いものやま。

雑多な知識の寄せ集め

フィット e:HEV RSを買ってみた。(その1)

ホンダのフィット e:HEV RS(2024年モデル)を購入して、5/25(日)に納車された。

フィット e:HEV RS

そこで、購入した経緯や少し乗ってみての感想、あとちょっとやってみたカスタマイズの話をしてみたい。

経緯

今まで親の車であるタントやハイエースに乗ってたんだけど、車に乗る機会も増えたので、そろそろ自分の車を買おうと思っていろいろ調べ始めた。

最初に考えてたのはEV(BEV)。

エンジンの振動とか音が気にならずに静かだとか、モーターの加速感がいいという評判を聞いていたので、その乗り心地が気になってたというのが大きい。 EVというと環境うんぬんがよく言われるけど、別にそんなのはどうでもよくて(まぁ仕事柄どうでもいいとは本当は言っちゃいけないんだけど)、車としての魅力がエンジン車とは比べ物にならないのよね。 家で充電して使えるというのもよくて、わざわざガソリンスタンドに行かなくていいというのも魅力的。 充電インフラの話もよく言われるけど、実際のところ、充電スタンドの数はガソリンスタンドに迫るくらいあるんよね。 田舎とかだとむしろ電気のインフラしか使えないという話もあったり。

ただ、課題になったのは買える車がないということ(^^;

国内のEVというとやはり日産で、実際リーフとかサクラはいいなとも思ったんだけど、さすがに会社の存続があやしいとなっては、買うのを躊躇われる。 潰れることはさすがにないと思いたいけど、ニュースとか見てるとグダグダの経営陣がこの状況を覆せるか怪しいと思ってしまうし、同じような考えの人が多ければ益々売れなくなってさらに危なくなりそう。

他にはテスラがあるけど、調べてみると車のサイズがデカいのね。 一番小さいモデル3ですらけっこうな幅があるみたいで、ハイエースの取り回しでツラミを感じてた自分には厳しい。 あとは中国とか韓国のメーカーもあるけど、ちょっとなぁという感じ。

そうなると、現時点ではハイブリッドが現実的な路線。

そして、取り回しならタントと同じく軽自動車が楽なんだけど、そうなると基本ガソリン車だし、タントだと高速での加速が厳しくて合流で苦労してたり、車高の問題で横風が強いとフラついたりがあったので、たまに遠出することを考えると普通車のハイブリッドかなと。 それで取り回しのいい車ととなると、コンパクトカー。 以前レンタカーでヤリスに乗ったときにもいい感じだったし。

そんなわけでコンパクトカーを調べてたんだけど、その中で評判がよくて実際使いやすそうと感じたのが、フィット。

運転席からの視界がよく、低速域でのモーター、高速域でのエンジンという仕組みも面白く、後部座席も広々してて、イスを倒せばほぼフラットで使えるし、イスを跳ね上げても使えるというのもかなり面白かった。 外見に関してだけ、フロントの不自然な出っ張りはちょっとなぁというのがあったけど、マイナーチェンジでそこは改善されて上品な感じになったし、RSなら可愛さもありつつかっこよさのある顔つきで、これはいいなって。

そうやって調べていると、実際に乗ってみたいというのが強くなって、4月末に試乗へ。 試乗した感想としては、まぁ悪くないなというレベルだったんだけど(これ、試乗レベルだとこういった感想になりがちかも;後述)、いろいろあって買うなら今という感じだったので、購入を決定した。 そして5月末に納車されて、今に至る感じ。

乗ってみての感想

乗ってみての感想は、やっぱり気持ちいい。 微妙なアクセル操作にスムーズに反応してくれる感じとか、無理なく必要なスピードまで加速してくれる感じとか、気持ちよさを感じられる乗り心地。 まぁ、これはこれまでタントとかハイエースに乗ってたからというのが大きくて、おそらく他のハイブリッド車でも同じ感想にはなると思うけど。 たぶん。 でも、なんというか、やっぱり気持ちよさがあるんよね。

試乗のときにはこの気持ちよさというのはあまり感じなかったんだけど、試乗だとやっぱりアクセルの踏み加減とか恐る恐るにならざるを得ないから、この反応を得られるところまで車を操作できなかったというのがありそう。 速度メーターもこれまでがアナログだったのでデジタルだと慣れてなくてスピードを出すのに若干の抵抗があった気がする。 そんな感じで、試乗だとどうしても普段の乗る感覚から一歩踏みとどまる範囲までで車を操作することになるから、まぁ悪くないかなという感想に留まりがちなのかな。

でも、しばらく乗って車の反応に慣れてきて、自然に運転できるようになると、やっぱり気持ちいいよね。 うっかりスピード出しすぎないようにしないとだけど(^^;

あと、ヤリスだとダッシュボードが見づらかったというのがあったけど、フィットのダッシュボードはめっちゃ見やすい。 デジタルメーターはまだ慣れが必要な感じあるけど、スッキリしてて、かつハンドル越しでも見やすいので、すごくいいと思った。

他、運転してて面白かったのは減速セレクター。 これはRS専用の装備で、ハンドル奥のレバーで回生ブレーキの強さを変えられるものなんだけど、この効きが体感できるレベルで変わるので、おぉってなる。

運転以外のところだと、Honda Total Careというスマホアプリがあって、これで毎回燃費を確認できるのも面白い。 どれくらい走ったのかとかの記録も残るので見返したりもできたり。

ちょっと興味深いのは、1日の最初にちょっとだけ走らせるというのとあると、燃費が悪いことが多いっぽい(といっても20km/L強とかだけど)。 そうでない場合は30km/L弱とかになることもあるけど、この影響で今のところ平均25km/Lくらいっぽい。 こういったときはエンジンの暖気みたいな動きがあるので(そうでないときはパワーONしてもエンジン動かない)、そこでガソリンが使われるのを回収しきれない感じなのかな。 まぁ、25km/Lだとしても40Lくらい入るので、1回の補給で1,000kmくらい走るのはたしかに凄いなぁと思った(BEV検討してたりしたので、200kmとか400km走れば遠出でも休憩兼ねて急速充電でも十分じゃね?みたいに思ってたのはある)。

スマホアプリだとリモート操作のアプリもあって(できれば統合されてた方が使いやすいけど)、エアコンをリモートでつけておけるのは地味に便利だった。 他のメーカーでも今は普通にあるんだと思うけど、どんどん便利になってていいよね。

あとは収納が広かったりはあるけど、まだ泊まりの旅行とかには行ってないので、そこまで恩恵は得られてないかな。 ACCとかも試せてないのでまだ評価は保留。 早いうちに試してみたいけどね。

一応、これはどうしようかなと思ったものに触れておくと、デイライト。

走ってると外から見えないので気づかなかったけど、説明書をパラパラ眺めてたら、デイライトがつくのがデフォルトなのね。 調べてみると、義務化はされてないけどつけるのが最近は推奨されてるみたい。 なんか日中からライトつけてる車をよく見かけて、消し忘れかなと思ってたけど、そうじゃなかったのね。 とはいえ、やっぱり日中からライトつけてるのはどうかなと思って、一旦切ってる。 ただ、天気が悪かったり暗くなってきたらつけたい感じはあって、そのときにパッとつけられないのは不便な感じ。 必要なときにパネルでパッとつけられるといいんだけどなぁ。

あと、車を走らせたときに自動でドアをロックしてくれる機能がなかったのもちょっと微妙だった。 これについてはまた別で話をしたい。


語ってたら思いのほか長くなったので、一旦区切り。

今日はここまで!

技術書典18オフラインにサークル参加してきた。

6/1(日)に開かれた技術書典18オフラインにサークル「いもあらい。」として参加してきたので感想とか。

技術書典18オフライン

出店の様子

技術書典17オフラインは一般参加だったので、ほぼ1年ぶりのサークル参加。 とはいえ、もう何度も出店してるので、設営とかはとくに問題なし。 寝坊だけが怖かったけど、ちゃんと起きれたのでよかった。

出店の様子

うん、いつも通り(^^;

ただ、今回は『TeXグッバイしたい本』シリーズや『オブジェクト・ウォーズ』、『タスクランナーkumade』とかは持っていかなかったので、新刊あわせて4種類と、スペースにはだいぶ余裕があった。 これくらいがちょうどいいよなぁと改めて思ったり。 在庫が捌けてないとなかなか難しいんだけど。

見本誌の置き方

今回ちょっと気づきがあったのが、見本誌の置き方。

自分はスペースの端に見本誌を立て掛けているんだけど、それとは別に、平置きになってる本も自由に手に取っていいようにしてる。

ただ、今回見ていて、平置きの本に一度手を伸ばしかけ、そこで手を引っ込めて、立て掛けている見本誌に手を伸ばし直す方がけっこういた。 コミケとかの同人誌文化だと立ち読みって自由だけど、それとなく見本誌と分かる本を用意しておくと、平置きにしてる本を取るのに気が引けちゃう方もけっこういるんだなぁと。

あと、購入してもらったあとに、できれば一番上の本じゃなくて下の本をほしいという方も。 たしかに、試し読みでいろいろな人が触ってるかもしれない本じゃなくて、触られてない可能性の高い本がほしいよなぁと。

それに気づいたあと、平置きの上にも見本誌を置くようにしてみた。 そしたら平置きの見本誌を手に取る人が増えた。 今更ではあるけど、なるほどなって感じ。

さらに、そしたら今度は立て掛けてた見本誌に手を伸ばしたものの、一度やめて、平置きの見本誌に手を伸ばし直す例が。 違いは何かと考えると、平置きの見本誌には「見本」の紙を挟んでいたんだけど、立て掛けていた見本誌には「見本」の紙を挟んでいなかったのが思い当たった。 「見本」と明示されてなかったので、今度は立て掛けてた本がディスプレイに見えて、見本ではないように見えてたのかなぁと。

そんなわけで、見本誌にはちゃんと「見本」と分かるようにして、さらには「自由に読んでいい」ということを明示しておいた方がよさそう。 そして、立て掛けるだけじゃなくて平置きの一番上にも見本誌を置くようにして、買ってもらった場合は下から本を出すのがよさそう。

いや、何年サークルやってるんだという感じではあるけど(^^;

新刊の話

ちなみに、今回の新刊は『「ビジネスって何を学んだらいいの?」と思ったときに読む本』。

どうしてこの本を書いたかというと、巷のドメイン駆動設計の説明に辟易していたから。 ドメイン駆動設計の本質は、ビジネスに寄り添う形で設計をしていこうというものなのに、どうにもアーキテクチャやテクニックの話に終始してるんよね。 それじゃあ内側(技術)を向いて設計してるわけで、使うテクニックこそ多少は上等になるかもしれないけど、本質を全然掴めてない。 ちゃんと外側(ビジネス)を向いて設計しないといけないということを強調してるはずなのに。

どうしてそうなるかは簡単で、肝心のビジネスを理解する方法については、ドメイン駆動設計は何も教えてくれないから。 心意気は語るけど、そのための方法論は教えてくれてないんよね。 なので、外側(ビジネス)に向き合うことができず、自分たちが理解できる範囲の内側(技術)に引きこもってしまう。

ただ、そこでちゃんとビジネスを理解する方法論さえ知っていれば、外側を向けるはずなんよね。 ということで、ビジネス理解のためのツールであるビジネスモデルキャンバスをこの本では説明した。 これでちゃんと外側を向いて設計ができるようになり、巷の形骸DDDがなくなってくれればいいんだけど。

ちなみに、自分がこれまで書いてきた本は、数理工学関連(数理最適化、機械学習人工知能組版オブジェクト指向)だったので、いつもとちょっと違う感じにも見える。 実際「今回はいつもとテーマ変えてきたんですね」という話もしたり。 ただ、実はそんなに違ってなかったりもする。

コウモリ少女本で「数理最適化は工学と理学とを繋ぐ世界にある」というのを書いたけど、これはかなり自分の在り方を表してたりする。 どちらかの世界にどっぷり浸かるのではなく、2つの世界にまたがる領域にいるんよね。 工学と理学(数理最適化)もそうだけど、ゲームと数学(Math Poker Girl)、人工知能と哲学(lainノート)とかもそう。 その観点で、今回の本もビジネスと技術との間に位置するものなので、実はスタンスは同じだったりする。

それに、実際のところ、数理最適化で現実の問題に向き合うと、何を目的関数や制約とするかはお客さんと向き合わないとダメだったりというのはある。 なので、この本もある意味では数理最適化の延長線上にある本だったり。 数理最適化の世界は広いんよなぁ・・・

技術書典のオンラインストアでは引き続き頒布してるので、興味ある人はぜひ。

今日はここまで!

行田で桜を見てきた。

先週末の4/6(日)に行田周辺で桜を見てきた。

さきたま古墳公園

まず向かったのは、さきたま古墳公園。

古墳の上に咲く桜の写真を見たことがあって、桜の時期に行ってみたかったんだよね。

お昼頃に到着したんだけど、午前中になんかマラソン大会もあったらしく、駐車場に入るのにちょっと時間がかかった。 なんとか停めることができて、いざ公園へ。

遠くからも桜が咲いてるのが見える

丸墓山古墳と桜

これが見たかったんだよねぇ。 ちょうど満開という感じで、とてもよかった。

古墳の上の桜

古墳の上からの眺め

鉄剣の出土した稲荷山古墳で、遠くには行田タワーも見える

お花見で賑わう公園

前玉神社

次は少し戻って前玉神社へ。

ここの桜もキレイだった。

前玉神社の鳥居

花手水

桜がよく咲いてた

本殿への階段

前玉神社の本殿

ちなみにこの本殿が建てられてるのは、なんと古墳の上。 あと、この神社は社務所に猫がいることでも有名だったりする。

そば処 忠次郎蔵

そのあとはお昼で、お蕎麦を食べたかったので、忠次郎蔵というお店へ。

ここでは行田名物のゼリーフライとざるそばを注文。

ゼリーフライとそば菓子

ざるそば

美味しかったね。 ゼリーフライもソースの香りがいいんよなぁ。

行田八幡神社

お昼のあとはまた少し戻って行田八幡神社へ。

行田八幡神社の鳥居

行田八幡神社の本殿

花が飾られててキレイよね。

花手水も

別の花手水

なで桃w

忍城

続いて忍城。 ここも桜がキレイに咲いててよかった。

忍城

忍城の鐘

花手水

より近くからの撮影

余談として、花手水をすごく近くから撮ってる人がいて、なるほどと真似してみたんだけど、いい写真撮れるね。 こういう撮り方もあるんだなと勉強になった。

元荒川の桜並木

ここからは吹上の方に足を延ばして元荒川の桜並木を見てきた。

元荒川のさくら

元荒川沿いに桜並木が続いている

桜と川の流れがキレイ

ここの桜もキレイだったなぁ。 天気が悪くなりそうという予報だったけど、普通にいい天気になってくれたのでよかった。

今日はここまで!

『日本語組版入門』を読んでみた。

『日本語組版入門 その構造とアルゴリズム』を読んでみたので、その感想とか。

どんな本か

前書きに

日本語組版の考え方や手順は、“アルゴリズム”あるいは“プロトコル”として捉えることができます。 (中略) 本書では日本語組版の考え方、問題解決の手順とその根拠を定式化しようという発想から(省略)書名を『日本語組版入門 その構造とアルゴリズム』としました。(表記は一部修正)

とあるように、日本語組版においてどのように組んだらいいかをアルゴリズムとして整理しようという本。

・・・なんだけど、その目論見はまったく果たせてなくて、酷い本だった。

そもそもアルゴリズムとかいうレベルになってないし(本文にアルゴリズムの話は一切出てこない)、言葉の定義すらまともにできてなく、一冊の本としてもストーリーが全然まとまってない。 大学生のレポートだとしても可をあげられるか怪しいレベル。 よくこんな本を出せたなぁ・・・

著者に組版の技術がないとは思わないけど、その技術を言語化したり、内容を論理的に整理する部分については、ちょっと力不足だったんじゃないかなぁ。 編集がそのあたりサポートできたらよかったんだろうけど。

何がよくなかったか

具体的にどんなところが悪かったのかの例を出してみたい。

記述が論理的でない

この本ではいきなり「1章 日本語表記の特徴」というのから始まる。 そこでは「レター(letter)」や「キャラクター(character)」、それに「文字体系(script)」「表記体系(writing system)」があるとし、これは「表記体系 > 文字体系 > レター > キャラクター」という階層構造をなすといった説明がある。

ただ、この階層構造の説明はおそらく間違いで、正しくは「表記体系 > 文字体系 > キャラクター > レター」のはず。 というのも、この階層構造の意味するところは、「下位の構造だけでは定まらないものがあり、追加の要素によって上位が定まる」というもののはずだから。

たとえば、同じ文字を使っていても、違う言語だったりすることがある。 なので、「どんな文字を使うか」という「文字体系」に「どう文字を使うか」という正書法を組み合わせて「表記体系」になるので、「表記体系 > 文字体系」になる、と。

ここで「レター」と「キャラクター」の説明は「音を表す記号であるアルファベットのような音素文字/短音文字をレターという」「それ以外の文字記号をキャラクターと区別することがある」となっていて、さらに注釈として「Aとaは別キャラクター(大文字・小文字)ですが、同じレターです」と書かれている。

なので、「音素としての文字」である「レター」に「大文字か小文字か」という要素を組み合わせた(さらに記号とかも含めた)のが「キャラクター」なので、「キャラクター > レター」というのが論理的には妥当。 (さらにキャラクターの取捨選択をどうするかという構造が加わったものが「文字体系」なので「文字体系 > キャラクター」となる)

これは論理的に考えていけば導き出されることだし、本来その説明があって然るべきだけど、まったく説明がない。 そもそも、レターやキャラクターの定義として与えられている説明では、Aとaが別キャラクターになることの説明として不十分で、読者にその理由を推察させる必要が出てる。

こういう箇所は他にもあって、たとえば行の揃えに関して「均等揃え」と「両端揃え」が出ているんだけど、その違いがまったく分からない。

均等配置<均等揃え>:行の最初の文字を行頭の位置に合わせ、決められた指定行長に満たないときは、分割可能な文字間のアキ量を均等に空け、あるいは、字詰め可能なアキ部分を詰め、指定行長より短い場合は、行末側を空ける。本文組版では、均等配置が標準になる

均等割り<両端揃え>:指定行長に満たないときは、分割可能な文字間のアキ量を均等に空け、指定行長に揃うように文字配置を調整する揃え方。<字ドリ>は均等割りと同じ考え方をする

というか、あらためて見ると「指定行長に満たないとき」と「指定行長より短い場合は」って同じ条件だよな・・・酷い説明だ。 p.55には図もあるんだけど、違いがなんなのかさっぱり分からない。

おそらくだけど、両者の違いは段落の最終行の扱いで、均等揃えは必要以上に伸ばさず、両端揃えは最終行も伸ばすのだと思う。 ただ、そんな説明はどこにも書いてないし、分からない。

あとは「分離禁止」と「分割禁止」とかもあるけど、これも「分離禁止であって分割禁止ではない」とか「分割禁止であって分離禁止ではない」という例が出てこないと、同じものにしかならなくて言葉を分ける意味がないとなるんだけど、その説明がなかったり。 こういうのは数学的な訓練を受けてないとなかなか難しいのかなぁ・・・

説明にストーリーがない

で、話は戻って表記体系や文字体系の話。

こんな細かい話が出てくるということは、それに伴って組版の手順を変える要素が出てくるんだろうというのが普通の感覚。 なんだけど、そんな話は一切出てこない。

つまり、表記体系や文字体系の話は、ただ書きたいから書かれてるだけで、本筋にはまったく関係ない。 これだけ悶々と考えさせといて、それかよっていうね。

大学のレポートとかでも、ネットで調べた情報がつぎはぎされてるだけで、内容を咀嚼し、必要なものだけを取捨選択して、論理立てて記述するということができてないものがあるけど、ホントにそのレベル。 説明に必要な情報だけを論理立てて順番に書いていくということができてないので、余計な情報が多く、一冊を通して整合性の取れた記述ができてるかもかなり怪しい。

実務に使えない

そんなこともあって、いろんなことがカタログ的に書かれている場合もあり、どれを使うべきなのかの指針がまったくない。 アルゴリズムとして知識を体系的に落とし込めているものでもなく、断片的な知識が散りばめられているだけなので、これで組めと言われても困るだけでしょ。

知識をまとめる本としても、実務に使うためのテクニカルな本としてもダメなら、この本ってなんのためにあるんだか。 そう思われてしまっても仕方ない本としかいいようがなく、とても残念だった。

組版の要素をカバーしきれてない

さらに言うなら、この本では箇条書きや表組み、図に関する説明がまったくない。 本文で使ってないならそれもまだ許せるけど、少しとはいえ使ってるから、それで言及してないのはちょっとという感じがある。

あとは柱とかノンブルの説明もないし、なんかいろいろ抜け漏れている感じがある。 「入門だから」という言い訳はあるかもだけど、ちょっとそういうのも含めて、もっと構成をちゃんと練ってほしかった。

今日はここまで!

OR学会の2025年春季大会に行ってきた。

3/5(水)〜3/7(金)でOR学会の2025年春季シンポジウムと研究発表会があった。

そこでいろいろ話を聞いてきたので、興味深かったものをいくつか書いてみたい。

シンポジウム

毎年シンポジウムはテーマが決まっていくつかの講演がされる感じだったけど、今年はパネリストを複数人招いてのパネルディスカッションを行う形式で、いつもとはちょっと違う感じだった。 入門書の話、コミュニティの話、海外の話と、いろんな話題について多くの人の話を聞ける形になっていたのは面白かったと思う。

ただまぁ初めての試みということもあって、進行がちょっと大変だったのかなという感じも。 基本的には司会と各パネリストとの間の会話がパネリストの分だけ繰り返されるという感じになりがちだったので、もっとパネリスト間での会話も聞きたかった感じがあったかなぁ。 もちろん会話の制御は難しくなるけど、せっかく複数人のパネリストを集めたんだから、その絡みによる創発的な議論が生まれるともっと面白かったと思う。

植物工場における照明配置スケジューリング

植物工場では人工光を使って植物を育てるんだけど、電気代がめっちゃかかるので、それを安くできないかという話。

想像してたのは安い時間の電気をうまく使えるようにするとかなのかなと思ってたんだけど、実際には月単位で定額定量みたいな契約になっているらしく、電力量の総量を減らさないとダメという感じだった(これは質問して分かった)。 そうなると工夫の余地ってほとんどなさそうな気もしたんだけど、そんなことはなくて、いろんな工夫が考えられていてとても興味深かった。

2次元グリッド上で配電損失を最小化する全域木について

家庭に電気を送るときには電線を使うわけだけど、電線が多いとメンテナンスとかも大変。 そこで、全部の家庭に電気を送れるような木構造(=電線が最小限になる)で、できるだけロスの少ないものを見つけようみたいな動機の問題。

問題をシンプルにするために、2次元の格子状のグラフを考えて、左上の頂点が発電所、それ以外の頂点はすべて家庭とする。 これで全域木を作れば全部の家庭に電気を送れることになる。 その上で、各辺に流す電流を(流入量)=(流出量の和)+(家庭の需要の1)として、各辺に流れる電流の二乗の和をロスと考える($P$を電力、$I$を電流、$R$を抵抗とすると、$P = I^2R$なので、電流の二乗がロスになるイメージ)。 このロスを最小にするような全域木を求めるという問題(損失最小全域木問題)。

もちろん、これはかなりシンプルにしてて、もっと複雑なグラフ構造を考えたり、各辺に重みを与えたり(=抵抗が辺によって異なるイメージ)、各頂点の需要を変えたりというのがより一般的な形ではあるんだけど、実はこのシンプルな形であってもNP-困難になってるんだとか (これがNP-困難であることの証明が1つ目の成果とのこと)。

さらに、これに対してmin-minアルゴリズムという精度保証付きの近似アルゴリズムが提案されていて、これまでは近似精度が2倍という解析結果だったけど、それを9/8倍という解析結果に改善できたとのこと(これが2つ目の成果)。

このmin-minアルゴリズムの動きが面白くて、パズルみたいに解を組み上げていくのがまるで手品のようだった。 いやー、面白い解き方を考えるもんだなぁとすごく感心した。

問題設定としても面白いし、解き方も面白かったので、とても興味深い問題だったなぁ。

決定木を用いたカテゴリカルデータへの距離の付与

データ分析をやってるときに、カテゴリカルデータに対して「データ同士の近さ」のようなものを考えたくなることがあるけど、それを決定木を使ってやってみたよという話。 数値やベクトルにエンコードするというよりかは、カーネル関数(っぽいもの)を与えるイメージだと思う。

発想としてはシンプルで、対象とするカテゴリカルデータを含むデータで何かしらのタスクについて決定木を作って、各データが行き着く葉の間の枝の数について、平均をとる感じ。 特徴として離れたものであれば最初の方に枝分かれするから距離が長くなり、似たものであれば最後の方で枝分かれするから近くなるでしょ、みたいな。

まぁタスクによって決定木の形は変わってしまうから得られた結果が汎用的に使えるのかは怪しそうだけど、手法としてはお手軽だし使える場面もありそうなので、ちょっと覚えておきたいなと思った。

Feasibility JumpのNuorium Optimizerへの導入

発表内容としては、混合整数計画問題(MIP)を解くときに、PACSという既存手法の前にFeasibility Jumpという手法をやっておくと、よりいい結果になったよ、というものだったんだけど、このFeasibility Jumpが個人的に気になった。

Feasibility Jumpは、目的関数はとりあえず置いといて、まずは実行可能解を見つけましょというもので、線形計画法を使わずに、局所探索で実行可能解を探していくものらしい。 このときの近傍の選び方でけっこう頑張っているっぽい。

で、この実行可能解を見つけるというのが、パズルとかを整数計画問題として解こうと思ったときに、そのまま使えたら面白いよなと。 局所探索の話とかを聞くたびに、そのうち実装してみたいなと思ってはいたけど、なかなか手が出せなかったところがあるので、試すのにちょうどいいお題が降ってきた感じ。 ということで、そのうち実際に試してみたいと思う。

大規模・不確実な組合せ最適化問題に対する理論とアルゴリズム

普通の最適化だと最初にデータが全部与えられて問題を解くとなるけど、実際には大量のデータがあるので全部を一度には処理できなかったり、不確実性があってデータが順番に現れてきて、全部のデータが揃う前に意思決定をしないといけない場合がある。 そこで、データが順番に出てきて、できるだけ小さいメモリで処理をしたり(ストリーミング計算)、データが出てきた順に意思決定をして、あとからは解を変えられない(オンライン計算)ときに、解がどうなるかという研究。

取り上げられてたのは単調劣モジュラ関数の最大化をストリーミング計算で考えるというものと、二部グラフの最大マッチングをオンライン計算で考えるというもの。 前者はセンサ配置や機械学習、画像処理で応用があるらしく、また後者はタスクの割り当てやカーシェアリングなどで応用があるらしい。 後者はイメージしやすいし、たしかに現実の問題に近そうで、興味深い。

そして研究としては精度保障のある近似アルゴリズムを考えるというもので、とくにデータが全部揃っている場合との比較がされている感じだった。 当然、最初からデータが揃ってる場合に比べて解は悪くなるんだけど、それが最悪どれくらい悪くなるのかというのを理論的に示していて、これも面白い。 その中で離散的な構造に関する研究の成果が活かされているっぽい。

現実問題に近いところを解いているという面白さと、その中で理論的な成果も活かされるという両方の面白さがあるのがとてもいいよね。

株式市場状態推定とそのポートフォリオ最適化への応用

投資をするときに、いくつかの投資先を組み合わせることで、リスクを抑えつつ利益も出るようにしようというポートフォリオ最適化は昔から研究されている内容。 ただ、そのときに必要となるのが、各投資に対するリターンの期待値と分散がどうなっているのかというデータ。 基本的には一定の期間の実データから期待値と分散を計算することになるけど、この期間をどうすべきかというのが悩ましい問題。 長すぎると古いデータも入ってきて現状にそぐわないものになっている可能性もあるし、逆に短すぎると直近の動きに影響を受けすぎてしまって通常の動きとは大きく異なるものになっている可能性もある。 そこで、時系列データをいい感じにクラスタリングしてあげて、現在の状態が含まれるクラスタについて期待値と分散を計算してやれば、いい感じのデータになるのでは、という研究。

時系列データをいい感じにクラスタリングしたいというのはけっこうあって、すごく興味深い話だった。

ちなみに、単純にクラスタリングするとクラスタが飛び飛びになってしまったりするので、隣接する点ができるだけ同じクラスタに入るような工夫を入れたとのこと。 そして組み合わせとかも入ってきてちょっと解きにくい問題となるので、EMアルゴリズムを使っているらしい。 結果例も出てたけど、たしかに社会的に大きな動きがあったり(たとえばリーマンショックとか新型コロナとか)で市場の様子が大きく変わったときにクラスタが変わる感じになっていて、よさそうな感じだった。

あとは気になるところは、じゃあ現在の状態が他の状態に移ってしまわないかということになると思うので、そういう判断ができないかどうかというのをちょっと質問してみた。 普通のクラスタリングで、現在の点が連続的に移るのであれば、クラスタの中心近くにいれば他のクラスタには移りにくいと判断できそうだし、クラスタの端近くにいたら他のクラスタに移る危険性が高そうと判断できそうかなと。

ただ、これについてはまだ調べてないとのこと。 実際問題、たとえば新型コロナのように予測もつかないような出来事でクラスタが急に変わってしまうこともあるから、なかなか難しそうという感じではあるらしい。 とはいえ、そういったイレギュラーなケースでなければクラスタを移るときに何か特徴があるかもしれないし、今後の研究にも期待したいところ。

今日はここまで!

勝浦のビッグひな祭りに行ってみた。

せっかくの三連休なのでちょっと出掛けたいなと思い、検索すると勝浦でビッグひな祭りなるものが始まるということで、2/22(土)にちょっと行ってみた。

勝浦へ

8時くらいには家を出るつもりだったんだけど、普通に寝坊して、9時半頃に家を出発。 外環から京葉道路千葉東金道路圏央道を経由して市原鶴舞ICまで。 外環も京葉道路も事故渋滞が発生していてなかなか大変だった。 連休の初日に出掛けたのはちょっと失敗だったかもなぁ。

市原鶴舞ICに着いたのが12時頃で、勝浦まではさらに1時間くらい下道を走る必要があった。 途中ちょっと雪がチラついたりもありつつ、13時ちょっと過ぎぐらいに勝浦に無事到着。

交通規制などもやってるという情報があったので駐車場を探すのが大変かなと思ってたんだけど、けっこうすぐに見つかって無事停められたのでよかった。

街中へ

会場の一つである遠見岬神社(とみさきじんじゃ)に向かう前に、まずは街中をぶらり。 お昼を食べたいなとお店を探した。

街中にもひな人形が飾られてる

こんな飾り方のものも

ずらっと並んでいたり

中には変わった人形もw

窓にびっしりと並んでるのはちょっと怖い(^^;

歩いているとなんか寒桜も咲いてたりした。

桜が咲いてた

近くから

行こうかなと考えていたのは勝喰(かっくらう)というお店だったんだけど、行ってみたらなんと1時間待ちとか。 それはさすがに待てないなということで、他のお店に入ることに。

行ったのは「和可奈」というお寿司屋さん。

お寿司と天ぷらのセットを頼んだんだけど、いやー、美味しかった。

お寿司

天ぷら

茶碗蒸しも

見た目は古いお店だなぁという感じがあったけど、料理はどれも美味しくてとてもよかったね。 大満足。

遠見岬神社

お腹も膨れたあとは遠見岬神社へ。

ここの階段雛が凄そうというので見にきたんだけど、いやぁ凄かった。

ずらっと並べられた階段雛

ちなみに並べば階段の正面で記念撮影をしてもらえたりもした。 並ばなかったけど(^^;

そして、このひな祭りの期間は特別な御朱印をいただけるということで、いただいてきた。 一つは金色の和紙に書かれた御朱印、そしてもう一つは切り絵の御朱印

ひな人形の切り絵の御朱印

この前の最乗寺の切り絵の御朱印も凄かったけど、この御朱印も凄いよね。

覚翁寺

遠見岬神社の近くには覚翁寺(かくおうじ)というお寺もあり、こちらにも大きなひな壇が飾られていた。

覚翁寺のひな人形

ちなみにお寺の中は普通でとても落ち着いた雰囲気だった。

覚翁寺

そのあとはちょっと足を延ばして南房総市にあるローズマリー公園へ。 お土産とかいろいろ買って帰宅した。

ローズマリー公園

(ちなみに帰りも渋滞・・・京葉道路は絶対混むんだよなぁ)

今日はここまで!

最乗寺に行ってみた。

2月中旬は大学のときの将棋研究会のOB会で旅行会があって、2/15(土), 16(日)で熱海にまで行ってきた。 そこでは将棋とか食事とか温泉とか楽しんだんだけど、せっかくなのでちょっと足を延ばして大雄山(だいゆうざん)の最乗寺(さいじょうじ)にも行ってみた。

小田原

最乗寺に行くには小田原から大雄山線に乗っていくことになる。 ということで、まずは小田原で腹ごしらえ。

駅を降りて東口に出て、小田原おでんの本陣へ。

小田原おでんに炊き込みご飯のセットを注文。

小田原おでんに炊き込みご飯のセット

いやー、美味しかったね。 お酒も呑みながらのんびりとつまむとかもやってみたかったけど、時間もそんなになかったのと、寺で歩くと思ったのでそれはさすがに自重。 でもいつかやってみたいかも。

ちなみに前日もお昼は小田原で食べてて、そのときは「小田原魚河岸でん」というお店で小田原地魚丼とあら汁を食べた。

小田原地魚丼とあら汁

これもすごく美味しかった。 ネタもいいし、ご飯がしっかり酢飯になってたのも嬉しかったなぁ。 あら汁もとてもよかった。

このときに隣にあった店が前述の本陣で、おでんも食べたいと思ったから寄った感じだったりするw

最乗寺へ

そんな感じでお昼を食べ、大雄山線で終点の大雄山駅まで。

小田原駅には大きな天狗の飾りがw

大雄山駅には金太郎の像も

大雄山駅からはバスで道了尊(どうりょうそん)まで。 ちなみに本数は1時間に1, 2本とかなので、ちゃんと計画を立てていった方がよさそう。

バスも最初は街中を走るけど、途中からはしっかりと山道を登っていく感じ。 これを歩いていくとかはキツそう。

帰りもバスの本数は限られているので、着いたらまずは帰りのバスの時間を確認した方がいい。 ちなみに帰りのバスを待ってるときに行きのバスに乗ってきてた人がいたんだけど、やっぱりまずは帰りのバスの時間を確認してた。 やっぱりみんなそうするよねw

最乗寺

最乗寺は曹洞宗のお寺で、天狗とも縁が深い。

バス停に着くとお土産屋さんがあり、その奥には階段が続いている。

三門への階段

本堂へ

本堂への門をくぐると広々した場所になる。 ちなみに御朱印とかをいただける社務所もここにある。

本堂

奥に向かうと結界門という門が見えてくる。

結界門

左右の天狗像がかっこいい・・・

大天狗

鴉天狗

奥には御真殿というお堂が建っている。

御真殿への階段

御真殿

その左には天狗の高下駄がある。

高下駄

写真だと大きさが分かりにくいけど、普通に大人の背丈ぐらいはあって、その大きさにビックリするよね。 迫力がヤバい。

そのさらに奥には奥の院に続く階段がある。

奥の院への入口

めちゃくちゃ長い階段

ここにも天狗が

こちらも

この階段が本当に大変。 かなりキツかった。 ここまで来るまでにもけっこう昇ってるんだけどねぇ(^^;

途中で休憩も挟みつつ、なんとか昇りきって、奥の院へ。

奥の院

かなり頑張って階段昇ったし、ご利益あるといいなw

ちなみに下りもかなり怖い

帰りに買った抹茶ソフトが濃厚で美味しかった

ちなみに最乗寺には普通の御朱印の他に切り絵の御朱印もあって、これが凄かった。

切り絵の御朱印

書いてもらう御朱印もいいけど、こういう御朱印もいいよね。

今日はここまで!