MacBook Airのトラックパッドは最高なんだけど、ちょっと困ったことが。
それは何かというと・・・指が痛くなる。
もちろん、短い時間使うだけなら問題ないのだけど、長時間使っていると、少しずつダメージが蓄積されていって、ちょっと無視できない痛みに。
この痛みを改善しようと、マウスを併用するようにしてみた。
ただ、そのまま使うと、かなり使いにくい・・・
そこで、ツールを導入して、MacBook Airでマウスを使いやすくしてみた。
ちなみに、Macでのキー配置の調整などについては、以下を参照:
問題点
MacBook Airでマウスを使うと出てくる問題点が、以下の2つ:
- マウスホイールによるスクロールが普通と逆
- マウスホイールによるスクロールがキビキビ反応しない
「スクロールが普通と逆」問題
まず、前者について。
マウスホイールを転がすと、普通は以下のようになる:
ホイールを転がす方向 | スクロールする方向 |
---|---|
下 | 下 |
上 | 上 |
これが、MacBook Airだと、以下のようになる:
ホイールを転がす方向 | スクロールする方向 |
---|---|
下 | 上 |
上 | 下 |
これがかなり使いにくい・・・
実はこれ、設定によるもので、トラックパッドの動きに合うようになっている:
トラックパッドをなぞる方向 | スクロールする方向 |
---|---|
下 | 上 |
上 | 下 |
トラックパッドの場合、これがかなり自然な設定になっている。
下になぞれば対象が下に移動し、つまり、画面としては上にスクロールするし、逆もまた然り。
けど、マウスも同じ動きをされてしまっては、困る。
一応、「システム環境設定」-「マウス」-「スクロールの方向:ナチュラル」のチェックを外すと、普通と同じマウスホイールの挙動をするようになる。
ただし、その場合、「システム環境設定」-「トラックパッド」-「スクロールとズーム」-「スクロールの方向:ナチュラル」のチェックも外れてしまい、今度はトラックパッドの挙動がおかしなことになる。
なんで独立して設定できるようにしてないんだろう・・・
なので、以下のような調整をする必要がある:
- マウスホイールは、
- 下に転がせば、下にスクロールする
- 上に転がせば、上にスクロールする
- トラックパッドは、
- 下になぞれば、上にスクロールする
- 上になぞれば、下にスクロールする
「スクロールがキビキビ反応しない」問題
続いて、後者について。
マウスホイールを転がすと、普通は即座に反応して、画面がスクロールする。
けど、MacBook Airだと、なぜかある程度の勢いでホイールを転がさないと、反応しない。
これもかなり使いにくい・・・
例えば、2, 3行だけスクロールさせたいときに、普通ならマウスホイールをちょこっと転がせばいいだけなのに、MacBook Airだと全然思うようにならない。
ちょこっと転がすのだと反応せず、かといって、勢いよく転がすとかなりスクロールされてしまったり。
思ったように反応してくれないのは、かなりのストレス。
これは、Macの場合、スクロールの加速度を加味しているのが原因っぽい。
なので、スクロールの加速度を無視するように設定する必要がある。
対応策
これらの問題に対して、何か1つのツールで対処できればよかったのだけど、残念ながら見つけられなかった。
なので、それぞれの問題に対して、別のツールを用いて対処した。
- Scroll Reverser
- DiscreteScroll
Scroll Reverser
まず、「スクロールが普通と逆」問題の解決に使ったのが、Scroll Reverser。
このツールは、名前の通り、スクロールの方向を逆にするもの。
上記ページからダウンロードしてきたzipファイルを解凍し、"Scroll Reverser.app"を「アプリケーション」フォルダにコピーすれば、インストールは完了。
ただし、起動しようとすると、おそらくセキュリティに阻まれて起動できないはず。
その場合、「システム環境設定」-「セキュリティとプライバシー」-「プライバシー」-「アクセシビリティ」で、"Scroll Reverser.app"のチェックを入れる必要がある。
(「システム環境設定」-「セキュリティとプライバシー」-「一般」で、実行許可を与える必要もあるかも)
起動したら、メニューバーにアイコン(みたいなやつ)が表示されるので、アイコンから設定を開き、以下のように設定:
これで望む挙動にすることができる。
さらに、上記設定の「アプリ」で「ログイン時に開始」にチェックを入れておけば、ログイン時に勝手に開始されるので便利。
DiscreteScroll
そして、「スクロールがキビキビ反応しない」問題の解決に使ったのが、DiscreteScroll。
このツールは、スクロールの加速度を無視するようにするもの。
上記GitHubの"releases"にリリースのzipが置かれているので、DiscreteScroll.zipをダウンロード。
そして、解凍して"DiscreteScroll.app"を「アプリケーション」フォルダにコピーすれば、インストールは完了。
こちらのツールもScroll Reverserと同様にセキュリティに阻まれるはずなので、まったく同じように、「システム環境設定」-「セキュリティとプライバシー」-「プライバシー」-「アクセシビリティ」で、"DiscreteScroll.app"にチェックを入れてやる。
あとは、起動させれば、スクロールがキビキビ反応してくれるようになる。
ちなみに、このツールはホントに必要最低限の機能しかないので、起動しているかどうかの確認は「アクティビティモニタ」から行うしかない。
また、終了させる場合も、「アクティビティモニタ」からプロセスを終了させる必要がある。
それと、ログイン時に勝手に起動して欲しい場合には、「システム環境設定」-「ユーザとグループ」で、「ログイン項目」に"DiscreteScroll.app"を追加しておけばいい。
以上のツールを使うことで、かなり快適にマウスを使えるようになった。
MacBook Air使いは、ぜひお試しあれ。
今日はここまで!