いものやま。

雑多な知識の寄せ集め

簡単な組版ツールを作ってみた。

技術同人誌を書こうとすると必要となるのが組版。 これまでは \TeXを使ってきたけど、いろいろとツラいので、もっと使いやすい組版システムが欲しいなと。

そんな想いを書いたのが技書博5で出した『TeXグッバイしたい本 vol.0』というコピー本。

この本自身、 \TeXは使わずにRubyで出力はしてるんだけど、酷い組版で。。。

そこからもうちょっと進歩して、今回の技術書典12で出したのが『TeXグッバイしたい本 vol.1 フォントのはなし』。

この本を書くために、前回のツールをもう少し発展させて、簡単な組版ツールを作ってみた。 まぁ、これもまだまだちゃんとした組版と呼べるものにはなってないんだけど。

そして、せっかくなのでこのツール部分を公開することにした。

上記の本ではこのコードのうちフォントを扱ってる部分について解説してる。 興味のある人は書籍の方もぜひ。

ちなみに、PDF出力してる部分や組版している部分についても続刊で説明していく予定。 いろいろ機能追加もしていきたいので、乞うご期待。

なお、リファクタリングとか設計変更でコードもガラッと変わっていく可能性が高いので、使うのは自由だけど、急に使えなくなったとか出てきてもそこは自己責任で。 将来的にはこのツールをそのまま使うのではなく、ここでのフィードバックをベースにgemを作っていきたいと思ってる。

今日はここまで!

大洗で初日の出を見てきた。

ここ数年、初日の出は大洗で見てきたんだけど、去年はコロナ禍で自重。

今年はどうするか悩んだんだけど、やっぱり大洗で初日の出を見たいなと思ったので、行ってきた。

計画

今年悩んだのが、体力の話。

例年は水戸のホテルに泊まって朝方に自転車で大洗に向かってたんだけど、運動不足すぎて正直無理な気がした。 それに、睡眠時間が短いと保たないことも分かってたので、年越しまで起きててそこからちょっと寝て大洗に向かうのだと、グロッキーになりそうとも。

かといって、朝方に自宅から車で向かうのも、大洗に入るところで大渋滞が起きてるのを毎年横目で見ながら自転車で走ってたので、かなり微妙。。。

そこで、年越したらすぐに車で向かって車の中で仮眠をとり、初日の出を見ようかなと。 もちろん、それだと睡眠時間が足りないので、ちょっと寝溜めをしておく感じで。

大洗へ

ということで、年越し蕎麦を食べたあとにジルベスターコンサートまで4時間前後の仮眠をとった。

そして、ジルベスターコンサートで年越し。 (関係ないけど、今年のジルベスターコンサートはエグモント序曲でタイミングが見事だった!

そのあと、いろいろ準備をして0:30頃に家を出た。

高速に乗って行ったんだけど、いやー、車は楽だよね。 もちろん、運転に集中しないとなので疲れはするんだけど、寒くないからなぁ。 ロードバイクでの自走で大洗を目指したときは、大晦日、凍えるほど寒くてマジでキツかった。。。

そして休憩を挟みつつ2:30には水戸大洗ICに到着。 ここからは国道51号から県道2号へ入って大洗を目指すだけ。

いつもは県道2号に入ると渋滞してしまっていて進まないんだけど、さすがに2:30とかなので、車の列自体はできてたものの、ちゃんと進んで大洗に入ることができた。

駐車場地獄

ここまで順調に進んでて、さらに海沿いの道や神社の鳥居のある交差点は混むだろうと思ったので、右折すれば大洗駅に向かうことになる交差点で左折し、さらにゴルフ場の北側から回り込んでいくことにした。 完璧なルーティング。

・・・と思いきや、そこからが地獄だった。

考えてたのは、県道173号の海沿いにある広い駐車場。 すごく広いし、時間も早いので、さすがに停められるかなと。

全然甘かった。。。

そんなめちゃくちゃに広い駐車場も完全に埋め尽くされていて、周りをウロウロしている車と一緒に自分もウロウロすることに。 こんなに車が溢れてるんだから、諦めて別の場所を探せばよかったんだけど、判断をミスった。 ちなみに、駐車場には停められないと分かった車が反対車線の路肩には何台も駐車してて、めっちゃカオスなことになってた。

そこで、卸売市場の近くの駐車場やフェリーの方に停められないかなと向かおうとしたんだけど、駐車場に停められない車が道に溢れてて、そのまま南下したらいいのか、うまくUターンしてもう一度ゴルフ場の北側から戻ったらいいのかも分からないまま、とりあえず南下。 ノロノロと進みながら、やっと鳥居のある交差点を過ぎて、海沿いの道に出られた。

そこから、なんとかうまく停められそうな駐車場がないかなと探したんだけど、マリンタワー前の駐車場が開いてて(誰も停まってなかったから、直前に開けたのかも?)、なんとか停めることができた。 時間を見れば3:50くらい。 いやー、駐車するのに1時間以上もかかることになるとは・・・ ホント大変だった。

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深夜のマリンタワー

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鳥居前の大渋滞(なお朝方には手前の道も路駐の車で溢れてた)

初詣へ

車を停めたあとは初詣へ。 マリンタワーからだと、歩いて20分くらい。 (途中、卸売市場のところにあるトイレに寄ったり。コンビニのトイレは激混みになるけど、ここは空いてたのでよかった)

せっかくなので浜辺から歩いていき、神磯の鳥居をパシャリ。

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深夜の神磯の鳥居

ちなみに、ここにはすでに初日の出をスタンばってる人たちがそれなりにいた。 寒いのにすごい。。。

そして、鳥居から階段を登って初詣。 元旦でこの階段が渋滞してないのは初めてだった。

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階段が渋滞してない

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寅とガルパンw

初詣をして御朱印を頂き、おみくじを引いたら、一旦車へ引き返した。 ずっと待つのは寒いからね。

初日の出

車に戻って5時ちょっと過ぎで、そこから6時まで少しだけ仮眠。 そして再び神社の前の浜辺へ向かった。

途中、せっかくなのでとちょっとフェリーを見たりも。

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めんたいパークの近くから

浜辺に着くと、周りは人だらけ。

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たくさんの人

雲もちょっとかかってしまってた。

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雲が・・・

そしていよいよ初日の出・・・!

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雲の向こうで日が昇ってるのは分かる

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雲の上からの初日の出

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キレイ・・・

そして大洗といえばやっぱりガルパンw

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初日の出 with ガルパン立て看

そのあと、神磯の鳥居の前へ移動。

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初日の出@神磯の鳥居 その1

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初日の出@神磯の鳥居 その2

ちなみにそこから神社に向かうと、やっぱり鳥居の階段は人で溢れかえってたw 早めに初詣しておいて正解だったなw

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元旦のいつもの風景

潮騒の湯へ

このあとは少し商店街の様子なども見ながら、マリンタワーへ戻った。

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いつもの

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隊長!?

しかし、さすがにもうガルパン熱は落ち着いてしまってるのかなぁ・・・?

マリンタワーからはいつも通り潮騒の湯へ。 2022年の初サウナをきめて気持ちよかったw

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すぐ入れたけど行列ができてた

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焼魚刺身定食

焼魚刺身定食でお腹も満たして(美味しかったw)、10時過ぎくらいに大洗を離脱。 帰りも高速で、12時ちょっと過ぎには無事帰宅できた。

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そんな感じで、ちょっと雲はかかってしまってたけど、キレイな初日の出を見れたのでよかった。 ただ、駐車場は大きなミスだったので、今後車で行くことがあったら気をつけたいな。

今日はここまで!

2022年にやっていきたいこと。

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初日の出@大洗

あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします!

ということで、今年やっていきたいことのリストアップ。

仕事

まずは仕事のことから。

今年は会社としてもかなり需要な年になりそう。 なので、自身の力を伸ばしていくのも大切なんだけど、まずは直近のタスクを着実にこなしていきたい。 具体的には実証や商用化に向けたタスクがいろいろ出てくるので、それらを確実にこなして会社に貢献していきたいと思う。

また、現実世界だと不確実性への対処が重要になるので、今年はそれに対してもっと取り組んでいきたい。 ポートフォリオ最適化やロバスト最適化についてもっと理解を深めて、実際に使ってみたいな。

あとはそういった事例をどこかで発表もしたいけど、んー、それはまだ難しそうかなぁ。

それとは別に、ふりかえり文化をちょっと広めていけないかなとも思ってる。 ビジネス側がすごく忙しそうなのは分かるんだけど、成功や失敗の原因の掘り下げが弱くて次の成功につなげる力が弱めな感じがするので。 越境が必要なのでかなりチャレンジングではあるけど。

体調管理

そして体調管理もちゃんとやっていきたい。

続いてるラジオ体操、お昼の散歩を続けていくのはもちろん、今年はジム通いをしっかりとやっていきたい。 体力を取り戻さないと。 2019年の目標でクロール500m泳げるようになることを挙げていたけど、結局2019年は達成できず、2020年、2021年もコロナ禍でプールは通えずじまいだったので、今年はリベンジを目指したいな。

あと体重を落としたいけど、うーん、あまりできる気はしない(^^; とりあえず体力と筋肉を取り戻すところから。

それと睡眠時間は7時間半はないとダメっぽいと分かったので、意識して確保したい。

TeXグッバイ

仕事とは別に今年頑張っていきたいのがこれ。 TeXグッバイするのを本腰入れたい。

去年の最初はできればやりたいかなくらいだったけど、なんだかんだで取り組み始めて、とりあえずPDF出力はできた。 そこからローカルではいろいろ進捗があって、フォントやPDFについての理解はだいぶ深まってきている。 それを具体的なアウトプットに繋げていきいたい。

具体的には、まずは技術書典12と技書博6に向けて『TeXグッバイしたい本 vol.1』を準備しているので、これをちゃんと出したい。 技術書典12に間に合うかはちょっと微妙かもだけど・・・

それとは別に、おそらく2回くらいはイベントがあるだろうから、それに合わせてvol.2、vol.3も出せるといいな。

ブログ

ということで、ジムに通ったりTeXグッバイを目指したりしてると、下手すればブログはまったく書けなくなりそう。。。

ただ、どこか出かけたり本を読んだりはちょこちょこやると思っていて、それらを残していけないのはちょっと悲しい。 なので、勉強した内容をがっつりまとめるような記事は書けなくても、気楽に書ける記事はできるだけ書いて、いろいろ記録を残していきたいな。 そういうのをあとで見返すのはとても面白いので。

今日はここまで!

2021年をふりかえってみた。

毎年恒例のふりかえり。

去年のふりかえりは以下:

そして、今年やっていきたいと考えていたことは以下:

仕事

まずは仕事のことから。

予想通りというか、数理最適化を使うタスクがいろいろ入ってきたので、それをこなしていけたのはよかった。 その中でPythonでのベストプラクティス的なものも学べたし。

さらに最近はちょっと違ったタイプの最適化問題ポートフォリオ最適化)も扱う必要が出てきて、これもなかなか興味深かった。 関連して読んだ『エネルギー・リスクマネジメントの数理モデル』もとてもいい本だった。

この本では確率計画法の他にロバスト最適化についても書いてあって、とても勉強になった (ロバスト最適化について書かれてる和書、実はこの本くらいなのでは・・・?)。 とくにロバスト最適化で不確実性集合を凸多面体にする場合の定式化は、双対性をうまく使っててなかなかにテクニカル。 楕円体にする場合もうまく2次錐計画に帰着されることが分かってよかった。

ちなみにというか、最近は数理最適化もけっこう注目されてきてるのかなというのを感じる。 『Pythonではじめる数理最適化』が発売されて注目を集めたというのが大きそう。

この本もとても面白かったのでおすすめ。

他、時系列データの予測をする必要が出てきて、時系列解析やカルマンフィルタについて調べたりもした。

まぁ、結論から言ってしまえば「予測」にはSARIMAモデルとかカルマンフィルタとかって意味がなかったんだけど・・・ ちゃんと理解すると、その構造を推定してる時点で予測に相当するものは終わってて、それ自体はただの線形回帰なんよねぇ。 SARIMAモデルやカルマンフィルタは、すでに観測された情報に基づいて、「じゃあ実際は何が起きていたっぽいのか?」という要因を推定する技術にすぎない。 この辺りもそのうちちゃんと書きたいところ。

ちなみにカルマンフィルタに関しては以下の本がよかった:

これは制御工学の本なんだけど、ちゃんと「フィルタ」ーーつまり観測されたデータから観測でのノイズを取り除いたもっともらしい推定量を得る技術ーーということを説明してて、予測とかに使うもんじゃないんだよってことを教えてくれる。 (逆にいうと、統計界隈の時系列解析やカルマンフィルタの本はおすすめできないーー『時系列分析と状態空間モデルの基礎』とか酷いもんで、正直読むに耐えなかった。

ベイズ関連もちょっと勉強して記事も少し書いたけど、使えなさそうなんだよなぁ。。。

同人活動

同人活動に関しては、技書博5と技術書典11にサークル参加。 とくに技書博5はひさびさのオフラインイベントで楽しかった。

これらのイベントでは『TeXグッバイしたい本 vol.0』を頒布。

この本はたった4ページのコピー本なんだけど、頑張ってRubyでPDF出力して作った。 まぁ、組版としては酷いもんなんだけど、最初の一歩を踏み出せたのはよかったかなと思う。

ちなみに、年初に挙げていた目標は新刊2冊。 結局この1冊しか出せなかったけど。

ただ、来年の1月にある技術書典12に向けて、新刊(というか新刊を書くためのシステム)を準備してるので、それをなんとか完成させて、実質2冊出せたと言いたいところ・・・

体調管理

体調管理はふりかえりとかしながらいろいろ変わっていった。

まず、早寝早起きは無理だ。。。 というか、できるに越したことはないんだけど、リモートになってあまり必要性がなくなってる感じがある。 普通に8時くらいに起きて10時くらいから仕事を始めるので全然問題ないし。

むしろ、睡眠時間の長さ(と質)の方が重要というのが見えてきた。 Githubのプロジェクトボードで日々のルーチンを管理してるんだけど(参考:Githubプロジェクトボードで同人誌制作のタスク管理をやってみた。 - いものやま。)、今年の途中から朝起きたときに何時間寝てたかを記録するようにしてみた。 すると、6~7時間くらいだと日中に頭痛が起きたりが多い感じで、最低でも7時間半は寝ないとダメだなというのが見えてきた。 あと、寝るときに寒すぎたり暑すぎたりすると質が落ちてやっぱり寝足りなくなる感じ。

そしてラジオ体操は続けてる。 お昼の散歩も。

ただ、ストレッチはなかなかできなかった。 これも諦めて、夜に何か体を動かせばいいかって今はなってる(ちなみに木刀の素振りとかをしてる)。

あとは湊川さんの同人誌を読んでオートミールを食べてみたり。 ただ、オートミールは自分はダメだった。。。 あの独特の香りがホント無理。

けど、グラノーラはかなりよかった。 ということで、最近は朝はグラノーラにしてる。 効果があるかというと「?」なんだけど・・・まぁ美味しいのでヨシ!

加えていうと、最近ジムに行き始めた。 プールで泳いだりランニングマシンで歩いたり(走ると膝が死ぬ)してるんだけど、体力がホントに落ちてたのを実感。 少しずつ取り戻して、あと痩せたいところ。

ちなみにこのジムにはサウナがあって、整いイスまで用意されてるのがいい。 とりあえずサウナ目的でもいいから通い続けたいな。

ブログ

ちなみにブログは去年とあまり変わらず。 ちょいちょい書きたいネタはあるんだけど、土日くらいしか時間がとれない感じなので、なかなか難しい。。。

そんな中でも、ちょいちょいふりかえりに関する記事とかを書けたのはよかったかなと思う。

もっと読んだ本の感想とか気軽に書いていきたいな。

その他

あと今年大きかったのは、ウマ娘

ウマ娘はゲームとしても面白いんだけど、実際の競馬での出来事についていろいろ知っていくのがさらに面白くて、かなり引き込まれた。 ステイゴールド実装されないかな・・・

ただ、スクリーンタイムの記事でも言及した通り、とにかく時間が溶けてしまうのが問題。 元々FGOで時間を溶かしがちだったんだけど、今年はとにかくウマ娘で時間が溶けて、むしろFGOはやる時間が確保できないくらい。 第2部6章がまだ終わってないし、ぐだぐだ、クリスマスでは配布鯖も取れなかった。 いやぁ、FGOをあんなに楽しんでた自分がまさかそんなことになるとは。。。

もっとも、最近はウマ娘をやる時間を確保するのも微妙に難しかったり。 英会話とジムがまずあって、さらにTeXグッバイ本を作るためにフォントやPDFの仕様と闘ったり、あるいは勉強会に出たりとかやってると、本当に時間が足りない。 積んでる本もたくさんあるしなぁ。。。

まぁ、やりたいことにうまく折り合いをつけて、少しずつこなしていきたい。

今日はここまで! よいお年を!

ふりかえりと旅の話。

この記事はふりかえり Advent Calendar 2021 - Adventarの22日目です。

昨日は関口司さんの事業立ち上げ期におけるふりかえり|関口司|noteでした。

明日はえのさんの『ふりかえり』について話したことをふりカエル|えの|noteです。

特別感のあるふりかえり

「ふりかえり Advent Calendar」に関心のある人なら、日々のふりかえりはよくやってると思う。

ただ、たまにはちょっと特別感のあるふりかえりをしても面白いかもという話。

具体的には、ちょっと旅に出て、日常から離れた中で、人生に対してふりかえりやむきなおりをする。 忙しいとなかなか忘れがちな、「で、自分は結局なにをしたいんだっけ?」という問いを投げるのに、旅はとてもいい。

これまでの自分のふりかえり旅をふりかえってみる。

2013年、上牧温泉

最初のふりかえり旅がこれ。 といっても、このときはふりかえりはほとんどしてなくて、退職の覚悟を決める旅だったんだけど。

当時は年初に部署が移って、そこのリーダーとホントにソリが合わず、もうとにかく疲弊してた。 そんな中で、このまま嫌な仕事を続けていくんじゃなくて、新しい仕事ーー当時はボードゲームiPhoneに興味があったので、ボードゲームアプリ開発ができないかと考えてたーーに向かっていきたいなと思ってしたのがこの旅。 旅で気持ちを回復させつつ、iPhoneアプリ開発の本を手を動かしながら読み進めた。 そして、アプリを作るのはやっぱり面白いなと思ったので、年末で退職することを決意した。

(↑最終出社日なのに23時半まで会社いたんだよな・・・そのあとは心を休めつついろいろ勉強して、このブログを作ってアプリを実際にリリースしたりもした。まったくお金にならなかったけどw)

ちなみに、上牧温泉を選んだ理由はちょっと覚えてない・・・(安いからだと思って確認したら、そこまで安くなかった)

泊まったホテルニュー上牧はなかなかいいところで、周りに何も観光するところはないし、ホテル自体もリゾートマンションを改装したようなところなんだけど、その分落ち着けるし、風景もよくてちょっとした散歩がとても気持ちいい。

あと、ご飯が美味しかった。

このホテルニュー上牧もコロナ禍の影響で2020年9月に閉館してしまったのがちょっと残念。。。

2019年、上牧温泉

2013年末に退職した後、少し期間をおいてからまた就職したんだけど、2019年6月に再び退職。 そして、今後どうしていこうかなと考え、思い出の上牧温泉を再び訪れたのがこの旅だった。

旅の様子は以下の記事で:

この記事では書かなかったけど、この旅で何をやっていたかというと、ふりかえり&むきなおりだった。

この旅ではマインドセットに関する本を読み直したり(『マインドセット 「やればできる!」の研究』を読んでみた。 - いものやま。)、気になっていた『読みたいことを書けばいい。』を読んだりもしたんだけど、一番大きいのはマインドフルネスのワークをやったこと。

マインドフルネス瞑想自体は合わないなと止めたんだけど、上記の本の「第6章 方向性を定め、今ここを生きる 〜価値観を明確化しよう〜」にあるワークが、自分を見つめるうえでとてもよかった。 まぁ、多くの人は就活で自己分析としてそういうのやってると思うんだけど、自分はあまり自己分析やってなかったので。

価値観とは、簡単にいうと「自分がどんなことを大切に思っているか」ということ。

あなたは何に幸せを感じますか? あなたが人生でいちばん大切にしているものはなんですか?

自分の価値観に基づいた人生であれば、自分の内側に充実感や喜びが生まれます。 自分が自分の人生に納得できます。 そのためには、自分の中にある「大切なこと=価値観」を自覚し、それを日々、意識しながら、 価値観に沿って生きていくことが、幸せな人生へと導いてくれるといえます。

(『脳パフォーマンスがあがるマインドフルネス瞑想法』より引用(一部省略))

ワークは以下のような感じ:

  • ワーク0: 死を意識する
  • ワーク1: 思いつくままに書き出す
  • ワーク2: 日々の感情から気づく
  • ワーク3: 過去から価値観に気づく
  • ワーク4: 尊敬する人から価値観に気づく
  • ワーク5: やりたいことから価値観に気づく
  • ワーク6: 全体のバランスから気づく
  • ワーク7: 価値観の優先順位を替えると人生が変わる
  • ワーク8: マインドフルに行動する

ふりかえりをして価値観に気づき、そして未来に向けてむきなおりをする感じになってるのが分かるかと思う。 興味があればぜひ。

そして、このうえで今後どうなっていきたいかを考え、逆算的に直近の計画まで立てたりした。

2021年、宝川温泉

そして、今年の夏休みに宝川温泉に行ったのも、実はふりかえり旅。

旅の様子は以下の記事から:

この旅はこれまでの切羽詰まったものとは違って、2019年に立てた計画から2年近く経とうとしてたので、そのふりかえりと計画の見直しをした。 まぁ、温泉を楽しみたかったという方が大きかったんだけどw

実際、2019年のときに免許をとることを計画の一つで考えてたんだけど(これまで車なしでも生活できたけど、今後の両親のことを考えるとやっぱり必要かなと思い、退職して時間があるこのタイミングでとろうと考えた)、ちゃんと免許をとって、その甲斐もあって車で旅館まで行ったりしてる。 他、英語がやっぱり必要だなと思ってDMM英会話はじめるかと決めたのもこのタイミング。

今後

この宝川温泉への旅でふりかえりをやる中で、やっぱり年に1回くらいは実績のレビューと計画の見直しもやった方がいいよなと思った。 なので、今後も年1回くらいはふりかえり旅を楽しみたいと思っている。

次行くとしたら、また宝川温泉(ただしアブには懲りたので秋がいいな)か、あるいは万座温泉とかも興味あるところ。

そんな感じで「来年はふりかえり旅であそこに行こう」と考えると、それを楽しみに日々を過ごしたりもできるので、とてもいい。 ということで、ふりかえり旅、オススメ。

今日はここまで!

薄い本はいいぞ。

この記事は技術同人誌・商業執筆 Advent Calendar 2021 - Adventarの4日目です。

昨日はさっぴー川原さんの2021年の技術同人活動を振り返る #技書博 #技術書典 - 人生100年!生涯エンジニア人生!でした。

明日はあおやぎさんの2021年の BLACK FTZ | トドの日記2.0です。

よし、技術同人誌を書こう!

と意気込んでついやってしまうのが、とんでもなく分厚い鈍器を生み出してしまうということ。

ページ数100ページ超えは当たり前。 場合によっては200ページオーバーしたり。 溢れ出んばかりのパッションの豪速球。 うん、気持ちはすごく分かる・・・

かく言う自分も一番最初に作った同人誌『Math Poker Girl』は172ページというなかなかの鈍器。 これは『数学ガール』みたいな本を作りたいという動機もあって、『数学ガール』ばりに分厚くしないといけないという強迫観念もあったから (『数学ガール』は300〜400ページくらいある)。

ただ、これは今から考えれば完全に失敗。 当時の自分に言ってやりたい。 「そんなに無茶してページ数増やすことないぞ。あと刷りすぎだぞ」って。

同人誌を書く立場としては、ついつい分厚い立派な本を書きたい、あるいは書かなくては、と思ってしまいがち。 でも、実際には薄い本の方がメリットが大きい。 だからそんなに意気込んで分厚い本を書く必要なんてなくて、力抜いて薄い本を書こうよというのがこの記事で言いたいこと。

読者の視点で考える

一つ重要なのが、読者の視点で考えること。

あなたは同人誌即売会に参加しました。 あれも面白そう、これも面白そうと、面白い本をいろいろ買い込んで帰宅。 一息ついて、さて、どれから読もうと考えたとき、薄い本と分厚い鈍器、どちらをまず読もうと思うか?

自分だったらとりあえず薄い本を手に取ってパラパラと読み始める。 薄い本ならサクッと読めるから。 これが分厚い本となると・・・

しかも、買った本が多くなればなるほど、分厚い本は手に取られにくくなる。 だって、分厚い本を1冊読むあいだに薄い本なら何冊も読むことができるわけだから。

『読まれるコンテンツの作り方』という同人誌の表紙にある「読まれなければないのと一緒ーー☆」という言葉が突き刺さる。

分厚い本は、分厚いというだけで、読まれなくなるリスクを抱え込むことになってしまう。 せっかく書いたのだから、ちゃんと読まれてほしいーーそう思うなら、分厚くしすぎない方がいい。

作者の視点でも

ちなみに、作者視点でも薄い本の方がメリットが多い。

まず、書くの圧倒的にが楽

あれも書きたい、これも書きたいというなかで、書く内容を絞る必要は出てくるかもしれないけど、やっぱり書く量が少なければそれだけ楽なのは真実。 単純に執筆時間が短くて済むだけではなく、調べごとや校正の量が減るというのも大きい。 172ページを血眼でレビューして抜け漏れや誤植、表記揺れがないかをチェックするのはマジ苦行だった。。。

そして、リスクを下げられるというのもある。

このメリットはちょっと分かりにくいけど、たとえば書きたいことが4つあるときに、とりあえずそのうちの1つを書いてみる。 そして反応を見て、悪くなさそうだったら他のも1つずつ書いてみる。

そうすると、もし1つ目で反応が悪ければ、他の3つは書かなくてもいいやとできる。 つまり、読まれないものに労力やお金(印刷費)を割いてしまうというリスクを回避できたことになる。

あるいは、反応がよかったので他のも書いてみたとき、読者は自分の読みたいところだけピックして買うことができる。 これがもし全部入りの1冊だけだとしたら、読みたいところがちょこっとしかないからと買わないという機会損失のリスクを抱えることになる。

さらに、印刷しやすい

実は、入稿の締切りはある一定の厚さを超えると早くなる。 なので、分厚い本の方が書く量は多いのに、締め切りは早くくるという不条理がある。。。 (場合によっては、分厚すぎると印刷してくれる印刷所がないなんて話も・・・)

それに分厚い方が印刷費も高くなるので、最初に払わないといけない金額も大きい。 当然、リターンに必要な冊数や金額も大きくなり、なかなかキツい・・・

そして、印刷された本は当然、物理的に重さがある。 分厚い本は重たいんだよ!!! 搬入とか搬出がホント大変。 『Math Poker Girl』の売れ残りを搬出するためにくっそ重たい段ボールを抱えて文化会館のフロアを移動したのはホントにツラかった。。。

そんなわけで、作るなら薄い本! 薄い本を作ろう!!!

ブログとの違い

ただ、そうなると一つ出てくる疑問が、「それならブログでもよくない?」ということ。

もちろんブログでもいいんだけど、そこはやっぱりちょっと違いがある。 それは何かというと、情報の量と質。

まず、ブログは検索して読まれることが多いので、あまりに長い記事はなかなか最後まで読んでもらえない。 なので、基本的には1,000〜2,000字くらいで、ピンポイントで役に立つ断片的な情報が書かれていることが多い (といいつつ、この記事はすでに2,300字超えてるけど・・・)。 読み物というよりかは、散らばったメモのイメージ。

一方、薄い本だと1ページで約1,000字書けるので、たとえば16ページくらいの本当に薄い本でもブログ記事にして8本分以上とかになるし、50ページとかになればそれはもうかなりの量となる。 それだけの量の情報が、検索の断片としてではなく、順序立った読み物として用意されているのが、薄い本の魅力といえる。

ということで、みんな薄い本を書こう!

今日はここまで!

スクリーンタイムがふりかえりに便利そうだった話。

iOSやiPadOSの「スクリーンタイム」機能が思ったよりも面白かったので紹介。

「スクリーンタイム」とは

「スクリーンタイム」はiOSやiPadOS(それとmacOS)で、どのアプリを何時間使ったかが分かる機能。

iOSやiPadOSなら「設定」-「スクリーンタイム」を選択すると見ることができ、「すべてのアクティビティを確認する」を押すことで、より詳細を確認できる。

この機能、「週刊レポートがあります」という通知が毎週来てたんだけど、正直「なんか通知がくるなー」くらいでまったく見てなかった。 けど、毎週やっているふりかえりで何気なく眺めてみたら、思った以上に面白かった。

ということで、自分が面白く感じた&ふりかえりに使えそうだと思ったポイントを紹介してみたい。

思ったよりもゲームやってた

まずはこれ。

自分が思ってた以上にゲームやっていたというのが、実際の数字となって見えた。

具体的な話をすると「ウマ娘」で、やり始めた頃はめっちゃハマって、気づいたら週で50時間くらいやってた(仕事かな?)。 これ自体もスクリーンタイムを見て「(予想通り)やっぱめっちゃ時間溶けてるよな」となったんだけど、そのときはスクリーンタイムに対してそれほど感動せず。 というのも、実際めっちゃくちゃやってたのを自分で分かってたので、認識とのギャップはなかったから。

けど、最近は忙しかったり他にもやりたいことがたくさんあったので、控えめにしてた。 1日1回育成して(30〜40分くらい)、デイリーミッションを消化するくらいだったので、1日1時間前後、1週間なら7時間から多くても10時間くらいのはず。 と思ってスクリーンタイムを見たら、13時間42分もやってた。 見た瞬間、「・・・えっ!?」ってなったよね。

詳細を確認してみると、日曜に5時間くらいやってたのが平均を押し上げてたんだけど、それでも普通に1時間半前後くらいはやってたので、自分が思ってた以上にやってたなと。 そりゃ、時間もなくなるわけで。

そんな感じで、なんか知らんけど時間が足りないなぁと思ってたんだけど、その原因の一端が分かったり。 (あとTwitterも1日1時間くらい開いてたり・・・先週はイベントのためにFGOの起動時間がめっちゃ長くなってたり・・・)

もちろん、じゃあゲームする時間を減らすかどうかというのは別問題で、ゲームももちろんやりたいことなので、他のやりたいこととのバランスを取ることにはなる。 ただ、実際にどれくらいやってるかも知らないで「とにかく止めよう」だとストレスも溜まるので、まずは現状を正しく把握して、そのうえでどうするかを考えるとよくて、それにスクリーンタイムはとてもいいと思った。 過去数週間の履歴も見れるので、改善の具合も把握できるし。

読書時間の確認

そんな感じでスクリーンタイム面白いなと思ったんだけど、もう一つ使えそうだなと思ったのが、読書時間の確認。

hontoや技術書典、技書博などでいろんな本をつい買ってしまうんだけど、読むのは時間がかかるので、つい積読状態に。 そんなわけで、最近は朝に少しずつ読書して積読を減らしていこうとしてた。

じゃあ、実際にどれくらいの時間、本を読めたかなとなったとき、スクリーンタイムを見れば読書時間を確認できると気づいた。

たとえば、今週のスクリーンタイムを見てみると、ブックが4時間、hontoが3時間半とかになっていた。 つまり1日平均1時間くらいは読書できていた感じ。 マンガも含むけど。

これを少しずつ伸ばしていけると、積読も消化できるはず。

macOSの場合

ちなみにmacOSでもスクリーンタイム自体はあるんだけど、ちょっと使えなさそうだった。

というのも、macOSだと大抵ターミナルかブラウザの中で過ごしてるから。 ブラウザの中でツイッター見てるのかブログ記事書いてるのかプログラミングについて調べてるのかとかまでは分からないし、ターミナルの方も基本的にはvimで何かを編集してるはずなんだけど、何のファイルをどれくらいの時間編集してるのかまでは分からない。 なので、スクリーンタイムを見ても、何をしてたのかまではちょっと分からない感じ。 そこまで追えると凄いんだけどねぇ。

今日はここまで!