いものやま。

雑多な知識の寄せ集め

トランプゲーム「シープスヘッド」で遊んでみた。

前回、トランプゲーム「Ushter」を紹介した。

最近遊んだトランプゲームがもう一つあって、それは「シープスヘッド」。

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個人的には前回のUshterの方が好きだけど、シープスヘッドも悪くないゲームだと思うので、紹介してみたいと思う。

概要

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シープスヘッドは、Ushterと同じくトリックテイキング(通称トリテ)のゲーム。
ただ、同じトリテでも、雰囲気はだいぶ違う。

何人で遊ぶかでちょっとルールが変わるようなのだけど、ここでは5人戦について。

シープスヘッドは、日本で有名なトリテ「ナポレオン」と同じように、2対3のチーム戦を行うトリテ。
カードにはそれぞれポイントがあって、ポイントの過半数をとったチームがそのラウンドの勝者になり、勝利点を得ることが出来る。
これを数ラウンド繰り返し、最終的に勝利点が一番高かったプレイヤーの勝ち。

ちなみに、何ラウンド行うかがちょっと分からないんだけど、基本的には人数ラウンドやればいいと思う。

カードの説明

このゲームで使うのは、各マーク(スペード/ハート/ダイヤ/クラブ)の2〜6を除いた、合計32枚のトランプ。

カードは切り札とそれ以外のカードに分かれている。

切り札はすべてのQとすべてのJとすべてのダイヤで、強さは以下の通り:

(強) \clubsuitQ \spadesuitQ \heartsuitQ \diamondsuitQ \clubsuitJ \spadesuitJ \heartsuitJ \diamondsuitJ \diamondsuitA \diamondsuit10 \diamondsuitK \diamondsuit9 \diamondsuit8 \diamondsuit7(弱)

他のカードの強さは、(強)A>10>K>9>8>7(弱)。

かなりややこしい(^^;

そして、カードにはポイントがあって、Aが11点、10が10点、Kが4点、Qが3点、Jが2点。
この辺りは以前紹介したシュナプセンと同じ。

カードの配布

最初のラウンドは、ランダムにカードを配る人(ディーラー)を選ぶ。
次のラウンド以降、ディーラーは左隣のプレイヤーに移っていく。

ディーラーはカードをよくシャッフルし、各プレイヤーに手札が6枚ずつになるように配る。
そうすると、2枚余るはずなので、その2枚はテーブルの中央に伏せておく。
この2枚をブラインドと呼ぶ。

チーム決め

ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りに、ブラインドを取るか、パスするかを決めていく。
誰かがブラインドを取ることにしたら、そのプレイヤーは「ピッカー」になる。

ピッカーと、ダイヤのJを持っているプレイヤーがパートナーとなり、1つのチームになる。
そして、残りの3人が、もう1つのチームになる。

ピッカーは、とったブラインドを自分の手札に入れ、8枚になった手札から好きな2枚をポイントとして自分の前に伏せて置く。

なお、ピッカーがブラインドを自分の手札に入れたときに、ピッカー自身がダイヤのJを持っていた場合、ピッカーは自分の手札にない一番弱いJのマークを宣言してもいい。
宣言した場合、その宣言されたマークのJを持っている人がパートナーとなる。
宣言しなかった場合や、すべてのJが手札にある場合は、パートナーなしで、1対4でプレイすることになる。

ちなみに、パートナーは自分がパートナーであると明かす必要はない。

あと、全員がパスした場合については、後述。

勝負

チーム決めが終わったら、6枚の手札を使って6回勝負を行う。

まず、ディーラーの左隣のプレイヤーが最初の親になる。

親から時計回りで順番に、手札からカードを1枚ずつ表向きで出していく。
親は好きなカードを出すことが出来るが、それ以外のプレイヤーには縛りが発生して、必ず親の出したカードと同じ種類のカードを出さなければならない;

すなわち、

  • 親が切り札を出した場合、必ず切り札を出さなければならない。
  • 親が切り札以外のカードを出した場合、切り札以外のカードで、親の出したカードと同じマークのカードを出さなければならない。

出せない場合に限り、他の好きなカードを出すことが出来る。

参加している全員がカードを1枚ずつ出し終わったら、その勝負の勝者を決める。

まず、切り札を出しているプレイヤーがいた場合、その中で一番強いカードを出したプレイヤーがその勝負に勝つ。
もし、切り札を出しているプレイヤーがいなければ、親の出したカードのマークで一番強いカードを出したプレイヤーがその勝負に勝つ。

勝負に勝ったプレイヤーは、その勝負に出されたカードをすべて取ってポイントとして自分の前に伏せて置き、そして次の勝負の親になる。

これを手札がなくなるまで繰り返す。

得点計算

6回勝負が終わったら、そのラウンドの得点計算を行う。

ピッカーとパートナーは自分の前に伏せてあるカードのポイントを合計する。
そして、条件に応じて、各自が以下の勝利点を得る:

条件 ピッカー パートナー その他
ピッカーとパートナーが全勝した +6 +3 -3
ピッカーとパートナーで91点以上とった +4 +2 -2
ピッカーとパートナーで61点〜90点とった +2 +1 -1
ピッカーとパートナーが31点〜60点とった -2 -1 +1
ピッカーとパートナーが0点〜30点とった -4 -2 +2
ピッカーとパートナーが全敗した -12 -6 +6

なお、パートナーなしだった場合、ピッカーの得点は上の表の2倍になる。
(例えば、61点〜90点なら4点もらえ、31点〜60点なら4点失う)

得点計算が終わったら、ディーラーが左隣に移って、次のラウンドを行う。

リースターゲーム

チーム決めを行うときに全員がパスをした場合、リースターゲームというのを行う。

このゲームでは個人戦になり、6回勝負を行なって少なくとも1勝したプレイヤーの中で、取ったポイントが最も少ない人がそのラウンドの勝者になる。
そして、他のプレイヤーから勝利点を1点ずつもらう。

なお、タイだった場合、勝利点の移動は発生しない。
また、ブラインドは無視される。
(最後の勝負に勝ったプレイヤーがブラインドをとるというバリアントもある)


「ナポレオン」と同じように、パートナーは自分がパートナーであることを明かす必要はないので、誰がパートナーなのかを探り合いながらプレイを進めていくことになる。
そして、Aや10はポイントは高いのだけど、それほど強いわけでもなく、また、QとJは強いのだけど、ポイントはそれほど高くないというのが、なかなかにイヤラシイ。

そんな感じで、かなり興味深いゲームなんだけど、カードの強さがややこしいのがなんとも(^^;
もうちょいプレイしやすければいいんだけどね。
ただ、「ナポレオン」や「ブリスコラ・ブジャルダ」が好きな人は、このゲームもけっこう好きだと思う。

ちなみに、このゲームはトランプゲーム大全でも紹介されてた。
ただし、3人用のルール。
wikipedia (en)のSheepshead (game)の項目を見てみると、5人で遊ぶのが一般的みたいなんだけどね。

今日はここまで!

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