いものやま。

雑多な知識の寄せ集め

読書会をやってみた話。(その3)

前回の続き。

デザパタ読書会

ProGit読書会のあと、前回紹介したスモールデータ解析読書会とは別に、自分はオライリーの『Head Firstデザインパターン 第2版』を読む読書会を企画した。

この本は初版ですでに読んでいて、デザインパターンの本としつつ、オブジェクト指向的な考え方やMVCについて理解が深まる、めっちゃいい本だと思っている。 微妙にスベってる気もするけど、面白おかしく書かれているので読みやすいし。

で、コードの保守性や変更容易性を高めるためにはこういったオブジェクト指向的な考え方が必要なんだけど、チームに浸透してない感じがあったので、この本で設計力を底上げしたいなと。

また、このあたりの基本的な考え方を理解しないまま流行だけ追って、よく分からずに振り回され疲弊してる感じも他チームで見られたり。 理屈が分からなければ教条的に受け入れるしかなくて、換骨奪胎になるだけで恩恵を受けられないのにね。 なので、こういった基本的な本をじっくりと理解してもらいたいなというのもあった。

自分としても、いい本なので第2版が出たこのタイミングでじっくりと読み返したいというのがあった。 加えて、それぞれのデザインパターンについて実際に手を動かして書いてみることはなかったので、実際に手を動かしてみたいなと。

そして、進め方はProGit読書会のふりかえりも踏まえて、以下のようにしてみた:

  • 隔週で読書会の時間を1時間とる
  • 1回の読書会では1章を進める
  • あらかじめ読んでGoogleドキュメントにメモしておく
    • 「分かったこと」「質問・議論したいこと」「その他補足」のカテゴリに箇条書き
    • 「質問・議論したいこと」「その他補足」は記名で書く
    • 業務で使えそうなところを議論する
  • Pythonのサンプルコードを自分が用意する(※本のサンプルコードはJava
  • 司会と書記を持ち回りで担当する
    • 司会はメモを読み上げて議論をファシリテーションする
    • 書記は画面共有して議論の内容などをメモに追記する
  • 途中にふりかえりを挟みカイゼンする(5章と11章のあとで実施済み)
    • メモの順番は「分かったこと」「その他補足」「質問・議論したいこと」「コード例」の方がよさそうと途中でなった
    • さらに「分かったこと」「その他補足」「分からなかったこと」「議論したいこと」「コード例」の方がよさそうとなった
    • コード例も読書会の前にあらかじめ見ておこうとなった
    • Slackで日程調整できたのがよかったので、今後も必要ならやっていこうとなった

工夫したところとしては、頻度を下げ、かわりに時間を長めにすることで、質問や議論をしやすくした感じ。 これは自分がサンプルコードを用意するうえで、毎週開催だと大変というのもある。

また、1回で1章進めると決めたことで、どれくらいで読み終わるかの計画を立てやすくした。 時間を長めにしたのは、確実に1章分終わらせられるようにしたというのもある。

あと、個人的なチャレンジとして、他チームのメンバーにも声を掛けたりした。 なかなか交流の機会がないんだけど、他チームでの開発の様子が聞けたり議論ができたりで、けっこうよかったと思っている。

Pythonのサンプルコードを用意するのも個人的にやりたかったことなので、楽しかった。 ふりかえりの中でもサンプルコードのおかげで理解が深まったという声もあったし。 このあたりのコードは業務とは関係ないし、ちょっと手直ししてブログでも公開したい。

で、実績としては2023年の6月末に第1回をやっていて、ふりかえり3回を含めて第17回が2024年の2月末に終わる予定。 8ヶ月強なのでまぁ長いんだけど、期間をコントロールできてる感はあるので、いい感じだと思う。

まだ最後のふりかえりまで終わってないけど、今のところ出てる感想とかは以下:

  • 他チームの話なども聞けたのがよかった
  • 業務で使えそうなところを含め、いろいろ議論できたのがよかった
  • Pythonのコード例が用意されてたので、理解があってるかの照らし合わせができた
  • そもそもオブジェクト指向とは?みたいなところがあり、考え方に慣れていく機会としてよかった
  • 普段使ってるライブラリの理解に役立ちそう
  • Factoryパターンは難しかった
  • Stateパターンを知って、モノだけでなく状態も1つのクラスとして定義できるのは発見だった
  • 最終的には使わなかったけど、このパターンが使えそうかも?と設計で考えられたのがよかった
  • パターン同士の座談会が面白かった(違いや類似点が分かる)
  • いろいろあるパターンの全体像を眺められるようなマップがあるとよさそう
  • まずは何か1つのパターンを使いこなせるようになるとよさそう
  • パターンの逆引きがほしい(課題→パターン名→具体的な書き方、みたいな)

けっこういい感じで、みんなの役にも立ってるかなという感覚。


デザパタ読書会が終わったあとも、また何か別の読書会をやってみたいところ。 なんなら社外の人とかも巻き込めると面白いよなぁ。 ただその場合は業務に近しいところの話はできなくなるので一長一短だけど。

あるいは読書会以外の勉強会を企画してもよさそう。 また何か新しいことをやったら紹介したいと思う。

今日はここまで!

読書会をやってみた話。(その2)

前回の続き。

スモールデータ解析読書会

ProGit読書会が終わったあと、業務(データ分析)ともっと関係ある本も読んでいきたいということで、『スモールデータ解析と機械学習』を読んでいく読書会を他の方が企画してくださった。

進め方はProGit読書会をある程度踏襲しつつ、ふりかえりで得た知見を反映して次のようになった:

  • 司会は持ち回りで担当
  • 読む範囲は企画した方が決め前週の水曜までにSlackで伝える(※読書会は毎週月曜)
    • 途中のふりかえり以降、読む範囲を決めるのも司会がやることになった
  • あらかじめ読んでおき、「分かったこと」「質問したいこと」「その他」をメモする
    • 「質問したいこと」は記名で書く
    • 途中のふりかえり以降、「その他」も記名で書くことになった
  • ある程度読み進めたら一度ふりかえりをやる
    • メモで式番号だけ書いてあるのだと本を見返す必要があって大変だったので、式もメモに残すようにした

この本はProGitとは違って数式が出てくるので、メモに数式をどう書くかというのも少し課題としてあった感じ。 スクショ撮って貼ったり、数式エディタや外部ツールで書いたり。 ただまぁやっぱり大変で、こういうのはやっぱり板書が最強よね。

実績としては、この読書会を始めたのが2023年の4月初めとかで、ふりかえり抜きで24回かかり、2回のふりかえりを入れて2023年の11月末に読み終わった感じ。 実に8ヶ月。 いやー、長かった。 毎週30分しかなかったので、細かいところまで議論しているとなかなか思うように進まない。

でも、数式の書いてある本を1冊最後までじっくり読むというのは、数学科とかでないとなかなかやらない経験だと思うので、いい経験を積んでもらえたんじゃないかなと思う。

ふりかえりで出てきた感想などは以下:

  • 司会を持ち回りにしたのでみんなで進めている感じがあった
  • 質問を記名にしたので意図を確認したり答えたりがしやすかった
  • みんなで読むことで違う視点での解釈や経験を聞くことができて理解がより深まった
  • 数式をどう読んでいったらいいのか雰囲気を知れた
  • 実務のデータで試したりもしてみたかった
    • 紹介されてる手法が実際にいいのか、試してみないと分からない
    • やろうとすると準備も大変だし、進め方に工夫が必要そう
  • 筆者の経験談とか異常検知の話が面白かった
  • 30分は短かった
    • 時間を気にして質問を躊躇することもあった
    • 読み終わるまでに時間がとてもかかった
  • 誤植がとても多かった
    • しかも正誤表がない(※公式ページの正誤表の内容が空)
    • 正誤表がちゃんとある本を選んだ方がよかったかも
  • 本に直接コメントできるような仕組みがほしい
    • 数式とかメモするのが大変
    • 議論している場所が本のどこか共有するのが意外と大変だった
    • 著作権とかで難しい?(本を買わずに見れてしまうので)
  • 他の進め方を試してもいいかもしれない
    • まとめ担当を持ち回りにしてみる(数学のセミナーみたいな)
    • まとめから質問や補足などが離れていると分かりにくいので、分けずに「質問:xxx」「補足:xxx」のように、まとめの中に書いてもよさそう
    • 同じ本を2周するのもよさそう
      • 1周目はざっと読んで試したいことや疑問を洗い出す
      • 2周目で手を動かしながらそれらを確認していく
  • オープンなデータを持ってきてコンペする勉強会とかも面白そう

個人的にはGoogleドキュメントを書くときに「Articul8」というChrome拡張がけっこう使えると分かったのが大きかった。

数式を \TeXの記法で書けて、さらに画像化された数式を再び書き直すこともできたのがとてもよかった。 画像化するツールはいろいろあるんだけど、式を直したり、使いまわしたりしようとすると、逆変換の機能が必須なんよね。 しかも無料だし。

ちなみに、この本では線形的な手法を中心に、基本的なデータ分析の手法を数式を交えながら広く学べたので、そのあたりは悪くなかった。 この本で異常検知に興味が出て『異常検知と変化検知』を読むきっかけにもなったし。

ただ、工学系の本ということもあってか、数式の扱いがとにかく雑。 議論の内容もかなり怪しい部分があって、「それホント?」ってなることが少なくなかった。 「試してみないと分からなそう」という感想が出たのはそのあたりが原因。

また、1冊を一人の著者で書いているはずなのに、参考文献をコピペしてきてるのか、1冊の中での数式の書き方に統一感がなかったりと、本当に雑。 学生のコピペレポートじゃないんだから、もうちょっとちゃんと著者の頭の中を内容を咀嚼して、自身が理解したものを統一感持って書いてほしかったなぁ・・・

さらには、数式に誤植があったり、サンプルコードにも誤植があったり、そして正誤表は更新されてないとで、編集さん仕事してる?みたいなデキなのがかなり残念。 記法が統一されてないのもあって、誤植なのか記法の揺れのせいなのかを考えないといけない場面もあったり、地味に読むのに手間取った。

そんな感じなので、スモールデータでどうデータ分析を進めるべきかみたいなところは参考になると思いつつ、純粋にデータ分析を学ぶ本としては最低限のレベルに到達してない感じはあった。 なので、編集さんの力不足をすごく感じるんだけど、こういった数学的な内容をちゃんとレビューして本としての仕上がりをよくできる人材なんてそうそういないだろうし、やっぱり専門書の編集や校正って難しいよねぇ。


長くなったのでデザパタ読書会についてはまた次で。

今日はここまで!

読書会をやってみた話。(その1)

一昨年や去年のふりかえりで少し触れたけど、会社で読書会をやってみたので、その話を少ししてみたい。

動機

connpassなどでいろんな勉強会に参加してるので、いつかは自分でも勉強会を主催してみたいなぁと。 ただ、誰でも参加できる勉強会をいきなりやるのは大変なので、まずは会社で勉強会をやってみようと思ったのがキッカケ。

そのうえで、どんな勉強会にしようと考えたときに、読書会なら参加のハードルが低いだろうし、チームのレベルアップを図れるからいいかなと。 自分も積読が消化できるし。

そんなわけで、まずはチーム内で参加者を募って読書会をやってみた。

ProGit読書会

最初の読書会で選んだ本は『ProGit』の日本語版。

選んだ理由は以下:

  • Gitに慣れてないメンバーが何人かいた
  • Gitの公式サイトで紹介されている本
  • 無料で読めて日本語訳もある(=参加のハードルがとても低い)
  • 自分としても読んでみたいと思ってた
  • Git自体はある程度知っているので、読書会の運営に集中できる

初めて読書会を企画するのでどうやって進めていこうか迷ったんだけど、Slackで参加希望者を募ったあとに1回準備会を開いて、そこで進め方の叩き台を示して意見をもらい、以下のような進め方でやっていった:

  • 読書会の時間を毎週30分とる
  • 読書会用のGoogleドキュメントを用意
  • 各自が指定範囲をあらかじめ読んでおき、Googleドキュメントにメモを書いておく
    • 各節ごとに「分かったこと」「質問したいこと」「その他」というカテゴリを用意しておき、メモを箇条書きしていく
    • みんなで書き込む(無記名)
    • 「その他」には説明の補足やつまずきポイント、過去の開発で体験したことなどを書く
  • 読書会の時間では書かれたメモを読み合わせて質問への回答をしたり議論をしたりする
  • 読書会の司会(メモの読み上げ&追記、ファシリテーションなど)は自分がずっと担当

ちなみに、あらかじめ読んでおくようにしたのは一緒に読んでいくのだとめっちゃ時間がかかると思ったから。 それとまとめを持ち回りでやることも考えられたけど、まとめる人が大変かなと思ったのでみんなでまとめを作るようにした。 司会も持ち回りの方がいいんだろうけど、初めての読書会ということで、とりあえず自分がずっと担当。

あと、実際に手を動かしてみないと分からないよねという声も途中で出たので、演習を用意してやったりもしてみた。

で、実績としては2022年の9月に第1回をやって、そこからふりかえりを含めて20回やり、2023年の2月に無事終了。 途中に祝日や年末年始などでお休みも挟んだので、6ヶ月弱かかった感じ。 思ったよりもかかったけど、500ページ弱の本を最後まで読み切れたというのはなかなかのものだと思う。

最後のふりかえりでは以下のような感想が得られた:

  • 最後まで読めたのがよかった
  • Gitの使い方を学べたりおさらいできたのでよかった
  • これまで知らなかった便利な機能や下回りがどうなってるかも学べた
  • Gitを理解するには意外とコンピュータサイエンスの知識が必要だと分かった
    • ポインタとかハッシュテーブルといったデータ構造の知識がないと、下回りの説明を理解するのが大変
    • 基本的なターミナル操作とか、manでマニュアルを読んだり、ページャ(less)を使いこなしたりとか
  • 普段みんながどんなふうにGitを使ってるのかなどの話し合いができたのでよかった
    • (リモートだととくに)使い方あってるのかとかを知るのが難しい
    • 操作の様子を画面共有で見せたりもしたので、そこから学ぶこともできた
      • ペアプロとかモブプロもやれるといいのかも
  • ちょっと時間がかかった
    • もう少しスキップする章があってもよかった
    • 基本的な使い方を学ぶ前半と、発展的な話題を学ぶ後半とで、参加者を分けてもよかったかも
  • 質問が出にくかった
    • 最後にコメントを振ると質問がくることもあったので、細かく尋ねた方がよさそう
    • 画面共有してると他の人の様子が見えないのでファシリテーションしづらかった
      • 画面共有を他の人にお願いした方がよかったかも
    • 質問は意図を確認するために記名で書いてもらった方がよかったかも
  • 途中でもふりかえりをして進め方をカイゼンした方がよかった
  • 学んだことを業務でどう活かせるかといった議論もあった方がよかった

本を最後まで読み切るのって思った以上に大変なので、それができたというのはとてもよかったと思う。 一人で読んでると途中で止めちゃうことも多いもんね。

そして読書会に関する知見もいろいろ得られたのでよかったと思う。 このあとも別の読書会が企画されてるんだけど、このふりかえりが活かされてたりする。

ちなみに、Gitを学ぶうえで『ProGit』はいい本だったかというと、なかなか難しいところ。 基本を学ぶならもっとよさそうな本がありそう。 具体的に挙げるのは難しいけど・・・ ただ、無料で読めるというのはいいことだし、下回りをちゃんと説明してるというのはとてもよかったと思う。


長くなったので一旦区切り。

今日はここまで!

大洗で初日の出を見てきた。(2024年)

去年は福島の波立海岸まで足を伸ばしたけど、今年は再び大洗で初日の出を見てきた。

水戸へ

一昨年から車で移動して初日の出を見てたけど、いくつか問題があった:

  • 駐車場を見つけるのが大変
  • 睡眠時間が短くなるので体力的にキツい
  • 帰りの運転が本当に怖い

ということで、今年はホテルに2泊して、31日に車でホテルに移動、1日早朝にホテルから海岸へ自転車で移動、そして2日に車で帰ることにした。 これなら駐車場に困らないし、帰りの運転も安全。 宿でゆっくりできるしね。

予約したのは水戸にある「ドーミーイン水戸」。

大洗海岸までそこまで遠くなく、サウナもあるのが魅力的だった。

ということで、12/31(日)の15時頃に自宅を出発し、高速を走って約2時間、17時頃に無事到着。

ドーミーイン水戸

ドーミーイン水戸(※撮ったのは夜)

部屋もとてもキレイだった

お風呂は最上階にあり、こぢんまりとはしてるけど露天風呂もあってとてもよかった。 そしてサウナ。 しっかりと暑かったし、水風呂が13度とキンキンに冷えててよかった。 整いイスもちゃんと用意されてたしね。

お風呂に入ったあとは年越しまで仮眠・・・と思ったんだけど、なかなか寝付けず。 普段起きてる時間だし、なかなかね。 で、夜鳴きそばの無料提供があることを思い出したので、せっかくなので食べてきた。

年越しの海老天そば

ちなみに、ホットコーヒーが無料で提供されてたり、チェックアウトが11時までと朝ゆっくり過ごせるようになってたりと、かなり快適に過ごせる宿だった。 テレビもめっちゃ大きかったし。

で、年越しそばのあとはホロのライブとかジルベスターを見て年越し。

そこからまた少し仮眠して、4時に起き、軽く風呂に入って、4時半過ぎにホテルの1階へ。 持ってきた自転車を組み立てて、大洗へと出発した。

5LINKSで大洗へ

大洗へ

自転車に乗るのがひさびさだったので少しゆっくりと走って、約1時間で大洗に無事到着。

マリンタワー

そして、日の出のあとだと大行列になるので、日の出前に大洗磯前神社へ初詣。

磯前神社の鳥居

隋神門

拝殿と大きな絵馬

と、ここでポケットに突っ込んでいた手袋の片方をどこかで落としたことに気づいたり。 探しても見つからない。。。

ただもう仕方ないので御朱印を頂いて、おみくじを引いた。

大吉!

ここで「失物:いつのまにか出る」とあったので、なんとかならないかなぁと淡い期待を抱きながら来た道を戻ったんだけど、そしたらなんと、道端に落ちてた手袋を無事発見できた。 いやー、本当によかった。 この調子で運が回ってきてくれると助かるなぁ。

そのあとはいつもの浜辺で待機。 ただ、雲が出てしまっていて、予定時刻にはまだお日様は見えなかった。

雲が厚くて日の出が見えない

それからしばらく経ち、雲の上から初日の出。

雲の上からの初日の出 with 5LINKS

浜辺を去ったあとは朝ごはんをと思ったんだけど、当然のことながら、どこのお店も行列。 ただ、屋台ならそれほど待たずに済みそうだったので、屋台でしらす丼カニ汁をゲットした。

しらす丼

カニ

いやー、どちらも美味しかったね。

ホテルへ

いつもならこのあと潮騒の湯に行くんだけど、今年はホテルを2泊とってあったので、ホテルに戻ることにした。

ただ、帰りはなかなか大変だった。 自転車に乗るのがひさびさすぎて、お尻が痛い(^^; 休み休み自転車を走らせて、結局1時間半くらいかけて宿に戻った。 汗だくになったしなぁ。

戻ったあとはお風呂で軽く汗を流して、あとは軽く寝たり本とか読みながらダラダラと過ごしてたんだけど、ここで急に緊急地震速報が。 「能登」と書かれてて、ここ茨城なんだけど?と思ってるうちに、グワングワンした揺れが来た。

急いでテレビつけ、ニュースを見たら、とんでもなく強い地震能登に来てるし、津波警報も出てるしで、酷いことに。。。 新年初っ端からこれは勘弁してほしい。

とはいえ、何かできることもないので、普段通りに過ごすことにした。

夕飯は水戸駅近くにあった「茨城まるごと 四〇屋」へ。

地酒の熱燗を飲みながらいろいろ食べたけど、美味しかったなぁ。

稲里・緑寿(燗)とモツ煮

握り3貫

牛すじ煮込み

地野菜の漬け物盛り

そして宿に戻って締めとして夜鳴きそばの醤油ラーメン。

夜鳴きそばの醤油ラーメン

優しい味で、こういうのでいいんだよってなるよねw

茨城県近代美術館

1/2(火)は10時半頃にホテルをチェックアウトして、茨城県近代美術館に行ってみた。

茨城県近代美術館

らでんちゃんの切り抜きとか見て美術にちょっと興味が出てるんよね。

いろいろあったんだけど、シスレーとかピサロ印象派の風景画が好きだったなぁ。

葦の川辺 - 夕日(シスレー

グラット=コックの丘からの眺め, ポントワーズ(ピサロ

あと、互井開一という方の作品が好きだった。

冬の海(外房白浜)(互井開一)

のっぺりとした塗りなのになんか妙に説得力があるというか、ちょっと不思議な感覚。 で、説明見たらなんと出身地が同じだったw 同級生でも互井って何人かいたけど、なにか関係あったりするんかなぁw

あと、横山大観を取り上げたスペースがあったり。 展示の説明の中で「空気や光を描く方法はないか」みたいなところから朦朧体が生まれたというのがあって、東西を問わずそのあたりの表現をしたいというのがやっぱりあるんだなぁと思った。

横山大観の頌碑もあった

栗崎屋、めんたいパーク

美術館を出たあとは大洗の「栗崎屋」さんへ。 ここは戦車寿司で有名なお店。

栗崎屋

頼んだのはランチ15貫としじみ汁。

ランチ15貫&しじみ

1枚の板にずらっと並んだお寿司が壮観よねw 美味しくてぺろっと食べてしまった。 しじみ汁も美味しかったなぁ。

そのあとはめんたいパークでお土産を買って、帰路へ。

途中、少し渋滞とかはあったけど、2時間半くらいで無事帰ってこれた。 眠気もそこまで酷くなかったので、やっぱり2泊してよかったなぁ。

今日はここまで!

2024年にやっていきたいこと。

初日の出@大洗

あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします!

ということで、今年やっていきたいことのリストアップ。

仕事

仕事に関しては正直いろいろまいってるところあるので、なんとかいい方向に向かせていきたい。 あまりこういうところで書くものでもないけど、転職も一つの選択肢としてね。 もちろん、やれるだけのことはやろうと思ってるけど。 ただ、やっぱりやりたいこととして数理最適化やデータ分析の活用があるので、それができない環境が続くのはよくないからなぁ。

体調管理

体調管理に関しては根っことしてやはり仕事での苦心があるので、そこの解決をなんとかしないとというのが大きい。 なので、改善していくというよりは、現状維持をなんとかしていきたいところ。 気を抜くとどんどん悪くなりそうだし。

もちろん、インフルやコロナも依然として流行っているので、それらにも気をつけたい。

同人活動

去年はなんだかんだで組版システムに取り組むことができなかったので、今年こそはやっていきたい。 まずはいろいろ本を読んで要件を整理して設計考えていかないと。 それ以外にも積んでる本がたくさんあるけど。

で、技術書典や技書博は今年もおそらく2回ずつあると思うので、後ろの方では可能なら新刊出したいかなぁ。 (5月開催予定の技書博10はサークル参加申し込み済みだけど、新刊はなしの予定)

あと、3月に開催される「Object-Oriented Conference 2024」でプロポーザルが採択されたので、そこで発表する予定。

準備を進めていかないと。

その他

あとは今年もいろんなところに出掛けたいなぁと思ってる。 いろいろ見て回るの楽しいし、美味しいものも食べたいからなぁ。

今日はここまで!

2023年をふりかえってみた。

毎年恒例のふりかえり。

去年の振り返りは以下:

今年やっていきたいと考えていたことは以下:

仕事

まずは仕事のことから。

実のところ、今年は去年以上にボロボロで、正直まいった。 いろいろ書きたいことはあるけどさすがに書けないので、まぁ察してほしい。

自分自身もちょっと心の迷いが多くてパフォーマンス出しきれなかったところある。 数理最適化の活用どころか、普通にデータ分析とかの仕事もあまりできなかったし。 なんか社内コンサルとして立ち回って、でもそれがぜんぜん響かなくて改善されずという中で、ずっと苦心してた感じだった。 うーん、どうしたものか。

そんな中でも、組込み開発の経験や開発の進め方の経験は活かせたところあった。 とある重要なプロジェクトで、下手すれば空中分解しかねない感じになってたのを、なんとか首の皮一枚で繋ぎ止められたとは思ってる。 まだまだ途中なんだけど、今は自分よりプロマネ経験のある方が引っ張ってくれてるので、なんとかなるかなぁ。

また、社内勉強会として読書会もできたのがよかった。 去年始めた『ProGit』の読書会を最後まで無事やりきれたし、『スモールデータ解析と機械学習』の読書会を他の方が立ち上げてくれたり、『Head Firstデザインパターン 第2版』の読書会を立ち上げて他のチームの方を巻き込んだりできた。

ちなみに『スモールデータ解析と機械学習』は全体的に誤植とか多かったり記法が整ってなかったりとかなり困った本だった(^^; でもそこから異常検知に興味をもって『異常検知と変化検知』も読んで、これはいい本だったのがよかった。 半正定値計画を使う話は記事にも書いたし。

あと『Head Firstデザインパターン 第2版』はやはりいい本で、このあたりの知見が今の技術界隈で忘れ去られ、関数型やDDDといったトレンドに踊らされてるのはなんとかしたいよねぇ。 まぁそのうちまた再発見されるんだろうけど。

体調管理

体調管理に関しては仕事での精神的なダメージがけっこう大きく、途中で崩れることも度々。 その度にふりかえりの中でできてないと認識して、また取り組み直す感じだった。 やっぱりこれは根っこの部分を解決しないとなぁ。

そして水泳も現状維持といったところ。 風邪引いたりもあったので、そうなるとジムに行けないからねぇ。

あと、外出する機会を増やして、ボドゲも復帰したいというのが年初はあった。 ただボドゲは復帰できず。 積読も溜まってるし、時間がない。。。 でもいろんなところに出掛けられたのはよかったと思う。

それ以外だと、ポケモンスリープを始めてみた。

Pokémon Sleep

Pokémon Sleep

  • The Pokemon Company
  • ゲーム
  • 無料

睡眠リズム管理だと、以前SleepTownを紹介したことがある。

ポケモンスリープはこれよりも緩くなってて、決められた時間より遅くなってしまっても記録自体はとれるので、気が楽なところがある。 睡眠の深さとか見れるのも面白いし。 ちょっと変化に乏しいところがゲームとしては難点かなというのもあるんだけど、しばらく続けてみたいかなぁ。

同人活動

今年は同人イベントとして技術書典14, 15、技書博8, 9に参加。 技書博8は名古屋遠征したりと新しい経験ができた。

年初のやりたいことでVivliostyleを使うのとオブジェクト指向の本を出すことを挙げていたけど、これらもできた。

ただ、組版システムを作るのは進まず。 これは来年やっていきたいこと。

代わりにPythonのラスクランナーを作って、その本を出した。

なんだかんだ、2冊新刊を作れたのはよかったなぁ。

その他

今年やりたかったこととして、競馬のデータ分析と英語を年初は挙げていた。 ただこれらはいずれもできず。 原稿とかやってるとなんだかんだ時間がないんよねぇ。 あと英語はやっぱりモチベが上がらないところある。

ただ代わりにタスクランナーのkumadeを作れたのはよかったと思う。 組版システムとか作りたいものはいろいろあるので、そういう方面でアウトプットを出していくのもありよね。

あとはOR学会のシンポジウムとか研究発表会に顔を出せたのもよかった。 秋はそれで関西の方まで遠征できたし。 ただまぁ自分からは発表できないのがもどかしいところ。 成果を公表していきたいんだけどなぁ。

そしてとにかくホロライブにハマった年でもあった。 配信とか切り抜きを見るのが楽しすぎた。 面白いし、自分の知らないもの、出来事を楽に追っかけられるというのが大きいんだろうなぁ。 まだ見たことないものを見てみたいというのが大きな欲求としてあるんだと思う。 そういう意味で、アニメは先が読めてしまうことが多かったのかも。

とはいえ、ちょっと配信を見すぎなところあるので、来年は少しコントロールしていかないとなぁ。 いろいろ苦心しているところを解決して、自分が新しいものを生み出し、広めていく側になっていきたい。

今日はここまで! よいお年を!

2023年に行った旅行の話。(その5)

前回の続き。

栃木

9/24(日)に栃木の満願寺常楽寺、そして宇都宮二荒山神社を巡ってきた。

満願寺

テレビをなんとなく見てたらU字工事が栃木のいいところを紹介する番組をやってて、その中で紹介されてたのが満願寺のそばにあるという蕎麦屋「いづるや」。

この蕎麦がおいしそうだったので行ってみようと思ったのがキッカケ。

高速を走らせて栃木ICで降り、山道を走っていづるやに到着。 が、ビックリするほど車が停まってて、めっちゃ待ちが出ていた。

なので先に満願寺をお参り。

満願寺

本堂に向かう道

本堂

本堂の横からは奥之院に続く細道が伸びている。 せっかくなので行ってみた。

奥之院へ向かう山道

奥之院

この奥之院に登るとお堂の中に洞があり、鍾乳石で自然にできたという十一面世音菩薩が。

鍾乳石の十一面世音菩薩?

うーん、そうなのかな?w

でもすごいものだし、拝みたくなるのも分かる。 大谷寺の石仏といい、栃木、意外とすごいお寺あるのねぇ。

奥之院のそばには滝も

そんな感じでお参りをすませていづるやへ。

ちょうど順番もきて部屋に通されたので、蕎麦とマスや湯葉を注文。

まずはマスの塩焼き

ざるそば

湯葉

美味しかったねぇ。 そばも思った以上に量があってすごかった。

常楽寺

いづるやを出たあとは常楽寺へ。 ここは彼岸花が有名らしい。

常楽寺

常楽寺の本堂

彼岸花

ただ今年は暖かかったのもあって彼岸花はまだ咲き始めくらいだった。 なかなか時期を見定めるのは難しいよねぇ。

宇都宮二荒山神社

ここからさらに足を伸ばして宇都宮まで。 二荒山神社に向かった。

大きな鳥居

二荒山神社の拝殿

遅くなってしまったので御朱印がもらえなかったのはちょっと残念。

近くに餃子のモニュメントがあったw

二荒山神社の近くには餃子の有名なお店とかもあったんだけど、もう大行列ですごいことになってた。

そこでこの前行った幸楽に再び行ってみた。 が、幸楽は日曜日は定休日。 完全に忘れてた。。。

なのでさらに進み、大谷の近くにある「高橋餃子店」に行ってみた。

餃子とライス

ここも美味しかったけど、個人的には幸楽の方が好みだったかなぁ。 あといづるやのお蕎麦が本当に量が多くて、けっこう時間経ってたにも関わらずそこまでお腹が空いてなかったというのも。

お土産の冷凍餃子を買って、高速に乗って帰宅した。

秩父

11/4(土)は秩父へ紅葉を見に行った。

三峯神社

行ったのは三峯神社

高速には乗らずに行ったんだけど、順調に進み、9時半頃には二瀬ダムに到着。 あとは細い道を登っていくだけだったんだけど、ここで大渋滞。 やっぱりみんな紅葉見にきてるよねぇ。 結局駐車場に停められたのが12時近くなので、2時間半近く待たされた。

ただ紅葉はやっぱり見事。

いい眺め

キレイな紅葉

なんか鹿がいた

三峯神社の鳥居

隋神門

三峯神社の拝殿

摂社と紅葉

奥宮遥拝殿

奥宮遥拝殿からの眺め

三峯神社を出たあとは「ちちぶ路」へ。

しかしこうやってふりかえると蕎麦ばっか食べてるなw

くるみ天ざる

いやー、くるみ汁が美味しかったね。 あと天ぷらがけっこう変わってて面白かった。 何の天ぷらか聞いて「へぇ」って思ったんだけど、何だったかなぁ(^^;

君津

12/10(日)には君津の濃溝の滝と亀山湖へ。

本当は12/8(金)〜12/10(日)で館山リゾートホテルにまた行く予定だったんだけど、12/4(月)から風邪を引いて泣く泣くキャンセル。 ただ、有休とっていた12/8(金)にたっぷり休むことで十分に回復。 悔しかったので12/10(日)だけでもと出掛けてきた。

濃溝の滝

まず向かったのは濃溝の滝。

と、その前に腹ごしらえで、高速を降りてしばらく走って目に入ったお店へ。 そば割烹の「せいわ」さん。

せいわ

とろろ蕎麦

自然薯たっぷりの汁がとてもよかった。 やっぱり自然薯いいよね。

そして山の中に入っていき、濃溝の滝へ。 ちなみに場所が分からなくて少し通り過ぎた(^^;

駐車場に車を停めたら少し歩くと滝が見えるところに着く。

濃溝の滝、亀岩の洞窟

大きく穴が空いたところを水が流れ、滝になっている。 ちなみにこの穴は自然に空いたものではなく、水を確保するために蛇行する川を短絡させるように空けた穴らしい(川廻し)。

幸運の鐘というのもあった

小道と紅葉

笹川湖

そのあと、亀山湖に向かおうとしたんだけど、道の駅があったのでちょっと寄ったら、猟師工房なるものがあった。

猪のはく製

さらに奥には笹川湖展望台へ続く道があるということで、せっかくなので行ってみた。

向かう途中の橋から見えた笹川湖

階段を登っていく

展望台からの眺め

階段がけっこう大変でひぃひぃ言いながら登ったけど、上からの眺めはとてもよかったね。

亀山湖

猟師工房で少しお土産を買ってから車に戻り、亀山湖へ。

ただ、調べが足りなくて、どこに車停めればいいのか分からなくて少し迷った。 亀山ダムのそばの亀山観光案内所でよかったのね。

着いたときにはもうだいぶ暗くなってて、どうしようかと悩んだんだけど、せっかくなので少し散策。

亀山ダムと亀山湖

ただ、ちょっと無謀だったね(^^;

湖沿いの道を歩いていったんだけど、途中で明かりもない道も歩くことになって、ガサガサという音にビビったり。 実際、猪とか出てきてたらかなり危なかったから、よくなかったなぁ。 もっと計画的に行動しないとね。

そんな感じでちょっと肝をヒヤヒヤさせながら散策し、あとは帰るだけ。 と、高速はやっぱり渋滞してるようだったので、途中まで高速を使わずに帰ってみた。 まぁ流れはよかったけど、距離がやっぱり長いから、けっこう疲れたなぁ。

そしてなんだかんだ夕飯を食べれなかったので、地元に戻ってきてから寿司を食べた。

旅行の締めが地元の寿司屋w

いやー、何やってんだという感じだけど、ここ、回転寿司なのに美味しいんだよなぁw


とまぁそんな感じで、ゆるく出掛けて、お寺や神社を見たり、海や山を歩いたり、美味しいもの食べたりといった旅行を楽しんだ。 来年もまたいろんなところに出掛けたいなぁ。

今日はここまで!