする。( n \ge 2
全員が「正直者は自分だけで、他の全員は嘘つきだ」と言っている。
正直者は何人いるだろうか?

これも「全員嘘つき」の否定が「正直者もいる」だということに気をつければ、1人というのが答えだと分かる。
ある人が正直者だとしたら、他の全員は嘘つきとなり、嘘つきは「他の全員は嘘つき」という嘘をついていることになる。
そして、仮に正直者が2人(以上)いると仮定すると矛盾するので、正直者はぴったり1人だと分かる。

さらに一般化すると、これは自分を含めて正直者が何人いるか、という言及にできる。
しかも、「ぴったり」「以上」「以下」の3パターンを考えられそう:

 n人いるとする。( n \ge 2
全員が「正直者は自分を含めて m人だ」と言っている。( 1 \le m \le n
正直者は何人いるだろうか?

 n人いるとする。( n \ge 2
全員が「正直者は自分を含めて m人以上だ」と言っている。( 1 \le m \le n
正直者は何人いるだろうか?

 n人いるとする。( n \ge 2
全員が「正直者は自分を含めて m人以下だ」と言っている。( 1 \le m \le n
正直者は何人いるだろうか?

ちゃんと確かめてないけど、これらのどれもが「その発言通りが正しい」となってそう。

ただ、ここで mの最小値を0にするーーつまり全員が「全員嘘を言っている」と言っているケースを許すと、話が急に変わってくる。
この場合はパラドックスが発生する・・・

他にもいろいろ変形が考えられそうなので、どういう場合にはパラドックスが発生するのか考えてみるのも面白そう。

今日はここまで!

Fate/Grand Order

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『世にも美しき数学者たちの日常』を読んでみた。

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『世にも美しき数学者たちの日常』が面白かったので紹介したい。

世にも美しき数学者たちの日常

世にも美しき数学者たちの日常

数学者ってどんな人なんだろう?

数学者といえば数学を研究している人のことだけど、そもそも数学を研究するってどういうことなのかというと、普通の人にはなかなかイメージがしづらい。
そこで、実際に数学者に会いに行ってみて、どんな人なのかや何が見えているのか、数学についてどう思っているかなどをインタビューしてまとめた本。

数学というと、普通の人が思い浮かべるのは受験数学だけど、そうではない世界があるということを分かりやすく伝えているのがよかった。

数学に「触る」

読んでいてとにかく思ったのは、数学に「触る」という感覚、これが他の読者にも伝わってほしいなということ。
数学的対象というのは目には見えないけど、確かにそこにあって、数学者はおもちゃをいじるようにその数学的対象に触っていじってる。
その辺りがこの本を読めば少し感じてもらえるんじゃないかなと思う。

「大人のための数学教室 和(なごみ)」の堀口先生へのインタビューが非常に共感を持てた。

「普通の人は問題の解法を学んで暗記して、その通りに解いていくわけです。 でも得意な人はそういった解き方はしない」
「どうやって解くんですか?」
「えっとね、たとえば適当な数字を放り込んでみたりする。 複雑な数式の問題が出てきたとしましょう。 そんなとき、得意な人は単純な方向に考えていきます。 なんか試していく、試しにやっていくんです。 いじってみて観察するんです。 そうしているうちに、数式がどういう振る舞いをするものなのか、だんだん分かってくる」

すごく分かるw
そう、とにかくいじってみる。
解けたとしても、他にも解き方があるんじゃないかなといろいろ探してみる。

数学の「自由さ」

千葉先生の数学の捉え方も共感が持てた。

「数学嫌いの理由として、答えががっちり決まっているのが嫌という人がいるじゃないですか。 それはね、数学じゃなくて受験数学なんですよ。 本当は数学ってものすごく自由なんです。 もう、何だって数学なんですよ」
「じゃあ数式とか、そういうのを考える以前に数学はあるんですね。 なぜ?と思った瞬間から、もう数学というか」
「そうです。 数式は音楽家が使う音符と同じものであって。 数学イコール数式というのは、全然違うんですよ。 数学を味わうのに、必ずしも数字や数式は必要ではない」

数学をやってる人だと、数学の自由さは知ってると思うんだけど、この辺りの自由さを普通の人は知らないと思う。
数学だと「今はこう考えるよ」とすれば、その前提の元でならどんな議論も許されてる。

これは津田先生のインタビューなんかでもそういう話が出てる:

「ちゃんと『私はこういう定義をします』と言えばいいんです。 その前提のもとで話をすれば、曖昧にはならない。 そういう自由さは数学の良いところだと思います。 はっきりしているけど、自由。 あと、やっぱり受験数学のためかよく誤解されているのは、証明が一つと思っている人がいるんです。 これも、いくらでもある。 人の数だけあっていい」

数学者と「問題」

あと、黒川先生や加藤先生のインタビューで書かれてた、数学者の問題に対する態度も普通の人には面白いと思う。

「問題を作る、というのはいいことだと思いますよ。 受け身で、誰かが作った問題を解かされる、というのはあまり楽しくないですよね。 お題を一つ二つ決めて、それで問題を作るというのをやってみると、だんだん面白くなるんじゃないかと思います。
作家で言うなら、タイトルだけ決めて小説を書くようなものでしょうか。 一般的には、『数学の問題は与えられるもの』という先入観が強いですよね? でも一番面白いのは、問題を作ることなんです」
数学は「これを解け!」の積み重ねではなかった。
「なぜ?」の積み重ねなのだ。

「数学で一番重要なことは、問題と一緒に生活することなんです」

数学って、自分でおもちゃを用意して、いじって遊び倒して、そこからまた新しいおもちゃを思いついて用意して、というのの繰り返しというか。
こう、数学に「触る」というのが根っこにある。
そういうのが少しでも伝わればな、と思う。


他にも面白かった内容として、次のような発言があった:

「しかもどのレベルの人も『難しい』って言ってると思います。 みんなそれぞれのレベルで『難しい』し『数学わからない』と思ってるはずです。 『数学わかる』って人がいたら、その人はたぶんわかってないと思いますね」

めっちゃ分かるw
これは『数学ガール』の結城先生の言う「わからなくなる最前線」で試行錯誤してるからだと思う。
その最前線でやる数学が一番難しく、そして面白いw

ちなみに、『数学ガール』は「例示は理解の試金石」という言葉の通り、実際にいくつかの例を試して理解を深めているので、数学に「触れてる」様子が書かれている。
なので、この本で数学に「触れる」ことに興味を持ったら、『数学ガール』シリーズ(もしくは『数学ガールの秘密ノート』シリーズ)もオススメ。

そのときはパラパラと読み進めるんじゃなくて、実際に鉛筆と紙を使い、手を動かしながら数学に「触って」読むといいと思う。

今日はここまで!

世にも美しき数学者たちの日常

世にも美しき数学者たちの日常

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

  • 作者:結城 浩
  • 発売日: 2007/06/27
  • メディア: 単行本

自動生成パスワードで暗号化ZIPを作るツールを作ってみた。

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技術書のPDFを頒布するときによく使われるのが、以下の方法:

  1. PDFを暗号化されたZIPファイルにする
  2. 暗号化されたZIPファイルをBOOTHなどに置く
  3. ダウンロードカードなどでダウンロードURLと解凍するためのパスワードを伝える

このとき便利な、パスワードを自動生成し、そのパスワードを使って暗号化されたZIPファイルを生成するツールを作ってみた。

※動作要件
Rubyが動く
-Pオプションをサポートしたzipコマンドが動く

よくある問題とその対策

「パスワードを用意してZIP圧縮するなんて、手動でちょちょいとやればいいんじゃないの?」という声もありそうだけど、以下のような問題がある:

1. パスワードに判別しづらい文字が使われてしまう

0O1lのように、フォントによっては判別しづらい文字がある。
ランダムな文字を適当に使ってパスワードを作ると、そういった判別しづらい文字が使われてしまう可能性がある。

そこで、以下の文字はパスワードに使われないようにした:

  • 0oO
  • 1lI
  • 2zZ
  • 5sS
  • 6b
  • gq
  • kK

2. 最新でないファイルを暗号化ZIPにしてしまう

手動でファイルを暗号化する場合、元のPDFを更新したのに暗号化ZIPの方は更新し忘れるといった可能性がある。
これを防ぐには暗号化ZIPの作成まで自動ビルドシステムに組み込んでしまった方がいい。

そこで、パスワード文字列をユーザが手入力する必要のないコマンドラインツールを用意した。

想定ユースケース

想定ユースケースは次の2つ:

  1. PDFとは別にダウンロードカードを用意する場合
  2. PDF内に解凍パスワードを用意する場合

1.の場合、パスワードの自動生成と暗号化ZIPファイルの作成は同時にやっていい。
一方2.の場合、まずはパスワードを自動生成し、それをPDF内に入れてから、生成済みのパスワードを使って暗号化ZIPファイルの作成をすることになる。

作ったツールはこのどちらのユースケースにも対応してある。

作ったツールとインストール方法

作ったツールはpasszip。

インストールはgemコマンドで出来る:

$ gem install passzip

(※システムのRubyを使ってる場合、sudoが必要かも)

使用方法

まず、パスワードの自動生成と暗号化ZIPファイルの生成を同時に行う場合、以下のようにする:

$ passzip <暗号化ZIPにしたいファイル>

こうすると、<ファイル名>.zipという暗号化ZIPファイルと、<ファイル名>.passという暗号化に使ったパスワード(=復号&解凍に使うパスワード)が書かれたテキストファイルが作られる。
あとはこのパスワードの書かれたダウンロードカードを用意すればいい。
(※実行するたびにパスワードは新しく生成されるので、生成済みのパスワードを使いたい場合は後述の方法を使う)

次はパスワードの自動生成と暗号化ZIPファイルの生成を別に行う場合。

パスワードの自動生成をするには、以下のようにする:

$ passzip -g <暗号化ZIPにしたいファイル>

これで生成されたパスワードの書かれた<ファイル名>.passだけ用意される。

そして、PDF内にパスワードを書いたら、以下のように暗号化ZIPファイルを作る:

$ passzip -e <暗号化ZIPにしたいファイル>

こうすると既に存在する<ファイル名>.passに書かれたパスワードを使って<ファイル名>.zipという暗号化ZIPファイルが生成される。

補足説明

パスワードの長さはデフォルトで10文字。
もし、もっと短くていい/もっと長くしたい場合は、-lオプションで長さを指定する。

# (例)パスワードの長さを16文字にする
$ passzip -l 16 hoge.pdf

なお、パスワードをファイルとして残すので、セキュリティ的にはけっこうガバガバ。
なので、不特定の複数ユーザが使うようなシステムでは使わない方が安全だと思う。
(当然、publicなリポジトリにコミットしたらパスワード見放題なので、privateなリポジトリにするかコミットしない方が安全)

ダウンロードカードを用意するかどうか

ちなみに、技術書典などのイベントで頒布するなら、ダウンロードカードを用意するかどうかも考えたいところ。

ダウンロードカードを用意した場合、次のようなメリットがある:

  • 即売会でPDFだけ売れる(ダウンロードカードだけを渡す)
  • 紙の本が売り切れてもダウンロードカードだけ販売できる(※ダウンロードカードは比較的安く印刷できるので紙の本より多く用意できる)

一方、デメリットも:

  • ダウンロードカードをデザインして入稿する必要がある
  • PDFだけ欲しがる人が多い場合に、紙の本と同数のダウンロードカードを最低限残しておく必要がある
  • 頒布時にダウンロードカードを渡す手間が発生する(最悪、渡しそびれる可能性あり)
  • とらのあなさんなどに委託する場合、おまけとしてダウンロードカードを渡す必要があるが、その扱いがけっこう面倒

なので、基本的には本の中にパスワードを書いてしまった方がいいと思う。
そのうえで、PDFだけでも頒布したければダウンロードカードを用意するとよさそう。

今日はここまで!

スロー空手ストレッチの紹介。

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2020年にやっていきたいこと。 - いものやま。でちょっと書いたスロー空手ストレッチの紹介。

スロー空手ストレッチとは

スロー空手ストレッチとは、空手家の高橋優子さんが考案した肩こり解消のためのストレッチ方法。

肩こりすっきり スロー空手ストレッチ

肩こりすっきり スロー空手ストレッチ

  • 作者:髙橋 優子
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2017/07/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

この本でまず書かれているのが、空手家で肩こりに悩んでる人はいないということ。
これはなぜかというと、空手では四方八方の敵に対処するために、腕を自在に使う訓練をするから。
そのため、稽古で自然と肩まわりがほぐれ、可動域が広がって肩こりにならないとのこと。

そこで、空手の型から特に肩こりに効きそうなものを選び抜いて作られたのがスロー空手ストレッチ。
スロー空手なのは、普段使ってない筋肉を意識して動かすのが重要だからとのこと。

雰囲気は以下の動画を参照:

3種類、8つの動き

スロー空手ストレッチでの動きは次の3種類に分けられる:

  1. のばす
  2. ひねる
  3. ほぐす

この3種類を行えるように、それぞれに対応して「突き」「ひじ打ち」「手刀」のストレッチが用意されている。

さらに、それぞれについていくつかの動きが用意されている:

  1. 「突き」ストレッチ
    1. 交互に水平にのばす
    2. 交互に上にのばす
  2. 「ひじ打ち」ストレッチ
    1. ひじを上にあげる
    2. ひじを前にまわす
    3. ひじを後ろにまわす
  3. 「手刀」ストレッチ
    1. 外からまわす
    2. 内からまわす
    3. 下にのばす

繰り返す回数については特に書かれてないけど、各1分くらいずつやる感じなのかな・・・?
あるいは、ストレッチの定番で、ちょっとツラいと感じるくらいまでやるといいのかも。
そうすれば肩まわりの筋肉が少しずつ育ってくはずなので。

ちなみに、基本はこの3種8つの動きだけど、じっくり行うためのストレッチや、普段の生活の中で行えるストレッチも紹介されてる。

やってみた感想

ちょっとやってみた感想としては、これはかなり大変(^^;
まぁ、それだけ肩まわりの筋肉を普段使ってないということだけど。

肩こり(とそれによる頭痛)を解消していくために、今年はこれを少しやっていきたい。

今日はここまで!

肩こりすっきり スロー空手ストレッチ

肩こりすっきり スロー空手ストレッチ

  • 作者:髙橋 優子
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2017/07/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

2020年にやっていきたいこと。

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あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!

ということで、今年やっていきたいことのリストアップ。

体調管理

去年に引き続き、まずはコレ。
体調を崩すとどうにもならないので。

以下をやっていきたい:

  • SleepTownを使って睡眠リズムをキープする
  • ラジオ体操で体をほぐす
  • 整体に通って体の歪みを矯正する
  • プールに通って体力を向上する
  • スロー空手ストレッチで肩こりを解消する

勉強

自分の軸とするため、数理最適化の勉強をしていきたい。
強化学習のときと同じように、ブログにアウトプットしていくのもありかも。

また、Pythonを使って数理最適化や機械学習フレームワークにも触れていきたい。
実際にフレームワークに触れて実用性を実感できれば、Python嫌いも改善するはず。

あとは \TeXについてもっと詳しくなりたいかな。

同人活動

去年に引き続き、同人活動も続けていく予定。

とりあえず3/1(日)に技術書典8に出店するので、それに向けて新刊を用意している。
数理最適化の入門的な内容を書く予定。

今年は他にも、6月と11月に技書博、7月と11月に技術書典が予定されてるので、それに合わせて合計3冊、技術書を生やしたいところ。

他、勉強会に参加してLTでも発表していきたいな。
去年は2回発表したので、今年は3回発表するのを目指そう。

転職活動

そして、コレ。
経済的に安定させないと。

未経験の分野に飛び込まざるをえないのでかなり不安なんだけど、まぁやるしかない。
まだやってないから不安なだけで、やってみれば具体的な課題もみえてそれに対する改善もできるだろうし。

今日はここまで!

2019年を振り返ってみた。

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早いもので今年ももう終わり。
ということで、毎年恒例の振り返り。

ただ、今年はブログ以外にもいろいろあったので、ブログに限らずに振り返りをしてみたい。

去年の振り返りは以下:

仕事

まずは仕事の話から。

これはブログやツイッターでも何度か書いている通り、酷いもんだった。

体調が悪くてどうしようもなくて、精神的にもボロボロ。
おまけにボスから完全に嫌われてしまって、もうダメだった。
もちろん、転職活動をする気力もなかったので、次も見つけられずに6月末で退職。

ボスは正直どうでもいいんだけど、残ったメンバーが何事もなく過ごせてるといいんだけどなぁ・・・

どこで読んだんだか、「コントロールできないものをコントロールしようとすると、人は不幸になる」というのがあった。
それを考えると、自分に非があるなら自分を変えるしかないし、自分に非がないのなら別の場所に移るしかない。
なんで悪くない方が逃げなきゃならないんだという憤りは感じるけど。
(憎まれっ子、世にはばかる!)

ただ、そのとき、自分のやってきた仕事が蛸壷すぎたので、転職先がないというのが大きな問題だった。

組込み系の会社だったので、そこだけ見れば転職先はいろいろあるんだけど、自分がやってたのは組込み開発向けのIDEを作る仕事だったので、そんなことやってる会社は(半導体屋さんの自家製ツールを除いて)国内だとそこくらいしかない。
(競合はどれも外資の企業)
なので、市場では評価されず、社内でしか評価されないスキルセットになってた。

なので、未経験で別分野に移るしかない状態。
次は今回のようにならないためにも、他にも競合がいるような活発な市場に転職しないとなぁ。
市場価値を高め、いつでも転職できるようにならないと。

同人誌制作&イベント参加

今年一番大きかったのはコレ。

退職して、体調を元に戻しつつ充電&勉強する時間がとれたので、前々からやってみたかった同人誌制作(印刷所を使ったもの)に挑戦できた。

初めて印刷所を使うのはドキドキだったけど、無事本が出来てとてもよかった。
かなり刷りすぎてしまったけどw

https://imoarai.booth.pm/items/1680570

それに、 \TeXを使って本を作るノウハウもだいぶ得ることができた。

まぁ、まだまだ分からないことも多いけどw
実際、上にまとめた内容もjsclasses(bxjscls)を使うものになってるので、jlreqだと違う部分もけっこうあるし(^^;

また、技術書典、文学フリマ、技書博、コミケと連続で参加して、ふりかえりをすることで出店のノウハウもだいぶ溜まった。

この前のコミケでだいぶいい感じになったので、出店ノウハウのまとめ記事も書いてみたい。

勉強会&LT

転職を考えるために勉強会やLTにも参加してみた。

今年発表したLTは次の2つ:

今までLTで発表したことなんてなかったので、いい経験になった。

そして、課題だなと思ったのは、発表資料の作り方。
上の資料はKeynoteで作って、見た目もけっこうオシャレな感じなんだけど、作るのにちょっと時間がかかりすぎた感じが。
バージョン管理も難しいし。
なので、Beamerを使って発表資料を作れるようになりたいところ。
(ただ、Beamerも少し触ってはみたけど、 \TeX同様にけっこうクセが・・・)

体調管理

体調管理に関しては、整体に通って体の歪みを調整しつつ、プールに行って泳ぐようにしてた。

水泳に関しては、TIスイムを習得して、クロールで500m、平泳ぎで1,000m泳ぐのを年初の目標にしてた。

TIスイムでの泳ぎ方はだいぶ分かってきた感じ。
力を抜いて流れるように泳げるようになったと思う。
ただ、息継ぎがなかなか上手くできなくて、今も試行錯誤中。。。

距離に関しては、ちょっと目標を大きくしすぎた(^^;
とりあえず、クロールは100m、平泳ぎは200〜300mくらいなら止まらずに泳げるようになった。
クロールも息継ぎの問題が解決すればもっと距離が伸ばせると思う。

他、SleepTownを使って睡眠リズムを整えるようにしてみた。

勉強会などがあると時間通りに寝れないことが多いけど、けっこういい感じ。
これは続けていきたい。

また、ラジオ体操をやるようにしてみた。

この効果はけっこう大きくて、体をかなり伸ばせてる感じがする。
ラジオ体操をやり始めてから、整体で腰回りがやわらかくなったと言ってもらえたし。
これも続けていきたい。

他にも試したこととして、スロー空手ストレッチときくち体操がある。

肩こりすっきり スロー空手ストレッチ

肩こりすっきり スロー空手ストレッチ

  • 作者:髙橋 優子
  • 発売日: 2017/07/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

どちらも効果はありそうなんだけど、けっこう大変なので続いてない。
肩こりやばいのをどうにかしないとなので、スロー空手ストレッチをまたやってみようかな。

自転車

体調管理に関連して、自転車の話。

今年は全然ロードバイクに乗れなかった。
というのも、4月頭に落車して、ロードバイクに乗るのがちょっと怖くなってる。。。

お花見ライドで権現堂に行こうとしてたんだけど、江戸川土手の関宿橋の手前でタイヤを溝に取られて落車。
それだけならまだよかったんだけど、後ろを走ってた父親を巻き込んでしまって。
父親は顔から突っ込んでしまったみたいで、ちょっと意識が朦朧としてて、おまけに目の横から血も流れてたので救急車。。。
幸い、大きな怪我ではなくて後遺症とかもなかったのでよかったんだけど。。。

加えて言うなら、ブログでも何度か書いてるけど、ロードバイクに乗ったときに頭痛が起きることが多いというのもある。
原因はおそらく肩こり。
今年、肩こりがおそらく原因で頭痛になることが多かったんだけど、ロードバイクに乗るときも首と肩の筋肉をかなり使うので。

運動としてロードバイクはかなりいいんだけど、そんなわけで、今後もちょっと足が遠のいてしまいそう。

データフロー言語

今年やってみたかったこととして挙げていたデータフロー言語。
一応、Lucid本の2章は翻訳した。

けど、同人誌を出すために \TeXの勉強を優先させたので、それ以外はほとんどできなかった。

今後も \TeXや数学、機械学習の勉強を優先させたいので、優先度はかなり下がりそう。
おそらく10年くらいの長いスパンでやっていくことになるんだろうなぁ。
(誰かがやってくれればいいんだけど)

勉強

退職したり転職を考えたことで、自分自身のふりかえりをやったりしたんだけど、思ったのは、自分はやっぱり数理最適化が好きだなぁということ。
理論と応用に跨がるこの分野は、理論的な楽しみも応用的な楽しみもあって面白い。
そして、そうやって知ったことを他の人に伝えるのも好きだなということ。
まぁ、そうじゃなきゃブログとか同人誌とか書いたりしないわけだけどw

その上で、どうやったら読んでもらえるのかを考えたときに、結城先生の「読者のことを考える」というの大事なんだけど、その一歩手前に、まずは読んでもらえるようにするというのも大事だと思った。
どんなにいい内容のものでも、読んでもらえなければ、存在しないのと同じだから。

そして、じゃあどんな本なら読んでもらえるのかというと、内容はもちろん、著者が信用できる人であることが重要なのかな、と。
内容も大事だけど、まずは人が大事。

そう考えたときに、やっぱり軸になるもの、そして専門性が必要だよなと思った。
「ふりかえりの人」とか「わかばちゃんの人」とか「Vimの人」とか「OAuthの人」とか。
自分の場合、これは数理最適化になると思う。

けど、残念ながら数理最適化についての専門性は自分はまだまだ弱い・・・
一応、修論(錐線形計画での単体法的アルゴリズム)も書いたけど、基礎力が低いのと知識量が少ないので、もっと強くならないとという感じ。

ということで、数理最適化に関する勉強を少しずつ始めてる。

それと、数理最適化やその応用の一つである機械学習の分野で使われてるのは(残念ながら)Pythonなので、Pythonも勉強中。
まぁ、勉強すればするほどPythonが嫌いになっていってるんだけど・・・
この潔癖症(実用性よりも設計の美しさを優先させてしまう)も直していかないとなんだけどなぁ。。。


そんな感じで、いろいろ大きな変化があった年だった。
ただ、今年は体の向きを変えただけで、まだ先には進めてない感じなので、来年はその新しい方向に向かって一歩を踏み出していきたい。

今日はここまで!
よいお年を!

C97にサークル参加してきた。

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12/29(日)にコミックマーケット97の2日目にサークル参加してきたので、いつも通りふりかえり。

今回やったカイゼン

技書博2でいろいろ課題が見つかったので、今回は設営周りでいろいろカイゼンしてみた:

  • 新しいディスプレイ棚の用意
  • レイアウトの工夫
  • ビッグサイズのコミック収納袋の活用
  • 設営/撤収チェックリストの小型化
  • 文房具入れの小型化

新しいディスプレイ棚

本を平置きにしてると、遠くからは表紙が見えないのでアピールが弱い。
そこで本を立てて展示するディスプレイ棚が必要になる。

今まで使ってたのは、スマート本棚というもの。

ハゴロモ スマート本棚S No.82067

ハゴロモ スマート本棚S No.82067

  • 発売日: 2018/09/29
  • メディア: オフィス用品

ダンボールで出来ていて軽く、組み立てればかなりいい感じの展示になる。

ただ、実際に使ってみて以下の問題があった:

  • 組み立てや片付けがそれなりに大変
  • 運搬中に折れてしまわないように気をつける必要がある

組み立てや片付けは5〜10分もあれば十分なんだけど、設営や撤収は時間との勝負なので、出来ればもっと短くしたい。
あと、組み立てや片付けに作業スペースが必要なのも地味に痛い。

あと、ダンボールで軽いのはいいんだけど、やっぱり強度が不安。
運搬中に折れてしまわないかが怖くて、100均のプラスチック鞄を使ってたんだけど、これがけっこう扱いにくい。
空きがあったのでここに文房具類も一緒に入れてたんだけど、取り出しにくいし、置く場所を用意する必要も出てくる。

そこで、今回は以下の記事を参考に、新しいディスプレイ棚を用意してみた:

折り畳みディスプレイ棚の作り方

使ったのは100均のワイヤーネット(44x29.5cm)3つと、ワイヤーネット専用フック、それとクリップ。

まずはワイヤーネットを紙とセロハンテープを使って次のように繋ぐ:

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これをクリップで留めればこんな感じ:

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ここにフックを付ければ完成!

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本を展示するとこうなる:

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ちなみに、折りたためばコンパクト:

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これがとてもいい感じだった。

  • 組み立ても片付けも簡単
  • 頑丈
  • 安い(税込550円)

ダンボール製のスマート本棚に比べると重いけど、ワイヤーネットなので取り扱うには十分に軽い。
かなりオススメできるので、試してみて欲しい。

レイアウト

技書博2のふりかえりで、ディスプレイ棚が奥だと手にとってもらえないという気づきがあった。

そこで、今回はこんなレイアウトにしてみた:

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  • ディスプレイ棚は手前に
  • ディスプレイ棚の後ろは物置として利用
  • ディスプレイ棚の横に平置き

ちなみに、上記のディスプレイ棚はそのまま置けばちゃんと手前に出るようにデザインしてある。
しかも、B4ポスターを後ろに置いたときにちょうどいい高さw
完璧w

実際、このレイアウトのおかげでディスプレイ棚の見本をかなり手にとってもらえた。

なお、平置きは見ての通り横に3種類並べると限界なので、4種類以上並べる場合は少し工夫が必要になってきそう。
(一応、縦に2種類は並ぶので、6種類までなら並ぶはずだけど、奥は少し不利・・・)

ビッグサイズのコミック収納袋

既刊に関して、とりあえず濡れるのだけは避けたかったので、今まではビニール袋でグルグル巻きにしてたんだけど、そのせいで取り扱いが厄介だった。
取り出せばビニール袋がゴミとして残るし、撤収も面倒。

そこで、100均でビッグサイズのコミック収納袋を買ってきて、使ってみた。

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サイズぴったりというわけではないんだけど、入れるとこんな感じ:

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このおかげで、かなり取り扱いが楽になった。

設営ではとりあえずキャリーバッグから出してそのへんに積んでおけるし、撤収のときもポイポイっと袋の中に入れるだけ。
ゴミも出ない。
取手もあるので持ちやすく、中身の確認も楽ちんなのでとても便利。

これはもっと早く導入すべきだった。

設営/撤収チェックリストの小型化

技書博2では設営/撤収チェックリストをA4の紙に印刷して使ってたんだけど、これがけっこう邪魔だった。
なので、A7サイズに小型化して、ネックストラップに入れるようにしてみた。

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使ってみて、これなら邪魔にならないことを確認できた。

ただ、もうだいぶ慣れてきたので、チェックリストなしでも普通に設営/撤収できる感じ。
お守り程度かも。
(テンパると頭が真っ白になる可能性はあるので、そういうときには役に立ちそう)

文房具入れの小型化

今まではスマート本棚を入れてたプラスチック鞄に文房具類も入れてたんだけど、新しいディスプレイ棚を用意したことで、文房具は別の小さな袋にまとめることができた。
そして、やっぱりその方が取り扱いが圧倒的に楽。

今までは設営/撤収のときにプラスチック鞄の置き場所に困ることが多かったけど、新しいディスプレイ棚を用意してプラスチック鞄を使わなくしたことで、かなりいろいろな問題を解決できた感じ。

その他

コミケは参加者の絶対数が圧倒的に多いので、やっぱりいろんな人がいる。
そのおかげか、手に取ってもらえる機会が多くて、とてもよかった。

次の夏コミ?(GWに開催)は時期の関係で申し込んでないけど、冬コミは(当選したら)参加したいな。


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今日はここまで!