いものやま。

雑多な知識の寄せ集め

同人誌を製本してみた。(その1)

自分は哲学が好きで、『哲学散歩道』っていう同人誌を書いたりしてる。

今日は、その『哲学散歩道』をどうやって製本したのかを、ちょっと紹介してみたい。

完成した本の姿

手順などを紹介していく前に、まずは完成した本の姿を紹介しておきたい。

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思ったよりも立派でしょ?

コピーしてホッチキスでガシャコンと留めただけのコピー誌というわけではなくて、(普通の方法とはちょっと違うけど)ちゃんと背を糊付けして作った無線綴じになっている。
ちなみに、サイズはA5。

手にとって開いてみると、こんな感じ。

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ノンブル(ページ番号)の入れ方がちょっと適当だけど、普通の本と同じような感じに仕上がってるのが分かるかと思う。

材料について

さて、この製本をどうやっていったのかが本題なんだけど、その前に材料の説明から。

まず、表紙に使ったのは、黄ボール紙(シングル、四切)とプリンタ用和紙。

(※Amazonへのリンクを貼ったけど、これらは実際には世界堂で購入)

黄ボール紙は固くて厚い紙なので、それをベースにプリンタ用和紙を貼って表紙を作ることで、ハードカバーの本みたいにすることが出来る。

そして、本文に使ったのは、淡クリームキンマリの書籍用紙。

もちろん、普通のコピー用紙を使うのでもいいんだけど、文章を読ませる本の場合、普通のコピー用誌だと白すぎて目が疲れやすくなってしまう。
それを防ぐのが書籍用紙で、淡い色がついているおかげで、目が疲れにくいようになっている。

実際、文庫本とかを手にとってもらうと分かると思うけど、真っ白な紙を使っていなくて、淡く黄色がかった紙になっているはず。
これは紙の酸化が進んでしまっているわけではなくて、元々そういう色の紙を使ってるからだったりする。

あと、本体と表紙を繋ぐ見返し紙には、普通のコピー用紙を使っている。

製本の大まかな流れ

最初に、自分のやった製本の大まかな流れを説明しておくと、以下のような感じ。

  1. 本文の印刷
  2. 本文の裁断
  3. 切れ込み入れ
  4. 背固め&見返し付け
  5. 黄ボール紙の裁断
  6. 表紙作り
  7. 全体の組立て

これを順番に説明していこうと思う。

本文の印刷

まずは本文の印刷から。

本文自体は \TeXを使って作成し、PDFにした。
このとき、

  • 奇数ページ(本の左側)は左寄り
  • 偶数ページ(本の右側)は右寄り

になるように、余白をちょっと調整した。

具体的には、以下のような感じ。

\documentclass[10pt,a5paper,twoside,titlepage]{treport}

% 省略

% レイアウト調整
\setlength{\voffset}{-0.5in}
\setlength{\hoffset}{-0.2in}
\setlength{\textheight}{32zw}   % 行数/頁
\setlength{\textwidth}{48zw}    % 文字数/行
\setlength{\oddsidemargin}{-35pt} % 奇数ページは左寄
\setlength{\evensidemargin}{35pt} % 偶数ページは右寄

かなりベタなんだけど、そこまで \TeXに詳しくないので、とりあえずこれで・・・

普通にワープロソフト(Wordなど)やドロー系ソフト(Illustratorなど)、DTPソフト(InDesignなど)を使って紙面を作成するなら、それぞれの環境で適切に余白を入れるといいと思う。

PDFが作成できたら、次にやっておきたいのが、ページの入れ替え

どういうことかというと、1→2→3→4→5→6→7→8→9→・・・というページの順番を、2→3→4→1→6→7→8→5→10→・・・という風に、入れ替えていく。(下図参照)

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これは何をやっているのかというと、両面印刷したときに、ページの順番が正しくなるようにするための工夫。

こうしておくと、印刷するときに設定を

  • A4の紙を横向きに使う
  • 1枚当たりのページ数を2ページにする
    • ページのレイアウト方向をS字型にする(右→左の順にページが配置される)
  • 両面印刷(短辺閉じ)をする(もしくは、最初に奇数ページだけ印刷し、紙を裏返して、次に偶数ページだけ印刷する)

とすることで、次のように印刷することが出来る。

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ちょっと分かりにくいかもしれないけど、1ページ目の裏に2ページ目が、2ページ目の左隣に3ページ目が、3ページ目の裏に4ページ目が印刷されるようになっている。
シンプルな製本でよければ、あとは折ってホッチキスで留めて、製本テープを貼るだけでもOK。

なお、プリンターに依るんだけど、印刷するときに100%で印刷するんじゃなくて、用紙サイズに合わせて拡大(あるいは縮小)する必要があるみたい。
PDFのページサイズを確認すると、100%で大丈夫なはずなんだけど・・・?

今日はここまで!


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11/23(月・祝)に、東京流通センターで行われる文学フリマ東京に出展します。
ブースは【カ-55】(カテゴリ:評論|現代思想・哲学)で、サークル名は「いもあらい。」です。
『哲学散歩道』と、出来れば新刊を持っていく予定です。

『哲学散歩道』の一部は、エブリスタで立ち読み出来るようになってます。
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