テンデイズゲームズから日本語版が発売された、ペアーズ。
1が1枚、2が2枚、・・・、10が10枚というカード構成で、ギャンブルゲームを中心とした様々なルールが用意されていて、とても面白い。
そして、今回、日本語版の発売を記念して、テンデイズゲームズで「ペアーズ・ルールデザインコンテスト」が開催されることとなった。
「ペアーズ」ルールデザインコンテスト開催のお知らせ – テンデイズゲームズブログ
なので、自分もさっそくオリジナルルールを考えて応募してみた。
ブログなどで公開してもいいということだったので、公開してみる。
タイトルは、「ヤック・チック・ノック・ダウン」(Yuck, Chick, Knock, Down)!
概要
ヤック・チック・ノック・ダウンは、ペアーズデッキ一組を使ったギャンブルゲーム。
各プレイヤーは、山札からカードを引いてくることで、自分の場と手札の合計を出来るだけ大きくし、ポットのチップを獲得することを目指す。
けど、自分の場にペアが出来てしまうと、脱落。
はてさて、蛮勇 (Yuck)、臆病 (Chick)、静観 (Knock)、撤退 (Down) のどれが正しいのか?
- プレイ人数:4人〜6人
- 必要なもの:ペアーズデッキ 一組、チップ 一人あたり50枚程度
- プレイ時間:30分程度
ゲームの準備、進行、目的
全員が同じ枚数のチップを持ってゲームをスタート。
ゲームは複数ラウンド行う。
各ラウンドでラウンドの勝者を決め、ラウンドの勝者はポットのチップをすべて獲得する。
誰かがチップを支払えなくなったら、そのラウンドでゲームは終了。
(もしくは、遊ぶラウンド数を最初に決めておいて、そのラウンド数が終わったら終了)
ゲームが終わったとき、チップをもっとも多く持っていたプレイヤーが、ゲームの勝者となる。
各ラウンドの進行
各ラウンドの最初に、各プレイヤーは参加費として、ポットに1チップずつ支払う。
すべてのカードを裏向きにしてよく混ぜ、各プレイヤーに裏向きで1枚ずつ配り、各プレイヤーの手札とする。
続いて、各プレイヤーの前に表向きで1枚ずつ配り、各プレイヤーの場札とする。
残ったカードは裏向きのまま山札とする。
プレイヤーは自分の手札を見ることが出来るけど、他のプレイヤーには見られないように。
最初のラウンドは、場札の数字がもっとも小さいプレイヤーがスタートプレイヤーになる。
もし複数いた場合、その中から適当な方法でスタートプレイヤーを決める。
2ラウンド目以降は、直前のラウンドの勝者がスタートプレイヤーになる。
スタートプレイヤーから順に、脱落していないプレイヤーは時計回りでアクションを行っていく。
出来るアクションは、次の4つのうち、いずれか1つ:
- ヤック
- チック
- ノック
- ダウン
各アクションの詳細は後述。
脱落していないプレイヤーが1人だけになったら、そのプレイヤーは即座にラウンドの勝者となる。
もしくは、脱落していないプレイヤー全員が連続でノックを行った場合、ショーダウンを行い、ラウンドの勝者を決定する。
ショーダウンの詳細は後述。
ラウンドの勝者が決まったら、ラウンドの勝者はポットのチップをすべて獲得する。
そして、次のラウンドを行う。
アクションの詳細
ヤック
山札からカードを1枚めくり、自分の場札に加える。
このとき、もし自分の場札にペアが出来てしまったら、脱落。
ペアになったカードの数字分のチップをポットに支払う。
例えば、7のペアが出来てしまったら、ポットに7チップ支払う。
そのあと、脱落したことを示すために、自分の場札と手札をすべて裏向きにする。
チック
まず、自分の手札の枚数と同じだけのチップをポットに支払う。
そして、山札からカードを1枚引き、自分の手札に加える。
このとき、もし自分の手札でペアが出来てしまったり、自分の場札と手札とでペアが出来てしまったとしても、脱落はしない。
ノック
机をノック。
そして、手番が次のプレイヤーに移る。
一度ノックしたあとでも、再び自分の手番が回ってくれば、アクションを行うことが出来る。
ダウン
表向きになっている場札(他のプレイヤーの場札も含む)のうち、好きな1枚を自分の手元に持ってくる。
そのあと、持ってきたカードの数字分のチップをポットに支払い、脱落する。
脱落したことを示すために、持ってきたカードと自分の場札と手札をすべて裏向きにする。
ショーダウンの詳細
脱落していないプレイヤー全員が連続でノックを行った場合、ショーダウンを行う。
最後にノックしたプレイヤーの次の手番のプレイヤーから順に、以下のようにショーダウンしていく:
自分の手札をすべて表向きにし、自分の場札に加える。
このとき、もし自分の場札にペア(3枚以上も含む)が出来てしまったら、脱落。
ペアになったカードの数字分のチップをポットに支払う。
ペアになったカードが複数組あった場合、そのそれぞれについて支払う。
例えば、場札が7, 7, 8, 8, 8, 10になった場合、合計で15チップをポットに支払う。
もし、ショーダウンしたプレイヤーが次々に脱落し、脱落していないプレイヤーがショーダウンしていない1人だけになった場合、そのプレイヤーはショーダウンすることなく、ラウンドの勝者となる。
全員がショーダウンを行ったら、脱落していないプレイヤーで場札の数字の合計を比較する。
場札の数字の合計がもっとも大きいプレイヤーが、ラウンドの勝者となる。
もし、場札の数字の合計がもっとも大きいプレイヤーが複数いた場合、その中でより後にショーダウンしたプレイヤーがラウンドの勝者となる。
漏れ抜けがないようにちょっとカッチリした書き方になっているので、難しそうに感じるかもしれないけど、実際にはすごく簡単なルール。
自分の手番では、場札にカードを追加するか、手札にカードを追加するか、ノックしてパスするか、安くチップを支払って降りるかを選択するだけ。
そして、場にペアが出来てしまったら脱落で、脱落しないようにしながら、出来るだけ場札と手札の合計を大きくなるようにする。
何回かテストプレイしてみたけど、自分自身、このルールはけっこう好きw
チックでペアが出来てしまったとしても、他のプレイヤーが全員脱落してしまえば勝ちだから、うまいこと立ち回ればなんとかなる気がするのが面白い。
まぁ、それで脱落した場合、ダメージが大きいので、ダウンして降りたら、相手も実はペアが出来ていたりとかねw
ちなみに、このゲームを遊ぶにはチップが必要だけど、この前ドンキにふらっと寄って買ったチップがなかなか良かった。
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もちろん、ちゃんとしたポーカーチップとは比べものにならないけど、ほどよい大きさがあって、枚数もそれなりにあり、そのくせ軽いので、持ち運びに便利だと思う。
2組買って中身を組換え、40枚-40枚-20枚といった構成にしておくと、かなり使い勝手がよさそう。
今日はここまで!