いものやま。

雑多な知識の寄せ集め

TeXで同人誌を作ってみた。(パッケージ紹介)

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長かった振り返りも今日で終わりで、最後は使ったパッケージの紹介。

okumacroパッケージ

いろいろ入ったパッケージ。
自分が使った機能はルビと均等割くらい(のはず)。

colorパッケージ

色関係のパッケージ。
今回は\textcolor[gray]で文字の濃さをしていするのにしか使ってない。

\textcolor[gray]{<lightness>}{<text>}で<text>の明るさを<lightness>に出来る。
この値がちょっと分かりにくいのだけど、0が一番暗くて真っ黒になり、1が一番明るくて真っ白になる。

ascmacパッケージ

文章に枠をつけるのに使った。

\begin{screen}
ここが枠に囲まれる。
\end{screen}

\begin{itembox}[l]{タイトル}
タイトル付きの枠で囲いたい場合はitemboxを使う。
オプションはタイトルの位置の指定。
(l: 左、c: 中央、r: 右)
\end{itembox}

他にもメモ帳みたいな枠を使ったり影付きの枠を使ったり出来る。
網掛けなども可能。

fancyboxパッケージ

トランプの記号を出すために\ovalboxを使った。

なお、ascmacパッケージにも\keytopというマクロがあり、それで出来ればよかったんだけど、使ってみたら微妙だったのでfancyboxパッケージを使うようにしている。

enumerateパッケージ

enumerate環境でカウンターの表示形式を簡単に変えることが出来るようになる。

\begin{enumerate}[A.]% カウンターの表示がA., B., ...となる
  \item ... % A. ...と表示される
  \item ... % B. ...と表示される
\end{enumerate}

表示形式としてはA(A, B, ...)、a(a, b, ...)、1(1, 2, ...)、I(I, II, ...)、i(i, ii, ...)が指定できるみたい。

paralistパッケージ

内容としては列挙なんだけど、別行組にしたいわけではない場合、このパッケージを使うといいみたい。

ハイカードになるのは、
\begin{inparaenum}[(1)]
    \item ランクが同じカードが1枚もなく、
    \item ランクが連続している5枚のカードがなく、
    \item スートが同じ5枚のカードがない、
\end{inparaenum}
という条件をすべて満たしているとき。

という感じで使った。

multicolパッケージ

部分的に多段組にしたいいときに使える。

\begin{multicols}{3}
ここが3段組で組まれる。
\end{multicols}

なお、jlreqなどで縦組にするとエラーが出ることがあるっぽい。
その場合、platex-toolsのpxmulticolパッケージを使ってやるとよさそう。

longtableパッケージ

複数ページに分ける必要のある表を書くことが出来る。

使い方は説明がちょっと大変なので省略・・・
texdoc参照。

diagboxパッケージ

表で斜線を引くのに使った。

同じ機能を持った有名なパッケージはslashboxというのがあるみたいなんだけど、(diagboxのドキュメントを読む限り)ライセンスに問題があってTeX Liveでは使えないらしい。
(ちゃんとは確認してない)

\diagbox{<item1>}{<item2>}とすることで、セルに斜め線を引いて引数で指定した内容が入ってくれる。

multirowパッケージ

表でセルの縦結合を行うためのパッケージ。

\multirow{2}{*}{...}みたいにすることでセルを縦に結合できる。
詳細はドキュメント参照。

lscapeパッケージ

ページを90度回転することが出来る。
これによって幅の広い表を1ページに収まるようにしたり出来る。

\begin{landscape}
90度回転したい内容を書く。
\end{landscape}

パッケージの紹介は以上。

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今日はここまで!