最近、iOSでよく遊んでるゲームが、トランプゲームのシュナプセン。
https://itunes.apple.com/jp/app/schnapsen/id389078930?mt=8&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
今日はシュナプセンをちょっと紹介してみたいと思う。
シュナプセンについて
シュナプセンは二人用のゲーム。
オーストリアでポピュラーなゲームらしい。
ジャンルとしては、トリックテイキングというジャンルに分類される。
トリックテイキングに詳しい人のためにもう少し補足すると、途中まではメイフォロー、途中からはマストフォローとなるトリックテイキングで、カードにポイントが決められていて、トリックをとるとそのポイントがもらえ、ポイントの合計を先に特定の点数(66点)以上にすると勝ちになるという、ポイントトリックテイキングの1つ。
(トリックテイキングを知らない人には「なんじゃそりゃ?」という感じだろうけど・・・)
ゲームの大まかな流れ
このゲームでは、52枚のトランプのうち20枚だけを使い、それぞれのカードにポイントが決められてる。
このポイントを集めていって、先に66点以上にした人が勝ちになる。
じゃあ、どのようにすればカードのポイントが貰えるのかというと、お互いにカードを手札から1枚ずつ順番に出し合い、強さ比べをする。
その強さ比べに勝った人が、今出された2枚のカードをゲットして、それらのカードのポイントを得ることが出来る、という感じ。
なお、このカードを1枚ずつ出し合うのを1トリックと言って、それを勝者が取るから、この種のゲームをトリックテイク、もしくはトリックテイキングゲームと呼ぶ。
こうやってトリックを取る以外にもポイントをゲットする方法があって、マリッジ(結婚)をすると、それだけでポイントをもらえたり。
あと、手札は最初に全部配られてしまうわけではなく、5枚ずつしか配られない。
そして、1トリック行うごとに、1枚ずつ補充をしていく。
ただ、途中で「クローズ」を行うことも出来て、そうすると手札はもう補充されなくなる。
ゲームポイント
最初に「先に66点以上取った人の勝ち」と書いたのだけど、厳密に言うと、テニスみたいに1ゲームとれたという扱いになる。
これを、ポイントとは区別して、ゲームポイントと呼ぶ。
ゲームポイントは、勝ち方によって、一気に2ゲームポイントとれたり、3ゲームポイントとれたりすることもある。
そして、最終的に7ゲームポイントをとった人が勝ちになる。
なお、シュナプセンだとゲームポイントはカウントダウンさせていくみたいなので、最初に二人とも7ゲームポイント持っていて、これを6、5、・・・と減らしていき、先に0に出来た人が勝ちになる。
カードの説明
シュナプセンで使うカードは、各スート(スペード、ハート、ダイヤ、クラブのこと)のA、K、Q、J、10の20枚。
カードの強さは、A > 10 > K > Q > J。(10の位置に注意!)
カードのポイントは、Aが11点、10が10点、Kが4点、Qが3点、Jが2点。
ディール
20枚のカードをよくシャッフルして、それぞれのプレイヤーに手札として5枚ずつ配る(これをディールと呼ぶ)。
残った10枚は、裏向きのまま山札にする。
山札のうち1枚を表向きにして、そのカードのスートとランク(A, 10, K, Q, Jのこと)が分かるように、山札の一番下に置く。
(表向きにしたカードを裏向きのままのカードに対して直角にして置くといい)
この表向きになったカードのスートが、切り札(後述)のスートになる。
なお、カードの配り方の作法にはいろいろあるけど、まぁ、お好みでw
トリック
最初は、カードを配ったプレイヤー(ディーラー)でないプレイヤーが、先にカードを出す。
なお、手札からカードを出すことを「(カードを)プレイする」と言ったりもする。
あと、先にカードをプレイすることを「リードする」と言ったりもする。
そして、リードするプレイヤーのことを、「リーダー」とか「リードプレイヤー」なんて言ったりもする。
リード前に出来ること
リードを行う前に、3つのことがオプションとして出来る。
(やらなくてもいい)
- 切り札のJの交換
- マリッジ(結婚)
- クローズ
1. 切り札のJの交換
手札に切り札のJがあれば、山札の一番下にある、表向きの切り札のカードと交換することが出来る。
なお、山札がもうなかったり、クローズされている場合には、交換できない。
2. マリッジ(結婚)
手札に同じスートのKとQがあれば、これらを一緒に見せることで、ポイントが得られる。
マリッジのポイントは、
- 切り札のスート以外なら、20点
- 切り札のスートなら、40点
と、めちゃくちゃ大きい。
なお、マリッジをしたら、そのときに見せたカードのいずれかをリードしなければならない。
あと、1トリックも取れなかった場合、マリッジは無効になるので注意。
3. クローズ
山札がまだ残っていれば、クローズを行うことが出来る。
クローズを行ったら、山札の一番下で表向きになっているカードを山札の一番上に持っていき、それ以上山札から手札を補充しない。
カードのプレイ(未クローズ時)
リードプレイヤーが表向きでカードを1枚プレイしたら、もう一人のプレイヤーも表向きでカードを1枚プレイする。
このとき、
- 山札がまだ残っているなら、何をプレイしてもいい。(メイフィロー)
- 山札が残っていないなら、クローズ時と同じルール(後述)でプレイする。
カードを1枚ずつ出し合ったら、強さ比べをする。
- 切り札が出ていたら、切り札の勝ち
(両方とも切り札なら、強い方の勝ち) - 2枚とも同じスートなら、強い方の勝ち
- スートが異なるなら、リードプレイヤーの勝ち
勝った方のプレイヤーが今出された2枚のカードをとり、自分のポイントにする。
そのあと、山札がまだ残っていれば、トリックを取ったプレイヤーから順に、手札を1枚ずつ補充する。
(山札の一番下の表向きになっているカードも山札なので注意)
そして、トリックを取ったプレイヤーが、次のリードプレイヤーになる。
カードのプレイ(クローズ時)
リードプレイヤーが表向きでカードを1枚プレイしたら、もう一人のプレイヤーも表向きでカードを1枚プレイする。
このとき、
- もしリードされたカードと同じスートのカードが手札にあるなら、それを出さなければならない。(マストフォロー)
- 同じスートで、もしリードされたカードより強いカードが手札にあるなら、それを出さなければならない。
- リードされたカードと同じスートのカードが手札になくて、切り札を持っているなら、切り札を出さなければならない。
- リードされたカードと同じスートのカードも、切り札もなければ、何を出してもいい。
カードを1枚ずつ出し合ったら、強さ比べをする。
これは、クローズしてないときと同じ。
そのあと、手札は補充せずに、トリックを取ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになる。
勝利宣言と得点計算
トリックを取ったり、マリッジをしてポイントを得たときに、ポイントの合計が66点以上になっていれば、勝利宣言をすることが出来る。
未クローズ時
相手のプレイヤーのポイントを確認して、それに応じたゲームポイントが入る。
- 相手のプレイヤーのポイントが33点以上なら、1ゲームポイントを得る。
- 相手のプレイヤーが、1トリックは取っているけれどポイントは33点未満なら、2ゲームポイントを得る。
- 相手のプレイヤーが1トリックも取っていなかったら、3ゲームポイントを得る。
クローズ時
クローズした時点での相手のプレイヤーのポイントに応じて、ゲームポイントが入る。
- 相手のプレイヤーのポイントがクローズ時に33点以上なら、1ゲームポイントを得る。
- 相手のプレイヤーが、クローズ時に1トリックは取っているけれどポイントは33点未満なら、2ゲームポイントを得る。
- 相手のプレイヤーがクローズ時に1トリックも取っていなかったら、3ゲームポイントを得る。
誰も勝利宣言しなかった場合
山札がなくなり、手札を全部使い切っても、誰も勝利宣言しなかった場合、最後のトリックを取ったプレイヤーが1ゲームポイントを得る。
クローズの失敗と得点計算
クローズを行ったプレイヤーは、相手より先に勝利宣言をしないと、クローズ失敗という扱いになる。
具体的には、
- クローズしたあと、手札を使い切ったけど、66点以上にならなかった
- クローズしたあと、相手が先に66点以上とって、勝利宣言した
という場合、クローズが失敗したことになり、相手がゲームポイントを得る。
この場合、クローズした時点でのクローズを行ったプレイヤーのポイントに応じて、相手にゲームポイントが入る。
- クローズした時点でクローズしたプレイヤーのポイントが33点未満なら、相手に3ゲームポイント入る。
- クローズした時点でクローズしたプレイヤーのポイントが33点以上なら、相手に2ゲームポイント入る。
※「トランプゲーム大全」だと、クローズした時点で相手プレイヤーが1トリックとれているかどうかで、2ゲームポイント入るか3ゲームポイント入るかが変わっている。
考え所とか
このゲームはメイフォローなので、いつでも切り札を出せるというのがポイント。
なので、うっかりAや10でリードをすると、切り札で簡単に掠め取られていったりして、ぐぬぬとなる。
相手にリードをさせて、同じスートのAや10でフォローすることで、Aや10をうまく得点化していくことが大切。
けど、必ずしもそれが出来るとは限らなくて。
例えば、山札が少なくなってくると、何が相手の手札にあるのかは、だいたい分かる。
そんなときに、まだAが出てない状態で10を抱え込んでいると、これがかなりやっかい。
山札がなくなったときに、相手にA、自分に10があると、この10を得点化することはほとんど不可能。
となると、早めに10を出してしまう勇気も、ときには必要な感じ。
相手が切り札やAを持っていなければ得点になるし、切り札を使わせれば十分という考え方もあるかも。
(けど、相手がKやQやJをリードしてくるのを待ちたくもある・・・)
KやQも、Aや10でリードしたくないという意味で、リードに使いたいけど、一方だけを持っているなら、もう一つがくるのを待って、マリッジしたい・・・
Jについても、やはりリードするときのためや、フォロー出来なかった場合に相手にあげるポイントを少なくするという意味で、重要で。
さらに、これがクローズされるとまた状況が一変に変わってきて。
クローズされるとマストフォローになるので、相手が何を持っているのかがすごく重要になる。
メイフォローだと切り札で取られてしまうかもしれないAや10も、相手がK、Q、Jを持っていることが分かっていれば確実に得点に出来るし、相手に切り札を無理やり使わせることも出来るので、どういった順番でプレイするのかがすごく重要になってくる。
それにね、結婚大切。
20点はめちゃくちゃ大きいし、切り札による結婚の40点とか、ホントにチートレベルw
いやね、結婚するたびに思うもん。
イヤ…助かる(結婚しよ)
結婚しよ!
結婚しよ!!!(必死)
アプリとか本とか
iOSアプリもいくつか出てるので、お手軽に遊べる。
自分が遊んでいるのは、次のやつ。
https://itunes.apple.com/jp/app/schnapsen/id389078930?mt=8&uo=4&at=10l8JW&ct=hatenablog
最初に見つけたのがこれだったので、そのままこれで遊んでいるけど、AIがなかなか強い(自分が弱いだけかも)ので、遊び応えがあると思う。
あと、赤桐さんの「トランプゲーム大全」にも載っているので、そちらを参照するのもいいと思う。
- 作者: 赤桐裕二
- 出版社/メーカー: スモール出版
- 発売日: 2014/11/28
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今日はここまで!